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【ひきこもり】 発達障害は無関係じゃない、と思うけど。

発達障害を診断する際、出生から幼少期、学齢期からずーっと、親もいろんなことを聞かれます。

◆低酸素症で生まれ、生後1週間はNICUにいたこと。
◆こだわり、人見知りの強い子どもだったこと。
◆ものすごい集中力を発揮する時と、
 視覚・聴覚に異常があるのか?と思うほど散漫な時と
 ギャップが大きかったこと。
◆いじめられっこだったこと。
 保育園の頃はよく、団子状態になった子どもたちの一番下にいました。
こんなところが幼少期の特徴ですね。

小4までは、よく保健室の先生から電話がきました。
「お母さん、今日在宅なんでしょ? お迎えに来て!」と。
そう、間違えて、「今日は家で仕事なんだ」などと言おうものなら、
ほぼ確実にお迎えコールが来ていました。
もちろん、出先から慌てて帰ることもしばしば・・・。
担任と合わなくて、保健室大好きだったんですよね。

中学時代は「お迎え」はないけれども、
教師みなさんから全く理解が得られず悲しい思いをしました。
もう中学生の頃から「無気力」な感じはとっても顕著に出ていたので、
「やる気なし」「周囲と同じ行動がとれない」「友人にあえて嫌なことを言う」など、言われたい放題。
内申点があまりに低く、泣く泣く公立高校を断念したほどでした。
私立にも「その内申で受けるんですか? 何かの間違いでは?」と言われ…(笑)
ひどいよね。内申点なんて!だから中学の教師なんて嫌いなんだ!(余談です)

結局、内申点を加味しない私立高校に入れてもらい、
中学時代とは「人種が違うのか?」と思うほど理解ある先生たちに恵まれ、
無事に卒業することができました。
高校時代は意外にアクティブで元気だったなあ、と思います。
自転車通学で、毎朝ギリギリに出て、遅刻もいっぱいしていましたが・・・。
「高校で私立は想定外だったから、大学は国公立にしてね」
という親の希望にも忠実に従い、国公立文系コースにしてくれたし。

小中を乗り越え、高校時代を見ていると「もう大丈夫」って勝手に思っていました。
あれだけ不登校は心配していたのに、「ひきこもり」の予兆には気づきませんでした。
理由は中高と徐々に会話も減り、大学に入るとほとんどコミュニケーションがなくなってしまっていたこと。

ひきこもるタイミングのそこがスッポリと抜けていて。
その時になにか、きっかけとなる出来事があったのか。
はたまた、それまでの長年の積み重ねによるものなのか。

こうして振り返ってみても、どうにもわからないことばかりなんです。
節目にいろんなことはありましたが、私が気にしていることと、
彼の記憶に残っていることと、また少し違うのかなという気がします。

7歳で発達障害とはわかっていたため、注意して見てきたつもりでした。
自信をなくすようなこと、自己肯定感を奪うようなこと、したのかなあ。
悪気はないけど、私は口が悪い。
彼は変なところを真に受ける生真面目さがある。
これだけでも、ミスコミュニケーションには十分なのかな、と思うばかりです。


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