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フリーランスになって早く二十数年。どこまで現役が続けられるか、日々悩むベテランデザイナ…

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フリーランスになって早く二十数年。どこまで現役が続けられるか、日々悩むベテランデザイナー。

マガジン

  • フリーデザイナーの道具選び

    フリーランスのデザイナーのための道具(機材など)選びについて、書いてみました。新たに独立を考える人に参考になればともいます。

  • フリーデザイナーの人生設計

    フリーランスグラフィックデザイナー歴二十数年。人生設計と言うほど計画的に生きてこなかった、今振り返るフリーランスとしての経験と展望を書いてみた。

最近の記事

フリーデザイナーの道具選び モニター編2(サブモニター)

iMacなどのようなモニター一体型のPCを使っていないと、PCの買い換えサイクルとモニターの買い換えサイクルは当然だが違ってくる。厳密な色などにこだわらなければ、モニターは優に10年は持つだろう。より大きな、よりきれいなモニターを買い換えると以前に使っていたモニターはサブモニターとして使うことが出来る。今まで私もそうやってお古のモニターをサブモニターとして使ってきたが、今回初めて新規でサブモニターを買うことにした。 買ったのはBenQ PD2700U現在のメインのモニターは

    • フリーデザイナーの人生設計 その4 デザイナーは一生の仕事か

      フリーランスのグラフィックデザイナーになって二十数年。歳で言えば50代半ばである。これまでのフリーランス生活は、山あり谷ありではあったが、概ね順調だったといっていいだろう。家も買ったし(ローンは残っているが…)、ドイツ車も買うことが出来た(維持費が高いが…)。それでもこの先何年仕事が出来るかと思うと不安になる。フリーランスのグラフィックデザイナーとは一生できる仕事なのだろうか? フリーランス第1世代その答えは正直わからない。私がフリーランスになった時代。デザイン業務が、机の

      • フリーデザイナーの人生設計 その3 営業先を見つける

        フリーランスのグラフィックデザイナーはどのように営業先を開拓すればいいだろうか?もともと営業が苦手だからフリーランスになったという、矛盾した状況の中で、それでも背に腹は代えられないので定期的に営業しなくてはならない。会社を辞めて二十数年。営業が苦手なデザイナーの経験談も交えて紹介したい。 理想は紹介当たり前の話だが、理想は知人や紹介やが一番堅い。少なくとも最初はそれなくしては、食っていけない。最低限のツテがなければ、会社を辞めてフリーになることはリスクが高すぎるだろう。今で

        • フリーデザイナーの人生設計 その2 営業ツール

          グラフィックデザイナーがフリーランスになる理由は千差万別であろう。ただし、ここで言うフリーランスのデザイナーとは、一人で仕事をしてもっと有名になろうとか、成功したいといったタイプの人ではない。そういう人は独立と呼ぶことにする。単純に大きな仕事、高度なスキルを得たければ、今の会社が不満であれば、もっと大きな会社に転職すればいいだけのことだ。フリーランスになる人の多くは、その働き方に惹かれてなるのである。毎朝の通勤電車、そもそも朝起きること自体苦手な人、組織で働くことが苦手な人(

        フリーデザイナーの道具選び モニター編2(サブモニター)

        • フリーデザイナーの人生設計 その4 デザイナーは一生の仕事か

        • フリーデザイナーの人生設計 その3 営業先を見つける

        • フリーデザイナーの人生設計 その2 営業ツール

        マガジン

        • フリーデザイナーの道具選び
          8本
        • フリーデザイナーの人生設計
          4本

        記事

          フリーデザイナーの人生設計 その1 はじめに

          私が会社を辞めてフリーになったのは、もう二十数年前である。当時はMacの黎明期。デスクトップパブリシングという言葉が広まり始めている頃だった。それ以前は、デザイナーにフリーという概念はなかった。一人前になったデザイナーやアートディレクターが新たに事務所を起こす、いわゆる独立である。都心に事務所を借りて、OA機器一式リースして、スタッフも雇ってという具合だ。しかしMacの登場で、机ひとつあれば、自宅でも仕事ができる時代がやってきた。 そんな時代からフリーランスのデザイナーを続け

