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ゼロイチインタビュー#4 「思いを共有する仲間と出会い、対面で衣食住を共にする中で得られる深い関わりはかけがえのないものになる。そんな貴重な経験をできるのがゼロイチ。」ゼロイチメンバー 荒川さん、佐々木さん、野村さん、高岡さん(経済産業省)

こんにちは!『ゼロイチ』社会起業家アクセラレーションプログラム運営事務局です。これまでのインタビュー記事はいかがでしたでしょうか??社会を変える新たなイチを生み出す挑戦をしている先輩社会起業家から、多くのエネルギーが伝わっているかと思います。
第4回は募集締め切り直前ということで、本プログラムの立ち上げから関わっている経済産業省の荒川さん、佐々木さん、野村さん、高岡さんにプログラムの発足背景やビジョンをお話しいただきます!

<前回のインタビューはこちらから>
第三回 ハチドリソーラー株式会社代表 池田将太さん

ゼロイチとは?

経済産業省、ボーダレス・ジャパン、リディラバが官民連携で行う、若い世代を対象とした社会起業家アクセラレーションプログラム。約7ヶ月間にわたる集中プログラムを通して、社会課題を解決するサービス/プロダクトを形にするサポートを行う。(https://01zeroichi.jp/) 現在、記念すべき第1期生を募集中。

プロジェクトメンバーの想いはこちらからもご覧になれます


社会的起業を目指す学生がロールモデルに出会える、起業ノウハウを得られる、仲間と切磋琢磨できる、そんなコミュニティをつくりたい

―起業家育成プログラムは国内にも複数存在しますが、ゼロイチプログラムの特徴はどこにあると考えていますか?

ユニークなポイントは色々あります。例えば、先輩の社会起業家がメンターとして7ヶ月間伴走支援を行う点や、事業化におけるβ版開発のサポートをしてくれる点などです。
中でも1番の特徴としては、社会課題解決のために本気で取り組む同志と出会えるコミュニティとコミュニティハウスでの合宿期間があることだと考えています。

―コミュニティハウスでの合宿を含んだプログラムは、なかなか珍しいかと思います。なぜコミュニティハウスを作ろうと考えたのですか?

キャリアを選ぶ際の進路選択にあたって「起業」を志す日本の学生は、だんだんと増えてきたものの、まだ多くはないのが現状です。
なぜ起業を選ばないのかを分析する過程で、実際に起業という選択を取らなかった私たちメンバーの原体験として、「(全く起業というものに触れたことがなかったので)学生時代にロールモデルとなるような起業家に出会えていたら、自分も起業を考えたかもしれない」という意見が挙がりました。

日本ではまだまだ最初から起業を目指す学生は、起業家や仲間の学生と個々に繋がりを作っていけるケースが多々あると思います。一方、起業への関心がない、あるいは関心が低い状態においては、「自分もこうなりたい!」と強く思えるほどの起業家に出会うことが難しい。その中でも「社会的起業」について知り、挑戦できるコミュニティはまだ少ないという印象がありました。

だからこそ、まずは社会的起業を目指す学生が集うコミュニティを作りたいと考えました。そしてそのコミュニティを、ロールモデルに出会える場、起業ノウハウを得られる場、仲間と切磋琢磨できる場にすることが必要だと考えました。

想いを共有する仲間と衣食住を共にする中で得られる深い関わりは、かけがえのないものになる

―社会起業家同志が繋がることのできるコミュニティが限られているという話は、実際にこれまでのインタビューの中で起業家の皆さんからも聞いていました。それを「コミュニティハウス」という形にするという着想はどこから得たのですか?

