そろばん

Abacus

今日のタイトルは「そろばん」ですが、内容は子供にまつわるかわいい
笑い話です。

小学1年生の女の子を仕事で遅くなるお母さんに代わって、学童保育
小学校から「そろばん教室」まで初めてマイカーで送り届けることに
なりました。

「そろばん教室」に着いたので、女の子が降りるのを待っていたんですが
何かごそごそして、なかなか降りようとしません。

狭い道に一時停車していたので、後続車や対向車が来ないかと気になりながら、早く降りてくれないかなあとヤキモキしていました。

どうしたのかと様子を見ていると、どうもランドセルや水筒、帽子など、
いつもは「そろばん教室」には余計な荷物を持ち込んでいないことが
よくよく聞いてみてはじめてわかりました。

お母さんからの依頼は、開始時間までに無事に送り届けることだけでした。

お母さんも当方も当然ながら荷物はすべて持ち込んで、お母さんが迎えに来た時にいっしょに持って帰るという想定しかしていません。

そのため、お母さんは女の子にはそのことについて話していませんでした。

荷物をすべて持ち込んでくれないと、預かることになって、お母さんが
近くもないこちらの家までわざわざ荷物を引取りに来ることになってしまいます。

何とか荷物を持ち込んでもらうように同乗していた妻がいろいろと説得に
かかりますが、どういうこだわりがあるのかわかりませんがOKしてくれ
ません。大人の事情は子供にはまったく通用しません。

妻:「ランドセルとか預かると〇〇ちゃん、明日困るでしょ!」

女の子:「明日、休みだから大丈夫!」

最終的に、無理強いもできないので、妻は了解するしかありません。

知らない人に慣れるまで1年くらいかかる程、人見知りであまりしゃべら
ないと聞いていたのに、移動中の車内でクラスのことなどを話してくれたり、自己主張できることには、笑ってしまったり、感心したりでした。

ちょっとした経験でしたが、いろいろと気付きがありました。

今日は17:30に小学校に迎えに行きましたが、昨日のお母さんのお迎えは
18:30だったそうです。それでもまだ最終になったことがないので、最後の時間はわからないとのこと。「共稼ぎ」が普通の時代に合わせて、こんなに遅くまで子供を預かってくれるとは知りませんでした。お迎えがないと
子供をひとりでは帰せないので、預かる方も大変です。

小学校にすでに10ヶ月通学しているので、お母さんが思っている以上に
子供はいつのまにか成長しているなと感じました。

やはり女子は一旦しゃべり出すと男子よりもずっとよくしゃべります

ランドセルは大きくて、予想以上に重量があったので、小さい1年生には
負担です。

数字に慣れたり、計算が早くなったりするので「そろばん」を習うのは今の時代でも役に立つんでしょうが、小学1年生から習い始めるのは早くないのかなと思いました。(九九をいつ習ったのか覚えていませんが・・・)

子供なりに考えこだわりがあるので、それを尊重して大人の事情を一方的に押し付けなかったのは良かったし、お母さんからも感謝されました。

今日に教訓は、子供の言動は、大人の想定の範囲を超えていて、計算外
かなり笑えたことでした。

預かった荷物を見ながら、つぶやきました。
Few things in the world turn out as calculated.
(世の中はそろばんどおりにはいかない)



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