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「匂いが気にならない餃子」大ヒットと変わる料理の定義

京都発の「匂いが気にならない餃子」が大ヒットしているらしい。


その餃子はニンニク・ニラの代わりに生姜を使用することで匂いが気にならない餃子のことである。

餃子は好きな方が多い反面、食後の口臭が気になり、餃子は好きでも朝食やランチには食べたくないという方も多い。そういう方々にとってこのような餃子はとても素晴らしい商品である。

もちろんニンニク・ニラを使用しないのは餃子じゃないという方も一定数いるだろう。しかし私は思う。今の時代、料理に重要なのは「中身(具材)」ではなく「形」であることを

皆さんは、「ハンバーガーとはどういう料理か説明してください。」と言われたら、どう答えるだろうか?

一応wikipediaには「牛肉のパティをバンズと呼ばれるパンに挟んだ食べ物」と書かれている。しかしバンズにチキンやポークを挟んだハンバーガーが浸透し、代替肉(植物由来の肉)も台頭している時代において、ハンバーガーは「具材をバンズに挟んだ食べ物」と言ったほうが今の時代正しいのではないかと思う。

もちろん美味しいことは大前提であり、形が大事とはいえ、りんごと梨は形状が似ているから同じ食べ物であるということではない。宗教上の理由で本当は食べてみたいけど食べれない方々やアレルギーで食べれない方にとっては中身のほうがよっぽど大事であるのも事実だ。

私が言いたいのは、そのような事情で食べたくても食べれない方々がいるのに「ニンニク・ニラが入ってない餃子は餃子じゃない!」とか「牛肉のパティ以外はハンバーガーと呼ばない!」などというのは、若干失礼ではないかということだ。

だからこそ「形」はそのままに人々が求めるものにマッチした中身(具材)で提供することにより、いままで食べたくても食べれなかった料理を食べられる人々が増えることに繋がるのだ。そのようなことがこれからの時代に大事になってくると私は思う。


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