かな詩集 わらべごころ
どれみふぁそらしどのうた
どんどん
れんしゅうして
みんなと
ふぁいとで
そろえる
らららとうたえば
しずかなばしょがにぎやかなばしょになり
どこまでもうたごえがひろがっていく
組詩 わらべあそび
じゃんけん
''じゃんけんぽんっ!''
なにかの
じゅんばんを
きめるとき
ほしいものを
もらうための
けんりをえるとき
ぼくらは
''じゃんけんぽんっ!''の
かけごえとともに
しょうぶする
''ぐー''だす?
''ちょき''だす?
''ぱー''だす?
さあ
''じゃんけんぽんっ!''
かくれんぼ
おには
めをかくして
かずをかぞえながら
まっている
ぼくらは
いっせいに
かけだし
くさのなか
きのうしろ
たてもののかげなどに
おとをたてずに
ひっそりと
かくれる
みつかっちゃうかな
それとも
このまま
かくれつづけていられるかな
おおなわとび
ふたりが
しっかりと
なわの
はしとはしを
つかみ
なわを
まわしはじめる
なわは
だんだん
そらへと
あがっていく
ぼくらは
なわが
あがったときに
すかさず
なわの
なかへと
とびこむ
ひとりから
ふたり
ふたりから
さんにん
さんにんから
よにん
よにんから
ごにん・・・・・・
なわの
なかには
ともだちが
いっぱい!
ちからの
かぎり
ぼくらは
とびつづける
おにごっこ
じゃんけんをして
おにを
きめたあと
ぼくらは
おにから
にげるため
いっせいに
かけだす
ぜんそくりょくで
はしれば
すぐに
つかれてしまう
じぶんの
ぺーすで
すりるを
かんじながら
おにから
にげていく
さて
おにに
つかまるのがさきか
このまま
おにを
ふりきって
にげつづけられるか
どっぢぼーる
ぼくらは
ちーむに
わかれて
それぞれの
じんちにたって
かまえている
すたーと!の
あいずで
ぼーるは
ちゅうへとまう
きみが
ぼーるをつかみ
なげてくる
ぼーるは
みごとに
なかまのてを
とらえた
ぼくも
まけじと
ぼーるを
なげかえす
いつしか
ぼくと
きみの
いっきうち
ぼくも
きみも
しっかりと
ぼーるを
うけとめる
このいっきゅうに
すべての
おもいをこめて
きみへと
ぼーるをなげる
きみは
うけとめようとしたけど
ふらつきたおれた
ながいながい
しあいも
おわりをむかえ
ぼくは
たおれた
きみのもとへむかう
おたがいに
かたい
あくしゅをして
おたがいが
ゆうじょうを
たしかめた
みち
めのまえに ひろがる
みちを あるいている
てくてく ゆっくりと
すたすた はやあるきもしてみたり
しばらく あるくと
くるまがはしる おおどおりへでたり
とりがあつまる もりのちかくへでたり
せせらぎのきこえる かわぞいへでたり
みちを すすめばすすむほど
ぼくらに さまざまなふうけいをみせてくれる
そうして ぐるぐると
あるいているうちに
また おなじばしょへともどってくる
みちが つづくかぎり
あるいていきたい
さまざまなふうけいをみるため
そして
おなじ ばしょへもどってくるため
でんしゃ
でんしゃがゆれる
がたんごとん
ぼくもゆられて
ふ〜らふら
まどからみえる
けしきが
すすむたびに
かわっていく
でんしゃがゆれる
がたんごとん
ぼくもゆられて
ふ〜らふら
まちが やまが はたけが
そして
うみがみえてくる
でんしゃがゆれる
がたんごとん
ぼくもゆられて
ふ〜らふら
ぼくの
こころのあるばむに
また
あたらしいけしきが
ふえていく
あめ
めをさまして
まどから
そとをみると
あめが
ふっていた
ぼくは
おもわず
おきにいりの
ながぐつを はいて
かさを もって
そとへと
とびだした
あめは
しずかに
ぽと ぽと と
かさに
おちてくる
かさを
くるくると
まわしながら
しずくを おとす
みずたまりには
おきにいりの
ながくつで
ばしゃん と
とびこんだ
あめのひには
あめのひだけの
たのしみかたがある
やがて
あめが ふりやむと
そらには
にじが ひろがっていた
にじ
あめが
ふったあとの
はれはじめたそらに
にじが
かかった
なないろの
にじが
あまりにも
きれいで
ぼくは
たちどまって
みつめていた
にじを
みつめていると
だんだんと
ぼくの
こころも
はれてきて
こころにも
にじが
かかったみたいだった
そのとき
なんだか
きょういちにちが
よいひになりそうな
きがした
ゆき
ふる ふる
ゆきが
そらから
しずかに
ふってくる
まう まう
ゆきが
はなびらみたいに
ひらひら
まっている
すきとおるような
しろさ
かじかむような
つめたさ
ふってくる
ゆきに
こころはおどり
おもわず
さわってしまう
ゆき
あるくこと、はしること
あるく
あるく あるく
のろのろと
あるく あるく
どたどたと
あるく あるく
このみちを あるく
あるいている
あるく
のろのろと
あるく
どたどたと
あるく
ぼくたちは
あるく
きょうも
あるく あるく
そろそろと
あるく あるく
すたすたと
あるく あるく
このまちを あるく
あるいている
あるく
そろそろと
あるく
すたすたと
あるく
わたしたち
あるく
あすも
はしる
はしる はしる
ひたすらに
はしる はしる
かぜをきって
はしる はしる
かこを いまを みらいを こえて
はしっている
はしる
ひたすらに
はしる
かぜをきって
はしる
ぼくたちは
はしる
きょうも
はしる はしる
わきめもふらず
はしる はしる
とりのように
はしる はしる
せかいを ちきゅうを うちゅうを こえて
はしっている
はしる
わきめもふらず
はしる
とりのように
はしる
わたしたち
はしる
あすも
ふしぎ
なんで
うみは
ひろいの?
なんで
そらは
あおいの?
なんで
かぜは
ふいているの?
なんで
はなは
さいているの?
なんで
ほしは
ひかっているの?
なんで
ひは
あついの?
なんで
みずは
つめたいの?
なんで
とりは
とべるの?
なんで
きせつは
かわるの?
なんで
ちきゅうは
まるいの?
なんで?
なんで??
なんで!?
なんで
ひとは
よろこぶの?
なんで
ひとは
おこるの?
なんで
ひとは
かなしむの?
なんで
ひとは
たのしむの?
なんで
ひとは
まなぶの?
なんで
ひとは
うたうの?
なんで
ひとは
ゆめをみるの?
なんで
ひとは
すきになるの?
なんで
ひとは
こころをうごかされるの?
なんで
ひとは
しあわせをかんじるの?
なんで?
なんで??
なんで!?
このせかいは
いつも
なんでで
あふれていて
まいにち
なんでが
ふえていく
いのち
うまれる
うまれる
あたらしい
いのち
ちいさくても
ちからのかぎり
いきている
いのちの
こどうが
きこえてくる
ゆっくり
ゆっくり
あたらしい
いのち
すこしずつ
ひかりのそとへと
でてくる
いのちの
とうとさを
かんじる
ぼくにも
わたしにも
いのちがある
この
たいせつないのちは
いきていくなかで
であいや
わかれを
くりかえし
はぐくまれていく
そして
どんなに
とおく
はなれていても
いのちは
いのちと
つながっている
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