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なんと言おうと#33~男はひとり(北海)道をゆく・後編&番外編~

皆さま、こんばんは。なんと言おうと#33です。
このコンテンツは普段は人の意見に導かれたり、流されたりすることが多い僕がこの場だけは自分の考えを誰の意見にも惑わされずに言いたいという思いから成り立っています。

お盆を過ぎ、夏の甲子園は決勝戦を迎え、宮城県代表の仙台育英高校が初優勝を果たしました。東北勢の春夏通じて初優勝。長い歴史で初めて優勝旗が白河の関を越えました。一生白河の関を越えることはないと思っていたんですけどね。東北在住の人にとっては悲願だと思いますが、他の地方も東北には優勝旗を渡さない!くらいの意識をもってやっていたでしょうし(?)、準優勝は文武両道を否定する(?)下関国際高校という、なんとも複雑な感情が入り混じる決勝の組み合わせでした。

さて、今回は北海道旅の記録の最終回です。後編&番外編として7/25のようす、そして運輸業に携わる人間なので、旅先で撮った車両のあれこれを紹介していきたいと思います。前編と中編をまだ見ていない人は下のリンクからご覧ください。

それでは、北海道旅後編・番外編、スタートです。

後編

4日目

⑭沿岸バス 豊富駅~留萌駅前

1晩お世話になった松屋旅館に別れを告げ、豊富駅から沿岸バスで南下。ここから留萌までローカルバスで4時間の苦行を強いられます。通しで乗ると確かバス停の数は日本最多だったはず。月曜の朝なので学生乗るのかな?と思って期待していると、幌延に入ってから高校生が10人くらい乗ってきました。彼らは天塩高校に通っているようです。そして、天塩町内に入ってからは遠別農業高校生が5人ほど乗車しました。天塩の街なかだけでなく、北川口や更岸といった市街地から離れた集落から乗った人もいてびっくり。利用者いるんだなぁ、将来実家の家業を継ぐのかなぁ。女子ばかりの5人乗車でしたが、農業高校の存在意義はまだまだあるようです。ちなみに、遠別ですれ違った逆向きのバスには男子生徒の姿も見られました。
どちらの高校生も乗るときには「お願いします」、降りるときには「ありがとうございました」って元気よく言うんですよね。古丹別のバスで一緒だった羽幌高校生も含めてそういう教育をなされているんでしょうか。良いことだと思います。

光洋小学校跡

遠別~羽幌の間は乗客が少なかったものの、羽幌ターミナルでようやく動いているラッピングバスを捉えることができました!!待てど暮らせど普通のバスしか走っているのを見なかったので、何とか最終日に1つ見られて良かったです!今度は走っているラッピング仕様の高速バス見たいなー。ここ数日の様子を見ると普通に走ってるみたいだしなー。あと、車内で流れていたラジオ番組に楽曲リクエストをしてみるも箸にも棒にも引っ掛からず。ムダメールになってしまった…。

バスはさらに南下して、小平町に入ると少しずつ乗客が増え始め、小平の役場を過ぎたあたりではほぼ満席。老若男女問わず、やはり留萌に近いところではそれなりに利用者がおり、乗車密度維持につながっているのかもしれないですね。

豊富から4時間!ついに留萌駅前に到着!定刻からは若干遅れました。終点の留萌市立病院まで完乗は果たせなかったものの、市立病院は1日目の②で乗ったので実質完乗と言ってもいいのではないでしょうか。まぁ、完乗しなかったのには理由があって、それが次の写真!!

留萌駅前にある長田鮮魚店で海鮮丼を予約しておりテイクアウトしました!!待望のウニですよ!!実は3日目の豊富温泉の段階で「もし明日も海鮮丼の販売があるなら予約したいんだけど、明日の午前中はずっとバスに乗ってて電話できないかも・・・」と電話で相談していまして。その場で交渉成立、予約完了でした。訊いてみるもんでしたね。電話で予約していなかったら来た時にはウニ入りは残っていなかったと思う。この旅でずっと欲していたウニ美味しかったです。今まで食べたウニの中で最も美味しかった、そしてウニの身ってこんなに大きいんだ!というのを実感させられました。ウニの他にはホタテ、マグロ、サーモン、しめさば、タイ(多分)、玉子が乗っていました。ホタテも美味しかったなぁ、小さいときは生の貝類って興味がなかったけど、大きくなって生のホタテがものすごく美味しいと感じるようになりました。日によってはイクラも乗っていることもあるみたいなんだけど、この日は乗ってなかったなぁ、ウニにはありつけたけど、イクラはセコマの筋子のにぎり以外で食べることがなかったなぁ。食べるチャンスはあったのに。とにかく、圧倒的に美味しかったです。ごちそうさまでした。

