#モノカキングダム2023
優しい言葉は、優しく返ってくる
日曜日の昼下がり、仕事場へ向かう電車。
買い物客や部活へ行く学生もまばらになってきた。
ロングシートの車内。
何となくむかえ合わせに座るのは、気が重い。
おっさんと目が合うと、そらすタイミングに気を使う。
女性と向かい合った時には、緊張する。
二つ目の駅で乗ってきたのは、家族連れ。
子供を抱いているお母さんが座り、
お父さんがベビーカーを畳んで座る
お父さん、お母さんの間にちょこんと三歳くらいの
『あの光景があったから』
街の樹達は葉を落とし、その流麗な枝ぶりをあらわにしています。月桃の花は散り、閑散とした街並みを眺めていると、どことなくタルコフスキー映画のようです。関東でも冬が始まりを見せているのですね。パウルクレーのあの色彩のように。
その文章の先に続く手紙を書き終えポストに投函するとしばらくたったある日、家のポストを開けるとその青い洋封筒に入った一通の手紙がそこに入っていたのだった。ささやかな(いや、正直に
絶滅じぃじがくれたもの
5歳の息子がばぁばの家に一人でお泊りした。
朝起きて泣いたという。
ママが恋しかったわけではない。
「じぃじが出てこなかった~~!」
前の晩、寝る前に夢でじぃじに会えたらいいね、という話をしていたのだ。
義父は息子が生まれる前に病気で亡くなった。
息子にはじぃじがいない。
わたしの実父も3年前に亡くなった。
最近、恐竜に詳しくなってきた息子は
「じぃじは絶滅した」
と言う。
義母も実母も爆笑し