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居残り。

冬の寒さがやってきた。

ピコーン ピコーンとアラーム音がリビングから鳴り響き、布団から出て朝早くから起き、電源コンセントに挿しっぱなしになっているスマホを手に取り見て、スマホのホーム画面に表示されているデジタルの時計を眠たい目を擦りながら、確認してみる。 すると、「もうこんな時間なのか」 僕は、急いで仕事の支度をする。 支度といっても、仕事の時はいつも使っている。透明で中身が確認できる。ポーチに入っているペンやハンコなど。 後はバイクに乗るための免許証や財布くらいである。 10分後には、暖房の効いた家を出る。外に出ると、どうやらまだ日が差し込んでいない様子で、空は薄暗く、また空気も冷たく、とても朝から寒さに苦痛を感じている僕であった。

「なんともいえない天気だな。」 そう呟き、僕は会社までバイクを走らせる。 朝が早いので、道路も空いているのかと思いきや、電動式自転車で通勤する人。営業マンなのか知らないが、車で通勤する人がいるではないか。 

スムーズに会社まで着くはずが、まさかの信号待ちではなく、渋滞待ちという状態だ。

「まずい。早くつかないと。 遅刻しちゃう 。」そう思って、道路の脇をすり抜けるようにスイスイと行くように冴えていない頭の中で考えるが、 そうか。 いま警察が取り締まっているから、うかつにすり抜けて走行してしまうと止められてしまうし、罰則だってされてしまう。 とすり抜けるのをやめて、渋滞が無くなるのをひたすら待つしかないと思い。前の車が動きだすまで、バイクを停止させている。

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