留萌駅

海鮮丼だけでは足りなかった・・・ではなく、こちらも食べたかったので。留萌駅のにしんそば!!留萌駅名物でございます。濃い色のおつゆ、そばの上ににしんの甘露煮が乗っています。にしんの甘露煮が美味しいんですよ。大阪でもにしんそばって食べたことはあるんですけど、こちらのも美味しかったです。駅そばってクオリティはしれてるのになぜ美味しいって感じるんでしょうね。実家の父母も名古屋でいちばんおいしい料理は名古屋駅の駅そば(きしめん)っていうくらいですし(余談でした)。

⑮沿岸バス 留萌駅前~深川十字街

萌えっ子バス停。潮しずか、マナの親子が描かれている

この旅最後のバス。快速留萌旭川線に乗車。深川十字街まで移動。こちらは路線バスタイプではなく、高速バスタイプの車両で運行されています。留萌市内もちらほら利用者はいたもよう。4日間の疲労がたまってきたのか、バスの中でウトウト。碧水(北竜町)あたりは記憶がなく、気が付いたら秩父別に入っていましたね。
ちなみに、このバス(旭川200か709)、交通新聞社「高速バス時刻表」(休刊)の沿岸バスのページに写真がありました。

深川十字街
深川駅
深川駅前の街並み

深川十字街で下車し、数分歩き深川駅へ。いい天気で汗ばみました。留萌線を乗りに行った時以来6年ぶりの深川で、6年前より少しゆっくり街並みを楽しむことができました。

D.特急ライラック 深川駅~札幌駅

深川からは電車で移動。社会人になってこういう移動で特急に乗れるようになったのは大きいなぁ。ひと眠りしようかと思ったけど10分も寝られず札幌へ。

E.快速エアポート 札幌駅~新千歳空港駅

札幌駅でJR北海道に勤めている先輩に会い、一緒に新千歳空港まで。サークルの先輩であり、学科の先輩であり、ゼミの先輩。ようやく会えてうれしかったです。この旅の話やお互いの近況や仕事のあれこれなどを話すことができました。写真はヘッドマークが今年限定のだから撮っておくといいよと言われて撮影したものです。あとは、アイスクリーム美味しかったです、ありがとうございました。

Ⅱスカイマーク 新千歳空港~神戸空港

1時間ほど先輩と空港の中を散策したのち、先輩に別れを告げて、飛行機へ。楽しかった北海道ともお別れ。写真は翼の上あたりに乗ってフラップがパタパタ動くのを見るのが好きなので、どうしても窓からの景色を眺めづらいのはありますが函館です。中ほどの白っぽく?黄色っぽく?見えるところが函館の市街地です。
行きの飛行機では耳の痛みに苦しみましたが、乗る前に対策を調べました。唾を飲み込む、飴玉をなめるなど。焼尻島で飴玉をもらっていたんだけど1個残しておいてよかった。耐えられました。

F.ポートライナー 神戸空港~三ノ宮駅
G.特急スーパーはくと 三ノ宮駅~鳥取駅


当初は神戸で1泊し、翌日(26日)鳥取に帰る予定でしたが、飛行機が定刻より5分早く到着したこと、荷物の預け入れがなくすぐに出られたことで三ノ宮まで早く出ることができ、最終の鳥取行きはくとに間に合ったため、25日中の鳥取帰宅を果たせました。北海道の豊富から鳥取まで1日で行けるんですね。金はかかれど。豊富→鳥取大学みたいな進学ルートもできなくはないと思うんですけどね。
飛行機を降りてターミナルに1歩足を踏み入れた瞬間にもわっとした熱気。絶望しましたね。現実に引き戻された瞬間でした。その蒸し暑さに完全敗北して次の日から夏バテの症状が現われました・・・。
鳥取駅から自宅までは北海道で乗れなかったタクシーを利用しました。中型車に当たることが多いのですが、今回は小型車で若干タクシー代が安くてラッキーでした。

番外編!

