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「仕事ができる人」に出会って見つけた、会社員としての憧れの私

わたしが最近メールのやり取りをしているその人は、毎回感動するほどに、ビジネスマンとしてよく出来た人だ。
彼女をここでは「柴田さん」と呼ぶことにしよう。
顔も見たことないし声も聞いたことないけれど、たった3回くらいのメールのやり取りで、わたしは柴田さんを「仕事ができる人」と思った。
それはまさにわたしが憧れていたビジネスマン像だった。
最終的には「この人と一緒に働いてみたい!」とまで思うようになっていた。

自分への備忘録として、柴田さんの惹かれた部分についてまとめようと思う。


柴田さんにビジネスマンとして惹かれたところ

1:メールの返信が速い

柴田さんはとにかくメールの返信がとても速かった。
同じ時期に他の人ともメールのやり取りをしていたが、柴田さんとの1日のメールのラリー数は、他の人の2倍だった。
柴田さんとは話が早く進むため、こちらが投げた質問はその日中に解決したり、こちらが頼んだお願いは翌日には叶えられていた。

「メールの返信は速くする」というのは社会人1年目の時に1番最初に上司に教わることだから、自分自身もメールやチャットの返信の速さについては意識していた。
でも、実際に誰かとのメールのやり取りで「この人、メールの返信が速くて助かる」なんて思ったことはなく、柴田さんとのメールのやり取りで初めて「返信が速いってこんなに素晴らしいことなのか!」と、そこにある本質的な意味を理解できた気がする。


2:わたしが抱えてる問題を理解した上で、提案をしてくれる

わたしと柴田さんの間には「ビジネス」というものが存在していた。ビジネスである以上は「成果」に繋げていかないといけない。それをわたしは十分に理解していた。
時々、自分の成果のために相手への配慮を失ってしまう人もいる。営業の押し売りとかはまさにそれで、結構高い買い物にも関わらず「早くしないと無くなっちゃいますよ」とか「こんなにお得なの今だけですよ」なんて言って買わせようとしてくる。
そうやって無理矢理に背中を押されるたびに、怖さを感じてその場から逃げていた。
でもそれほどまでにビジネスマンにとっては成果というものが大事なんだろう。

柴田さんは違った。
最初は柴田さんもそういうビジネスマンだと思っていた。でも、メールでのやり取りを重ねていくたびに、そのマニュアル通りではない対応や、わたしのことを第一に考えてくれた提案に、「柴田さんはちゃんとわたしのことを考えてくれてるんだ!」と、感動した。わたしが抱えていた問題は、柴田さんにとってはプラスのものではなかった。だけど、柴田さんはそのマイナスを気にする素振りを見せなかった。

単純かもしれないが、柴田さんとわたしの中に存在していた「ビジネス」を感じなくなったから、わたしの柴田さんへの信頼度はグッと上がったのかもしれない。


3:現状と今後のアクションが分かる

柴田さんは何かが決定すると、必ず今までの決定事項のまとめTO DOリストスケジュールをすぐに送ってくれた。
なのでわたしも「何がどこまで進んでいるのか」「これから何を決めていき、何をする必要があるのか」「何が済むとスムーズに事が進むのか」を考えることができた。

自分自身も「見える化」は好きで、仕事で誰かと関わる時には必ず議事録を取ったり、すぐにTO DOリスト、スケジュールを作成するようにしている。
だけど柴田さんはその中身が素晴らしかった。これほどまでに丁寧なものを見たことがなかった。
必要な書類についてはすべて、写真で見本を送ってくれたし、どこに行けば手に入るのかも教えてくれた。そのため、自分自身が次に起こすべきアクションについて迷うことが一切無かった

わたしが柴田さんとのやり取りを途中で止めなかったのは、止められなかったからだと思う。もしここで柴田さん以外の方に担当が変わったら、きっと何をすればいいのかが分からなくなってしまうから。
「この人を手離したくない!」そう思わせること自体がビジネスマンとして素晴らしい。


4:2〜3つの選択肢をくれる

柴田さんに質問を1つすると、いつも2つ3つの回答をくれた。AパターンとBパターンとCパターンの、少し中身が違う回答はとても分かりやすくて、比較しながら、自分にとっての最適解をスムーズに見つけることが出来た。
2つ3つという数もまたいい!これが5つとか10つになると、今度は比較しにくくなるから話があまり進まなくなってしまう。

なにか質問をされた時に「絶対これです!」と答えを与えてしまうのもいいけれど、相手に考えさせる余白を作るのも良いのかもしれない。
その余白がまた新たな解を生み出すことだってあるだろう。そしてその余白は「大人」を感じさせる。



柴田さんとの出逢いはわたしにとって意味のあるものだった。現にこんなにビジネスマンとしての自分について考えさせられた。
「出来る人」に憧れていたけれど、実際には何をすればいいのか分からなかったわたし。だけど、柴田さんと出会ったことでどんなことに気をつけて、どんなことを意識すれば、憧れの「出来る人」に近づけるのか分かった。

まだ、1度もお会いしたことがないけれど、柴田さん、ありがとう。

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