記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

衝撃を受けた好きな映画(CMBYN)の感想をここに詰めさせてほしい【映画感想文】

やった!ついに書きました!!!!!


【2021.4.26 追記】映画感想文タグを付けるにあたって、内容を加筆修正しました!沢山の方に読んでいただけますように!


とうとう書いてしまった超個人的好きな映画の話です。しかも自己満極まってます。
めちゃくちゃ好きすぎて気がおかしくなりそうな人の呟き、感想とでも思ってください。考察ではないです。わりと重症。

奇しくも1か月ほど前に、逆インスパイアされたとされる続編(Find Me)が発売されたのですが、その流れも高じてこの機会にと書いちゃいました。よろしければどうぞ。


かなり長いです。そして映画と原作共にネタバレ注意です。ボロボロ言います。


□その映画について

“Call me by your name “です。
邦題は “君の名前で僕を呼んで” です。

あらすじとかはもうGoogle先生に聞いたりしてみてください。ざっくり言うと二人の青年の話…?だと思う。

これは公式トレーラーです。見た方が早いね。


ちなみに、2018アカデミー賞の脚色賞を受賞していて、作品賞と主演男優賞と楽曲かなんかはノミネートになってた気がします。


□見る前と後の感じ

不思議とタイトルにひかれ、漠然と同性愛の話か?と思って検索。とりあえず関係性とか諸々察しましたが、R指定ついてないからいけるだろう!と思いかなり遠出してミニシアターまで行きました。

ちなみにわたしBL作品においては、マンガも2次創作も軒並み敬遠してました…。耐性はあったけど、進んで見たくない感じです。
恥ずかしながら、偏見をなんとなく持っていたかもしれません。

でも何故かこの時から映像美と切なさが惹かれるポイントだったのかもしれない。それから夏の太陽があまりにも綺麗だなと思った気がします。

ーーーーー

映画見たら、食欲抜き取られてました(なんで?)
意味が分かりませんが、なんも食べられなかったです。


観終わった直後から、その演者さんを応援したくなったり、登場人物のこの二人はどうすればいいんじゃ…と、好きなものが増えた嬉しさと物語への切なさで感情がハチャメチャでした。

パンフは買わないことが多いのですが、衝動的に欲しくなってしまうものの、売り切れでした。仕方ない。
運良く展示されていたのでじっくり見て、一人でしんどくなってました。欲しいなあれ…。

帰っても呆然としていて、その日は何にも手につかずお腹も空かず、自分にびっくり。その先1週間はこんな感じでした。(次の日には食欲は戻ってたよ)
なにこれ…マジか…(自分にドン引き)。今思い出しても奇妙体験過ぎて笑います。


そんな感じです。ちなみに偏見もすっかりなくなりました。



□内容とかその辺の感想

あの、一感想としてなので薄目で見てください。

ざっくり、映像美、俳優さん、内容、好きなシーン で分けてみましたので必要に応じてどうぞ。最後に至っては話したいだけです(ド迷惑)
バチバチに長〜いです。


・夏が綺麗過ぎた

夏!!!!夏が夏してるんだよこれ…(??)
浜辺で暑い!ギラギラしてる!というより、どこか静かでひっそりとしたイメージです。

本編の9割5分は夏です。Elioの一夏のできごとみたいな感じです。
それがまあ〜〜〜綺麗。イタリアの土地と太陽のポテンシャルがすげえ。

別荘での話なので、一家はかなり広い家と庭をお持ちのようです。羨ましい。
その庭にある草たちからアプリコットの木から葉、水辺、外での食事風景まで全てが眩しすぎます。綺麗という文字では勿体ないくらい。

イラストや絵というより、「絵画」の美しさを終始見ているような感じです。


また、日差しも綺麗ですが、光が強いと影も濃く出るものです。木漏れ日がめちゃくちゃめちゃくちゃ良いです………(語彙力)。

水辺も結構出てきたりするのですが、その水だけでなく日差しや木漏れ日とのダブルパンチがすごい。ひれ伏したい。演出、カメラ、監督さんにこの上ない感謝…


ちなみに別荘と書きましたが、ジャパニーズが憧れがち(ド偏見)な海外感もたまらなかったです。
外で食事したり、プールから上がってそのまま日向に当たったりと、避暑地だからこそできる生活スタイル…これぞ海外という感じで唸ってしまった…。


とにかく、映像美がすごいので、えぇ〜同性愛?と思わずに見てみるとめちゃくちゃびっくりすると思う。個人的意見です。



・俳優さんが凄すぎた

あの…演技が上手い下手とかは、ドラマとかみててもまったく分からない人です。
そんな人ですが、初めて演技が凄すぎて言葉を失いました。内容込みだから余計だったのかもしれないです。