ここからは、沿岸以外の乗車しなかった乗り物たちの写真をアップしていきます。

道南バス・ペガサス号@札幌駅前ターミナル
じょうてつバス@札幌駅前ターミナル
北都交通・特急わっかない号@砂川SA
こばとハイヤー@留萌市立病院
沿岸バス@留萌市立病院


道北バス・留萌旭川線@留萌十字街
焼尻観光ハイヤー@焼尻フェリーターミナル
空知中央バス@深川駅前
ジェイアール北海道バス@深川駅

このジェイアール北海道バスを見て、「これは何処行きなんだ・・・?」と思って時刻表を覗き込むと、「幌加内」という表記が!今度行く時はここに行こう!と決まった瞬間でしたね。深名線(深川~幌加内~名寄)の代替バスで国鉄時代からどう見ても幌加内の人たちにしか需要のなさそうな路線に思っていて、秘境路線って感じがしてきます。幌加内はそばの生産量日本一の町ですが、人口約1,300人、町にコンビニはなく人口密度は日本の町の中で最小。次北海道に行く時は、幌加内でそばを食べようと思います!!自分用のお土産として幌加内のそばは買ったけど!!


旅の総括

3回にわたって書いてきた「男はひとり(北海)道をゆく」、いかがでしたか。
こういう世の中ではありますが、4日間にわたる北海道旅を楽しんできました。いま運輸業(旅客)や観光業は大きな打撃を受けています。移動を制限させられるということは公共交通の利用を制限されることに直結します。医療従事者は「旅行は我慢して、移動しないで」と言ってきそうで、その思いを打ち砕くかのようなことを言いますが、僕は「乗ることで公共交通を、自分の身を守る」を信条としています。とはいえ、今年の初めにも書きましたが、行動してよいのはそのリスクを、責任を負う覚悟を持った人間だけだと思っています。こういう世の中ですが、自分の足で訪れて、目で見て、肌で触れる、自分の世界や知見を広げるためには変わらず必要なことだと思います。学生が「○年生は今年しかない、来年はないんだ」と言っているのと同じように、大人になっても「2022年は今年しかない」、「来年はないかもしれない」ということはいえるのではないでしょうか。

昨年末からこの北海道旅を計画していて、無事に実行できて本当に良かったです。乗ったバス15本(自宅~鳥取駅までを除く、ツイッターでは14本と書いていましたが15本が正しいです)、フェリー、電車、飛行機、自転車。タクシーも鳥取で乗ったのでこれは公共交通フルコースじゃないですか?もともとバスに乗ることを重きに置いていて、バス会社の人とお話しすることはかないませんでしたが、人々の行き来を見て、まだまだ移動の足として公共交通は必要なのだと改めて実感させられました。天候とラッピングバスにはあまり恵まれませんでしたが、最後の4日目で取り返せました。果たせなかったことは多々あるのですが、それはまたの機会に。2022年の夏に見た風景は次に行く時にもそのまま残っているかもしれないし、残っていないかもしれない。次で果たせるものもあれば、果たせないものもきっとあると思う。それでも、行きたいと思った時が一歩踏み出していくべき時で、その繰り返しで自分ができているのだな・・・なんて。こういうことができるのは独身のうちだけなんだろうか。

以上、北海道旅、「男はひとり(北海)道をゆく」でした。

今週の1枚!!

今回の北海道旅における自分用のお土産です!!基本的にはキーホルダーや缶バッジ、ポストカードといったかさばらないものを買うことが多く、今回もそんな感じでした。食品としては梅月の金時羊羹と幌加内のそば「白銀の郷」(乾かしそばの中では一番高いやつ)ですね。

それでは、また次回お会いしましょう!!

※公開後に編集が入る場合があります

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