正しさとは

大人になる時期が近づくと、急に迷いが生じてしまった。自分の立っている場所のゆがみや揺らぎを見て見ぬふりしてきてしまった。「どうしたらいい」が頭の中から永遠に消えない。

誰かの温かさに触れたい夜があって、抱きしめてもらいたい時がある。夢見ることでは埋められない寂しさが胸に積もってこぼれていく。

叫び出したくなるとき、心を圧迫してこらえている。代わりに涙が抑えられない自分に嫌気が差す。自分の世界があまりにもろい。

大切な人と手を取り合える日を何度も思い描いたけれど、時はただ過ぎ去ってひとりぼっちの怖さが押し寄せて怖い。

新しい光と空気を求めて飛び出したい。けれどぬくすぎるこの場所は離れがたい。出口のない自問自答を繰り返す中で自分を見失ってしまった。

人生は甘いだけじゃないとはわかっているものの、いざ自分に降りかかるととてつもなく大きな壁に見え始める。乗り越えようもない大きな壁だ。それでも進め、負けるなと奮い立たせ一日一日を乗り越える。それが私の偉いところだ。自分を褒めつつじぶんにとっての正しさとはなにか考え続ける。答えはいつか見つかるだろうか。