とにかく……最後の暖炉の無言エンドロール3分間…凄くないですかあれ…????
あれでわたしはやられました。

透明なイヤホン付けて実際にVisions of Gideon(ED曲)を聴いて撮影した、という話をだいぶ前に聞きましたが(どこで見たか忘れてしまった…)、訳がわかりません。
Elioの涙シーンだけで3分持つのがすごいのと、後に残る残る。心に刺さる威力がえげつなかったです。

これを見たらもう、演技の持つ魅力に恐れ慄かない訳がなかった。純粋にすごいとしか言えなかったです。


あと、アドリブシーンのポイントが凄すぎました。ガバガバあやふや情報ですいません。

水から上がった時に六芒星くわえてたり、キス前のどえらい仕草だったり、原作にない一言だけのセリフを言ったりと本当に訳がわかりません。電話のところは、名前を呼ぶ回数本来より多いらしいです。卒倒しました。

真夜中のあのyes,please.のところは原作でも書いてないです(確認済)。さらっとやってのけるのにはもはやこわい感情しかないです。


とか言ってますが、俳優さんをろくに知らずに見に行った人です。最初はポカンとみてました。観終わったらもうすぐにお二人のSNSを片っ端からフォローかましてました。出演作も検索しまくりました。ありがとうございました…

お二人ともお顔が良いです。かっこいい。
ちなみに、インタビュー中に椅子をひっくり返すTimothéeと、ダンスが下手(本人談)なArmieが、個人的好きエピソードです。

椅子の件はツイッターで見かけましたが、なぜ椅子と一緒に倒れたのか微笑ましくて仕方ないです。やんちゃかな?


(追記。21年4月時点で、Armieさんに関してはとあることの騒ぎになっていて、わたしも正直真偽はよく分からないな、と思っています。賛否両論ありますしちょっと触れづらいのはありますが、ただ、出演作品に善悪はないのかなあと思います。
中の人のことと、役柄やお話を分けて見られる方は、是非みてみてください。わたしはまずいち作品として好きなので…)


とまあいろんなエピソードを見てると、役柄がしっとりしてる反面、印象違くて俳優さんすげ〜!ってなりました。魅力魅力。

これからも応援したいなと思った次第です。お二人のこれからの出演作も楽しみです。



・たまたま同性だっただけなのかもしれない

なんだかそんな感じがします。
2人とも好きになる理由に性別関係ない感じがしました。時代背景的には、まだまだ現代と比べると許容には程遠い世界ですが…。


ElioもOliver も、最初は似ても似つかないようなタイプに見えたのですが、話が進むごとにこの2人似てるな?と思いました。

Oliverは、Later!をかなり言うのですが、これがキーポイントだったりします。
最初はわたしもこの人距離取る言い方だな?と思いましたが、そんなことじゃなかった。あとElioのご両親はこの言葉の真意を早く分かっていたっぽい。つよい。
恥ずかしいとか、そういう気持ちが含まれているみたいですね。自信家じゃなかった。

Elioも、頭が良い分会話の言葉をかなり選ぶ人です。ド慎重。なにかと遠回しではなします。(劇中の会話が難しくて、ポンコツ脳わたしはついていくのに一苦労…)

この遠回しで話したり、慎重さだったりが似てるな〜と思いました。恥ずかしがり屋はまさにそう(個人的意見)
だからElioはいつのまにか惹かれていたんですかね、きっと。人種云々になってきますが、多分ユダヤってこともある気もします。

個人的にはこのElioの気持ちの変化が語らずとも、静かな  に出てくるところが面白いです。例えば六芒星のネックレスし始めたりするタイミングとか。
頭がいいからこそ悩むのも一人で慎重です。この間が、意味があるもので不思議と作品自体に惹かれます。

ちなみにOliver。こちらの視点がないので、いつ惹かれたのか若干分かりませんが、原作では確か「君が照れた時」と言ってます。(?!)
(わたしはもう部屋借りてベッドにダイブした時からだと思ってるんですがどうなんでしょう…。)結構早い段階で2人とも気にしてたぽいですね。ひええ…。


ポンコツ脳なので、最初は言葉の意味が分からず雰囲気で感じ取るしかなかったのですが、2人で町に出たときに関係性が変化しましたね。”僕の場所”に連れてったのがかなり大きいかと。

んでもってElioは一旦距離を置かれるのですが、耐えられないので、読んだ本にある文を引用しつつ小さな手紙を出します。よくやったElio!!心の中で小さくガッツポーズわたしです。
ちなみに、返事を受け取ったあとのう~んっていう動き方が妙にリアルで、ちょっとにこにこしてしまいました。微笑ましいです。ほんとに居そうこういう子。