参考にさせていただいたのが、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部の伊藤学長の「(起業にあたっては)200時間を共に過ごすことで初めて”真の仲間”になる」という考え方です。実際に武蔵野大学アントレプレナーシップ学部の1年生は必ず「学生寮」に入るという方針としたとのことでした。
構想段階の時に見学させてもらったところ、学生たちは昼夜・場所を問わず(徹夜でも、お風呂でも!)自身のアイデアを深め、共有し、活発な議論を交わせる環境にあることが分かりました。

他にもSHIMOKITA COLLEGE、MAKERS UNIVERSITY、アオイエなど、コミュニティ運営の現場を見学させていただき、やはり関係性の深いコミュニティを築くには、衣食住を共にし、事業活動に没頭できる時間を作ることが重要だと考えました。

―実際に学生寮を訪問してこのプログラムを構想したのですね。

はい。夏に1か月、冬に2週間を予定する宿泊型プログラムは、不安を感じる方もいらっしゃるだろうと思います。

しかし、私たちはゼロイチの価値はそこにあると考えています。コロナ禍を通じてオンラインのコミュニケーションに慣れた世代だからこそ、あえて対面で衣食住を共にする中で得られる深い関わりはかけがえのないものになると思います。生活面でも可能な限りのサポートを行う予定です。(詳細はHPをご確認ください)先輩や同世代の起業家や、熱い思いを持つ仲間が集まる環境をぜひ楽しみにしていただきたいです。

社会的起業家やVCの皆さんがいるからこそのゼロイチプログラムである

―ゼロイチプログラムは、第一線で活躍する様々な方のサポートによって成り立っているとお聞きしました。

起業の経験も知見もない私たちを常に導いてくれたのは、社会起業家やVCのみなさんでした。プログラムの着想を得た後、まずは社会起業家、当事者へのヒアリングを行う必要があると考えました。そこで月に1度、UNPLAN Kagurazakaのカフェスペースを借りて、カジュアルな交流イベントやワークショップを開催しました。
最初はメンバーの友人たちを巻き込んだ小規模なイベントだったところから、彼ら・彼女らがさらに輪を広げようと起業家やVCの方を連れて集まってくださるようになり、地道に約1年続ける中で、合計で約70名の方に参加いただけるほどの会となりました。

―社会起業家やVCの皆さんの意見があってできたゼロイチなのですね。実際にどのような意見をもらったんですか?

最初のころは社会起業家の皆さんにも、「自分たちは、覚悟をして毎日生きるか死ぬかの勝負をしている。このプロジェクトを進める皆さんも、それくらいの覚悟で臨んでほしい」と厳しい言葉を頂くときもありました。

それでも何回も議論を重ねていくうちに、厳しい言葉をかけてくださる方も含め、このプロジェクトを応援してくださる方が徐々に増えていきました

また、実際に参加いただいた起業家やVCの方からは「官民を超えて意見を互いにぶつけあい、共に政策を作っていく」という場自体が貴重で、政策の立案過程に携わる経験が刺激的だったという有難いご意見もいただきました。
このような場を通じて、社会的起業の現場にいる方々から、あたたかく、時に厳しく、真摯な意見を頂いたことが、今につながっていると感じています。

全力でサポートしてくれるたくさんの方、そして同世代の同じ志の仲間と出会えるのが「ゼロイチ」

―多くの方の想いを背負っているゼロイチだと思います。今後ゼロイチがどのような場になってほしいと思いますか?

社会的起業に関心を持ったら「まずはここに行ってみよう」と思える最初のきっかけとなる場所になって欲しいと思っています。そして「まずはこの人たちに聞いてみよう」と思える最初のきっかけとなるコミュニティにしたいです。

社会的起業を目指す人が、最初の一歩を踏み出すための後押しをする。
そうすることで、誰でも社会課題解決に挑戦できる社会を実現したいです。

―誰でも社会課題解決に挑戦できる社会を実現するために、ゼロイチを通して学生のサポートをしたいという思いが、存分に伝わってきました。
最後に、「ゼロイチ第1期生」としての参加を考えている学生に何を伝えたいですか?

このプロジェクトは、社会的起業の新しい常識、すなわち「ネクストスタンダード」を作るものだと考えています。

たくさんの社会的起業家の先輩方が皆さんを全力でサポートしてくださる、そして同世代の同じ志の仲間と出会えるまたとない機会です!

迷ったらぜひ応募してください!
皆さんとお会いできることを心より楽しみにしております!


🔹応募締め切りまであと「2日」!ゼロイチ第1期生募集中!

7/2の応募締め切りまであと2日になりました。
応募を考えている学生の方はまずこちらからプレエントリーをしてください。
※7/2までにプレエントリー後にお配りした書類の提出をもって応募完了となります。Webページ上からのプレエントリーのみでは応募完了となりませんのでご注意ください。

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