仕事のコツは、自分を整えて、人間関係をよくすること
「人の悩みは人間関係によるものだ」と言ったのはアドラーですが、仕事では他人との関わりは避けては通れないもの。だから、いかに周りとの関係を良くしていけるかが仕事をうまくやっていくコツだと言えそうです。
しかし他人のことや周りで起こる事象はコントロールできません。天気のようなものです。だから自分を整えて、うまく対応していくしかありません。
私も時折、他の人との関わりの中で、ちょっとしたことでイライラしてしまったり、不満に思ったりしてしまいます。自分の価値観と違う人を見ると、「あの人は間違っている」と決めつけてしまったり、人と自分を比べて落ち込んだり、羨んだり。外部の事象(自分の気に入らないこと)に即刻ネガティブな反応をしてしまうのです。そんな日は疲れていたり、前の晩によく眠れていなかったり、ホルモンバランスが悪い日だったりします。
逆に自分が整っている日は、多少気に入らないことがあっても、上手にスルーできます。例えば何か気に触ることを言われても「はい、はい」と受け流せますし、うまく行かないことがあっても、「そういう日もあるだろう。いつかうまくいくだろう。」と思えます。
草薙龍瞬さんの「反応しない練習」に他人とうまくやっていくヒントがありました。他人への過度な期待や、自分の承認欲求などの絡み合いが、悩みを生むのだそうです。自分の中の妄想劇場が原因だそうです。
怒りやイライラやストレスなどの症状が出てしまった場合は、「ラベリング」をするといいそうです。「ラベリング」というのは、「自分で自分の状態を確認すること」です。「今私はイライラしている」、「今私は緊張している」、「今私は気分が落ち込んでいる」などと心の状態を言葉で把握するだけで、もうその反応から抜け出せるそうです。
実際にやってみると、本当にこれは効きます。例えば相手の一言に一瞬ムカっときたとしても、「私は今ムカついている」とラベリングができれば、すぐに相手に言い返したりなどせずに一呼吸おけます。自分が落ち着いた対応ができれば、相手も鏡のようなものなので、相手も落ち着いた反応になります。
「自らの認知を認知する技能」のメタ認知。私はこれが上手にできる時とできない時があります。上手にできる時は「快眠、快食、快便」だった時(笑)。つまりゆとりがある時です。だから生活習慣を整えるのが基本と言えるでしょう。
他人を動かすことは不可能で、コントロールできるのは自分だけ。どうにか自分をコントロールして、快適な人間関係を気づいていきたいものです。ひいてはそれが自分の精神衛生のためになるのですから。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?