          フリーデザイナーの人生設計 その1 はじめに

          フリーデザイナーの道具選び 紙見本・色見本編

          印刷物を中心とするグラフィックデザイナーであれば、揃えておくべきツール(道具)、最後は紙見本と色見本を紹介したい。最近はパッケージなど紙に凝ったデザイン以外ではPC上で確認、データを送って終わりという流れが増えてきているが、パンフレットや冊子でも一段上の表現をするための引き出しとして、勉強しておくべきであろう。 紙見本紙見本と言えば竹尾がまず頭に浮かぶ、直接ショールームで紙を買うこともできるが、まずはミニサンプルであろう。50冊全部いきなり揃える必要はない。およそ一生関わる

          フリーデザイナーの道具選び 紙見本・色見本編

          フリーデザイナーの道具選び フォント編

          前回まではデザイナーに必要な道具と題して、パソコン周辺機器を紹介してきたが、今回はソフトウェアの類に属するフォントである。これも立派なデザイナーの道具だろう。和文と欧文では環境が大分違うが、フリーランスが持つべき最低限のフォントを紹介したい。 和文フォントはモリサワパスポートが基本グラフィックデザイナーは主に文字を扱う職業だ。フォントなくしては仕事にならない。そしてそのスタンダードがモリサワパスポートである。この環境が整っていないと、個人的な依頼や、小さな仕事はできるかもし

          フリーデザイナーの道具選び フォント編

          フリーデザイナーの道具選び マウス編

          マウスはデザイナーにとって指先と同じ。フリーランスになったら自分に合ったマウスにこだわろう。マウスは他の周辺機器に比べれば比較的安価。トライアンドエラーを繰り返してでも自分に合うものを見つけよう。 有線と無線Macを使い始めて20年以上になるのだが、そのほとんどの期間、純正のマウスで満足してきた。実際、サードパーティ製のマウスはWindows用のものが主流で、Mac専用を謳うサードパーティ製のマウスはほとんど存在しなかった。転機となったのはMighty Mouseがワイヤレ

          フリーデザイナーの道具選び マウス編

          フリーデザイナーの道具選び PC編(Mac)

          フリーランスのデザイナーに最適なPCとは?といっても私はMacしか使ったことがないので、Mac限定の話になる。Macのラインアップはデスクトップとノートを合わせてもそんなにバリエーションがあるわけではない。Mac ProやiMac Proなどのハイエンドマシーンを必要とする人は今回は対象外だ。iMac、Mac mini、MacBook Proあたりが選択肢となってくるだろう。 時代とともに最適解は変わってきた私のMac歴といえば、漢字Talkの時代から30年近い。その頃何を

          フリーデザイナーの道具選び PC編(Mac)

          フリーデザイナーの道具選び プリンター編

          フリーランスのグラフィックデザイナーにとって最適なプリンターとは何だろうか?結論から言ってしまえば、現在、最適と呼べるプリンターは存在しない。おそらく需要がないということなのだろう。 最適なプリンターの条件印刷物を主に扱うグラフィックデザイナーにとって、最適なプリンターの条件といえば、以下の2点になると思う。1.A3ノビが出力できる。2.純正PostScript対応である。A3ノビを出力できるプリンターは、インクジェットを中心に数多く存在する。しかしPostScriptプリ

          フリーデザイナーの道具選び プリンター編

          フリーデザイナーの道具選び キャリブレーター編

          前回、モニター選びでお勧めした、広色域カラーマネジメント対応モニターは色管理にキャリブレーターの使用を前提にしている。今回は私が購入したi1 Display Proを紹介したい。 キャリブレーターはなぜ必要か印刷所が運用しているような高価なキャリブレーターと違い、私が買ったキャリブレターi1 Display Proは3万円程度。RGBのモニターの色味をキャリブレーションする。主な用途はあるプロファイルで撮影されたRGB画像を、もとの色のまま表示し、さらにプリントアウトする、

          フリーデザイナーの道具選び キャリブレーター編

          フリーデザイナーの道具選び モニター編

          デザイナーの道具選びといえば、昔はペン・カッター・定規だったが、今ではPCオンリーの時代である。したがってデザイナーの道具とはPCとその周辺機器ということになる。会社勤めのデザイナーなら、会社が用意したiMacを使っていればよいのだろう。会社はオフィス機器をすべてリースで揃えるから、数年ごとに新機種に入れ替えるのも問題ないが、フリーランスデザイナーは数年ごとに買い換えるPCがモニターと一体というのはあまり合理的ではない。そこでまずモニター選びという問題が出てくる。 第一回はフ

          フリーデザイナーの道具選び モニター編