Recurrent Education
「ステイホーム週間」の真っ最中で、どう過ごすかそれぞれ工夫されていることでしょう。
さて、今日のタイトルは「リカレント教育」です。
「recurrent」は「再発する、周期的に起こる」を意味する形容詞なので、「回帰教育」「循環教育」と訳される場合があります。
個人的には「学校教育」と「社会教育」を循環的にシステム化すると捉えていますが、要するに、「生涯教育」の一形態で「学び直し」のことです。
なぜ、「リカレント教育」が政府などから推奨されているのでしょうか?
時代背景として、「人生100年時代」といわれるように「長寿化時代」を迎えているので、それに伴って「人生モデル」を変化させる必要があります。
これまではシンプルな「3ステージの人生モデル」でよかったわけです。
(第1ステージ)10~20代前半まで学校で学ぶ(教育期間)
(第2ステージ)60代まで仕事をする(勤労期間)
(第3ステージ)引退して余生を過ごす(老後期間)
サラリーマンで言えば、終身雇用をベースに安定的な年収の増加が期待できたので、住宅ローンも検討しやすい時代でしたが、働く期間が長期化した今となってはこのような単線型のモデルは崩壊しました。
今や「マルチステージの人生モデル」となっています。
教育面では、状況に応じた「学び直し」(リカレント教育)が求められ、
仕事面では、起業やフリーランスも含めて、活躍の場は国内・国外はもちろん、リアルな現場だけではなく、サイバースペースまで広げた複線型の働き方が求められています。
「人生100年時代の社会保障へ」と題した政策提言が公表された中で「雇用を守るのではなく、人を守るへの発想の転換が必要」とされていました。
「アフターコロナ」の時代には、これまでとは違った企業や商売のやり方も必要になってくるので、逆に退場を余儀なくされる企業や事業を守ることで雇用を守ることは困難になってくるでしょう。
個人ベースで考えると、リカレント教育をうまく活用して、収入源を状況に合わせて変化させたり、複線化させることで収入を増やし減収リスクを低下させることが必要です。今の仕事の延長線上だけで考えないで、柔軟に発想できればいいアイデアも浮かぶでしょう。
社会人の学び直し(リカレント教育)には2つの方向性があると思います。
ひとつには「哲学」や「世界史」「心理学」「美術」あるいは「天文学」や「物理」などひろく「教養」とよばれている直接、目に見える形では実務に結びつかないものです。
特に「哲学」はすべての学問の源流なので、時代の大きな変わり目を迎えた
今こそ学ぶチャンスです。スポーツで言えば、下半身や体幹のトレーニングのようなもので、これが弱いとちょっとしたことで、ブレてしまいます。
新型コロナの感染拡大で満足に仕事も出来ず、レジャーもほとんど楽しめない中、それどころではないかも知れませんが、時間の余裕ができた人にはお勧めします。
もうひとつの方向は、やはり実務をこなすには専門知識・経験・能力・スキルが必要なので、こちらも並行して外せないところです。
公的機関を活用したり、独学も取り入れるなど学ぶ方法はいろいろあるので、好きなこと、得意なこと、将来収入に結びつきそうなことから選択して取り組めばいいでしょう!
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