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「継続できない」悩みを解消する方法 #7

あなたが継続できないのは…
・感情のゴミに振り回されている
・自分のゴールが明確になっていない
のが原因

前回のおさらいだウホ!

・感情が暴走するのは、暴走のはじまりを意識できていないから

・感情の動きを止めて観ることで、感情を意識まで引き上げることができる

■自己チューな人ほど深く傷つく

先程の「すべての感情を娯楽にする」について、もう少し説明します。

大人になると心はたくさんの傷でいっぱい。。
心の傷から生じる感情に振り回される大人が多いのはそのためです。
私たちは生きている限り、心に傷を負います。

他人から心無いことを言われ、ショックな出来事に遭遇し、年を重ねるほど心の傷は増えます。
人間は誰でも心に傷を負っていますが、それがトラウマ(心的外傷)となって心の病を引き起こされることがあれば、病とならずに癒えていくこともあります。
その違いはどこにあるのでしょうか?

実は、心の傷がトラウマになるか否か、うつなどの病気を引き起こすか否かは、出来事そのものの大きさとは関係がありません。
ものすごく衝撃的な出来事でも、トラウマになる人もいれば、ならない人もいます。
では両者で何が違うのか?
それは…

本人にとっての理不尽度がちがうのです。

同じ衝撃的な出来事を、
ある人は「とてつもなく理不尽だ!」と感じ、
またある人は「ちょっと理不尽だな…」と感じる。
出来事の受け取り方によって、理不尽度は異なるのです。
では、何が理不尽度の差を生むかというと、それは

自己責任感の大小です。

ショックな出来事に対して「自分にも責任がある」と感じる人にとって、その出来事の理不尽度は小さく、反対に、「自分には責任がない」と感じる人にとっては、理不尽度は大きくなります。
つまり、ショックな出来事に対して「自分にも責任がある」と考える人は、心の傷が深くならない。反対に、嫌な出来事が起きたときに「自分には責任がない」と考える傾向の人は、心の傷が深くなります。

例えば、キレやすい職場の先輩が「この仕事、急ぎで頼むよ!」とこちらの都合を考えずに仕事を丸投げしてきたとします。

あなたは自分の仕事で手一杯で、先輩の頼みを引き受けると土日を潰さなくてはならなくなる。
しかし、その先輩はキレやすくてらこれまであなたは何度も先輩の怒りを買った恐怖体験がある。
なので、あなたは丁重に断ります。

「今、私も忙しくて…。すみませんが、ほかの人に頼んでもらえませんか?」

すると先輩は急に怒りだし、

「オレだっていつもお前の仕事を手伝ってやってるじゃないか!オレに向かって何様のつもりだ!?」
とキレてしまう。

そのキレ方があまりに激しいので、あなたはトラウマになりそうなほどのショックを受ける…。

このような場合、あなたには二つの反応の仕方があります。

「こっちの状況を考えずに無茶振りしてくるあんたが悪いんだろ!」
心に傷を受けつつ、「自分には責任がない」ことを前提に相手を責めるパターン。

もう一つは、相手を責めたい気持ちをぐっとこらえ、
「先輩も忙しくてイライラしてるんだな。確かに、私の方も先輩に手伝ってもらってることもあるし、お互い様だよな」
と、客観的に状況を見ようと努め、自分の責任も認めるパターン。

前者のように「自分には責任がない」と考える場合、先輩との関係がギクシャクするのは必死。
一方、後者のように「自分にも責任がある」と考える場合、先輩にキレられたショックを引きずる可能性はかなり低くなります。

理不尽な出来事に遭遇したときに、「なんの責任もないのに自分だけひどい目に遭った」と相手を責めるだけの人は「自分中心な人」、いわゆる「自己チューな人」です。
自分チューな人は、同じ出来事を前にしても、自分中心ではない人よりも心の傷が深くなります。
そして、その心の傷に長く囚われてしまう
ことになります。

ここでいう「自分にも責任がある」とは、例えば夜道を一人で歩いていて暴漢に襲われた女性に対し、不用心な彼女にも責任がある、などと責めることとは違います。
そうではなく、

私たちは生きていく以上、さまざまな理不尽を引き受けていかねばなりません。
それが「生きていく」ということだからです。

さまざまな理不尽を引き受け、この世界の理を踏まえて生きていく心構えのことを
「責任」と呼ぶのです。

ウホホ~ン。
(なんでもかんでも自分の責任にしてしまうのも違うからな!)
(そこんとこ勘違いしないように!)

つづく。

(note13日目)

参考:「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」
(著者:苫米地英人、出版社:コグニティブリサーチラボ株式会社)

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