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本日、俳句短歌日和

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四季折々の俳句と短歌に写真、エッセイを添えています。自然の美しさを感じていただければ嬉しいです。
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#俳句

妖怪俳句

冬になると詠みたくなるもの、それは妖怪俳句。 「雪女(雪女郎)」「鎌鼬」「狐火」などの妖…

荒梅雨や木霊のこゑも響き合ふ

梅雨のさなか、高野山の恵光院で長女の二十五回忌法要を営みました。 夫と二人で参列し、読経…

朝涼し義母と些細な言交はす

(あさすずし ぎぼとささいな ことかわす) 和歌山県海南市下津町の加茂神社は夫の実家の氏神…

捩花を伝ふ雫も捩ぢれをり

今年も家の前のアスファルト沿いに捩花(ねじばな)が咲きました。 名前の通り、らせん状に捩…

タロットの「愚者」の天真虹立てり

30年近く美容室を経営しつつ占い師として活動している友人から、 「この講座、向いてると思う…

あぢさゐの風や幽かに雅楽の音

今日は久しぶりにバラバラと大粒の雨。いよいよ関西では遅かった梅雨入りです。 少し前のお話…

早苗田を沈めて闇の清らなる

田に水が入り、本格的にカエルたちの声が大きくなってきました。 先日ジョギングに出た時には、早苗田に15羽ほどのアマサギの群れを発見。アマサギは夏にだけ見られる小型のサギで、頭から胸にかけて淡い橙色をしています。 西日の中、遠近にやわらかな立ち姿が美しかったです。 * 写真はご近所の夕景。 この早苗たちが育つためには...鬱陶しい梅雨も仕方ないですね(^_^;)

風を生むやうに青葉のなびきをり

新緑の美しい季節、久々に和歌山市の「伊太祁曽神社」を訪ねました。 「伊太祁曽神社」の主祭…

曼殊沙華のおわり

盛りのすぎた曼殊沙華からは、いつも目を逸らしてしまいます。 奔放に反り返っていた花びらは…

停電四夜親しみゐたり虫の闇

火曜日にやってきた台風21号の影響で金曜日まで四日間,、私の住む地区は停電となってしまいま…

見えぬ枷はづれて秋の日暮 かな

夕暮れ時、涼しい風が吹き始めたのでジョギングに出ることにしました。 今年の夏はことに暑か…

暗号めく翅をしづかに秋揚羽

昨夜の雨の名残で、まだ空気の湿ったままの朝。 薄曇りの空の下、咲き終えて子房だけになった…