このあとの夜中までの時間がどえらい長く感じましたね。そりゃ彼女と一緒に居るし、時計もピアノの上にわざと?忘れようとしたんじゃないでしょうかね。自論…。

真夜中からはもう一線超えてるので、かなりラフな感じに見えましたね2人とも。よかったよかった。町に来ちゃったElioと内心嬉しいOliverがめちゃくちゃ好きです。
特に後半のOliverの年相応感、無邪気さが素敵でしたね……。


最終的にはOliverはアメリカに帰るのでバラバラです。
もう帰りの車で、母親になりふり構わず目を赤くするElioが切なすぎてつらいです。めっちゃ想ってるな。

そして部屋のドアを開けるところは、言いようもない辛さがドッと押し寄せてきます。あまりにも見てる側にそれが伝わります。
他人の部屋見て辛いって思った事なかなかないぞ。

そして父親の言葉がやばいです。これはもう書くのももったいないので見てください。ここのシーン、めちゃくちゃ大好きです。


ご両親の理解がありすぎたので、言わなくとも終始2人に優しい環境があった気がします。ローマとか。あったかい家庭で良かったなと近所のおばさん視点でしんどくなりました。
数週間でもとても大きい経験だと思うよほんとに…。


最後に、冬に電話かかってきます。ここも非常に非常にぐっときてしまいます。夏と打って変わって真っ白になったこの地が、色んなことを暗示してるとしか思えません。

あとは先述した暖炉の前のシーンで終わります。
後ろでは忙しなくクリスマスの準備をしているのが切ないです。せめて良いクリスマスが過ごせたらいいなーと思ってます。

ちなみに、ここのElioの冬服ちょっとかっこいいなと思ってしまった。急な私情。



・好きすぎたシーン

ド個人的2選です。

☀︎彫刻を介して握手するところ
考察をみると、手同士ではなく彫刻を介すのがポイントみたいです。Marziaとは終盤で直接握手してます。つまりはそういうことです。…つらいなあ。
兎にも角にも、ここは予告でも出てくるし2人の優しくそっとした笑顔が素敵で好きです。

☀︎夜のベランダ
暗いしほぼほぼ2人が座ってるな?くらいにしか思わないんですけど、めちゃくちゃ背徳感があって好きです。
あんまり長くないところなのですが、個人的にここに微笑ましさが詰まってる気がする…。脚の位置とか見てひっくり返ります。幸せそうだな???

いっぱいあるのですが、ここらへんでやめます。あ、あのマッサージのところも好きなんですけどね…鼻血お大事にな…。

登場人物の1人としても2人は大好きなので、各々でも素敵なところいっぱいだと思ってます。個人的には、魚の真似するElioと、水辺に座ってにこっとしてるOliverが好きですね……



あとおまけですが、キービジュアル?が最高です。この下からのアングルで2人を撮るとなったその発想にスタンディングオベーションです。
表情はギリギリ見えない、見ている方向が違う、背景は清々しいほど真っ青です。
何も言わなくても、なんとな~くこの物語は切ないという感じが伝わってきます。というか切なさの角度がえげつないです。


と、長々と話してきましたが、好きをギュッと詰めると、こんな感じです笑。
今回は話したい部分がシーンと人物と関係性ばかりで、音楽と作中にある文学まで触れられなかったです。もうほんとに一つ一つ取り上げていくとてんこ盛りなのでこの辺にしておきます。

内容観て、頭ごなしに否定しないで、興味がある人はぜひ見てみてください。興味がある人は。どう思われるかはわかりませんが、北イタリアに行きたくなります。きっと。

考察も検索してみたら結構面白かったです。ちょっと物語自体が難しかったのもあって、2週目以降に見るポイント参考にさせていただいた部分もあります…。ネットありがとう。
ハエの意味とか、本とか、握手とか結構すごいです。唸ります。


個人的には、条件を特別視せず普通の恋愛映画だと思ってます。
それから間と遠回しな言葉遣いは、なんとな〜く謙遜だとか控えめな日本の国民性?に通ずることがある気がします。すんなり入ってきたのはそのせいだと思ってます。

初めて同じ作品を何回も見に行ったし、DVDだって欲しいです。好きすぎて逆に買えてませんけど…。小説も読もうと思います…。


【2021.04.26 追記】今年の3月ごろに原作小説の方を読み終えました。続編?は読んでませんが…。ほんとにつらくて寝室で泣きながら読んでましたが、ほんとにほんとにタイトルが沁みて仕方なかったです。映画も観て、興味がある方は是非!




結局のところ、まだまだこのご時世ですから刺さるかはわかりませんが、なにかしらの余韻はあると思います。なかったらなかったで、他ので体感できたらいいと思ってます。こういうことにもうちょっと寛容になってくれたらいいな~と思いつつ…。

ではでは、おわります!
もう5000字いってて苦笑です。

ちなみに初めにつけた絵は、自分で描いた半模写です。せっかくなので載せておきます。

画像1


この記事が参加している募集

#映画感想文

69,031件