福岡の現役生活支援員と一緒に知る/知的障がいも個性だ
こんにちは!
今日は「知的障がい」について一緒に知ってもらえたらと思います!
以前「身体障がい」の事も書いてるので、良かったらご覧下さい。
こちら ↓
【身体障がいは見えるだけではない】
https://note.com/06200222yasu/n/n6e475e9086bb
さて!
「知的障がい者」と聞くと、皆さんどんな事を想像するでしょうか?
「真面目」「おとなしい」「努力家」「変わった人」など、一人一人のイメージがあると思います。
僕のゴールは、「知的障がい」の基本的な情報を少しでも皆さんに知ってもらう事。
そして、私たちの性格が十人十色の様に、障がいを持っていても「いろんな人がいるんだ」と、個性としてとらえてほしいなと思っています。
ではではお付き合い下さい^^
・知的障がいとは?
現在、知的障がいを持っている方々は、全国で約108万人いると言われています。
知的障がいを簡単に説明すると、
「生活に必要な能力(知的能力)に限りがあり、社会生活がうまく送れなくなっている状態」を言います。
知的能力とは、例えば読み書きや計算、物事の理解や判断などの事です。
特徴としては、18歳位までに症状が表れると言われ、大人になってから出た症状は基本、知的障がいとは診断されないそうです。
・知的障がいの原因
原因は大きく分けて3つあります。
① 病理的要因
先天性の疾患や、出産時の事故によりおこるものです。
ダウン症など染色体異常によるものや、自閉症スペクトラム障がいなどが合併しやすいと言われています。
又、出生時の酸素不足や脳への圧迫、生後の高熱による後遺症も原因としてあります。
② 生理的要因
病理的原因はなく、たまたまIQ(知能指数)が知的障がいとみなされる範囲に入っている事を言い、合併症もほとんどありません。
③ 環境要因
脳が発達する乳幼児期に虐待や育児放棄で脳の発達が遅れ、知的障がいになる事もあります。
※(遺伝は関係するの?)
染色体異変などでおこる事もありますが、全てではなく、親が知的障がいだからと言って子供に影響するとは限りません。
ちなみに僕は男4人兄弟なのですが、一番下の弟が重度のダウン症で、知的障がいもあります。以前紹介したので、良かったらご覧くださいー!
【弟のこと、ダウン症のこと】 ↓
https://note.com/06200222yasu/n/nbb1b435863bc
・知的障がいはどんな特徴があるの?
これも人それぞれなのですが、例えば
・言葉を覚えるのに時間がかかる。
・物事を理解したり身につけたりするのに時間がかかる。
・ちょっとした変化が苦手。
・集中が続かない、集中する事が難しい。
・思った事、感じた事をそのまま言う。
・自分で選択や判断が難しい。
・読み書きが難しい。
などがあります。これが全てではないですし、全ての症状が表れるわけではないですが、代表例です。
診断は専門医によるしっかりとした検査があります。
知能指数(IQ)と、日常生活水準テスト、適応能力の3つで見ていき、IQが70以下だという事、適応能力に制限がある事、症状が発達期に表れていること、3つの条件があって、知的障がいに該当されます。
そこから障がいの程度で、軽度→中度→重度→最重度と4つに分かれていきます。
※適応能力→ 社会生活に関わる機能の事。例えば会話のやりとりや、集団のルールを守れるか?等。
※知能指数→ 読み書きや計算の他に、自分自身の考えをまとめたり、予測や計画を立てれるか?など思考の為に必要な能力。
※日常生活動作→ 食事や移動、着脱など生活に必要な動作の事。
・どう関わっていけばいいのか?
ここは僕が利用者と関わりの時に大事にしている事を書きます。なので決まった事ではなく、あくまで僕の意見です。
① 目を見てゆっくり話しかける。
「自分に話してるんだ」という意識を持ってもらい、早口でなくゆっくり声かけしてます。
② ジェスチャー入れながらシンプルに、具体的に話す。
例えば、物を投げている方がいたとします。そこに「何してるんですか!」「しないよ!」ではなく、
机や床を指差し、「置いて下さい。」と落ち着いてゆっくり声かけしています。視覚的に、具体的な動作の説明をしてあげた方が利用者もイメージがつきやすいと思っているからです。(勿論うまくいかない時もあります(笑))
③ 感謝の気持ちを伝える。
よく良い事をしたら「すごいねー!」「できたねー!」とワントーン声を上げて褒めるスタッフもいるのですが、僕はあまり好きではなくて、、
なぜかというと、
「その時点で上下関係を作ってるのでは?」と思っているからです。
自分の知り合いや同僚などに「できたねー!」とか言うでしょうか?
逆に自分が言われたら、上から言われてる。と少しイラっときます。
ですが称賛をする事は利用者の自信に繋がるので大事な事。じゃあどうしているか?
僕は、「ありがとうございます!」や「助かりました!」と声かけをする様にしています。その声かけには上下はなく対等な立場があるからです。ここは利用者だけでなく、普段の人間関係でも大事にしています。
・最後に
長くなりましたが、「知的障がい」という情報を少しでも知ってもらえたら嬉しいです。実は「知的障がい」と隣り合わせに「発達障がい」という障がいも深く絡んでいます。「どう違うの?」と言われたら、少し複雑なので、また次回紹介させて頂きます。(僕も勉強しておきます(笑))
お付き合い頂き、ありがとうございました!
僕が働く「福祉作業所 そら」では、利用者のありのままの活動や笑顔、楽しさを発信しています^^
「そら」のホームページもしてます!
「ブログの試み」をご覧下さい ↓
https://sorakokoro.sakura.ne.jp/mysql_wp/
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