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大学タイトルがないのに『年間支援1000万円』社会人アスリートになれた私🤼‍♂️

はじめに

私は、自ら440社以上に営業をして『年間支援1000万円』を獲得した元社会人レスリング選手です。今回は、どうして年間1000万円の社会人アスリートになったのかなれたのかを少しお話ししたいと思います。

2021年春に早稲田大学を卒業をして新社会人となり、2024年パリオリンピックまで競技を継続できるようになりました。レスリング界では社会人が所属する実業団と呼ばれる企業の数はそれほど多くはありません。
レスリングの社会人の所属先として代表的なALSOK、自衛隊、警視庁、ジャパンビバレッジ(現 サントリー)などには大学生の時からシニアで成績を残し、国際大会で活躍する選手が入社、入隊をするのが一般的です。
近年では、『アスナビ』と呼ばれるJOCのアスリートサポート事業も展開されています。

多くのスポーツ業界では、大学を卒業するタイミングで、長年続けてきた競技を引退する風習があります。私はこの議題に対して卒論の研究内容にしました。


上記のグラフは、早稲田大学運動部を対象に247名にアンケートを取った集計です。

その背景には、
競技で生計を立てる事が難しいから。
競技の限界を感じたから。
周りが就活しているからなんとなく。
などの理由が挙げられます。

しかしながら、生計を立てることができるのであれば競技を続けたいと考える学生も全体の4割を越える割合でした。しかしながら、日本のスポーツビジネスはヨーロッパのサッカーやアメリカのアメフト、野球、バスケには大きく劣ります。メディアも金になるスポーツ、アスリートだけを抜粋して取り上げるため、自然と人気にも偏りが出てしまいます。

そのような中で、競技を続けるためには自らが行動をし、スポンサーやクライアントを確保する事が必要不可欠となります。多くの企業は、広告目的で、活躍する選手に会社名やロゴなどの露出を求め、企業のイメージアップを図る今日、実績よりも評価されるのは『影響力』だと感じました。

私は当時大学3年生になった時に、卒業後の進路を視野に入れ就職活動に励んでいました。大学2年2月に前十字靭帯を断裂し、3月に手術をした事で、大学3年のスタートはリハビリからでした。このままレスリングに復帰して大学で長年続けてきたレスリングを引退して将来悔いは残らないのだろうかと日々悩んでいました。

祖父とレスリングをはじめた頃の恩師が警察官だったこともあり、私は警視庁の受験の準備と一般企業の就職活動を並行して取り組んでいました。その中で、リハビリをしながら周りの人がレスリングの大会に出場している姿を見て、あと一回だけオリンピックを目指してレスリングがしたいという気持ちが徐々に膨らんでしました。

転機

その気持ちは日に日に大きくなり、ついに抑えきれなくなりました。そんな時に転機は訪れました。ゼミ合宿でワシントン州シアトルへ10日間現地の学生と交流や地域の探索など様々なカリキュラムに参加をしました。

まるでハリーポッターの世界
university of washington
T-モバイル・パーク(T-Mobile Park)
大学のアメフトスタジアム
現地学生に自己紹介

私は用意されていたカリキュラムの一部を変更してもらいました。高校のバスケの試合を見に行く日にレスリングのサークルの練習見学を無理矢理ねじ込んでもらいました。実は練習着を1着分だけこっそり持っておりどうにかシアトルでレスリングが出来ないか企んでいました。

見学しかできないと言われていましたが、レスリング場に入れるならこっちのもんです🤣私は何食わぬ顔で練習着に着替え練習に参加しました。

ワシントンハスキース レスリングチーム
技術練習
別れの握手🤝

練習開始時点では、何だこのアジア人は、、、
というような冷めた目で見られていましたが、マット運動や打ち込みをしていく中で、こいつレスリング出来るやつだぞと周りが私を囲み出しました。サークルの責任者のコーチは、「私に今日の練習はあなたの技術練習をしたら終わります。」と私は1時間みっちり彼らに聞かれた技術を教えました。私は正直に気分が良かったです。なぜなら、自分のレスリングが受け入れられたからです。言葉や性格がわからなくてもスポーツにはそれを越える力があります。それを身を持って実感しました。

日本に帰ってきてから、私はアメリカでレスリングがしたい!社会人になってアメリカに拠点を置いてオリンピックを目指したい!と具体的な目標ができました。

この時点で私の中にある選択肢は、2つでした。
一つ目は、アメリカの大学へ留学すること。
二つ目は、支援を受けてアメリカへ行くこと。

まず、海外の友人に相談をしてアメリカの大学へ留学出来ないかを模索しました。NCAAのホームページから片っ端に大学へ問い合わせをしました。いくつかの大学からあなたの成績なら給付型の奨学金が出せると返信をいただきました。アイオワ大学の方とはオンラインで面談までしてもらいました。しかしながら、奨学金は単位をしっかり取れていなければ受けることができないという条件がほとんどでした。レスリングに没頭したい。英語を身につけたい。と思いましたが、単位を取らなくてはならないというプレッシャーの中で満足にレスリングに専念できる気が私にはしませんでした。

そこで日本で私の夢を一緒に追いかけてくれる企業を探すべく活動が始まりました。なぜ1000万円なのか、それは海外での生活費や交通費など見積もった時に年間で1000万円を越える見積もりが必要となったからです。一つの会社に全額支援をしてもらうか、複数社に少しずつ支援してもらうか様々なケースを考えてたくさんの企業に問い合わせをして、面談をしました。


その結果、みなさんご存知の通り

株式会社金太郎ホーム

と出会い私の社会人レスリングの挑戦がスタートしたのです。金太郎ホームは、千葉ジェッツ(バスケットボール)や千葉ロッテマリーンズ(プロ野球)などにもすでにスポンサーをしている会社です。私も千葉県出身ということもあり、千葉県の企業でレスリングをする事が出来て大変嬉しかったです。

企業とどのような話をしたのか。どのような資料を持ち込んだのかななどは、他の記事に掲載しております。よろしければそちらもあわせてご覧ください!
読んでくれて、ありがとうございました🌟

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