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2023年3月18日の日記

 吟遊詩人になりたい、って常々思ってる。楽しそうだから。勤務時間にも縛られないし、うるさい上司も得意先もいないから。それに、旅しながら詩を書くって、楽しそうだから。どっかに求人在ります?

 「何気なくつけたテレビに映る 愛想笑いしたその小さい子に 僕は実際一切癒されることなく 自分と重ね合わせてみたりなんかしちゃったりして」

 あー、なんかよくわかんないけど、わかるなぁ、睡眠不足だし疲れてんのかなぁ。

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 魚介類を生きたまま食べる踊り食いや、カニをばらばらに分解して食べるのは残酷で受け付けないが、煮え湯の中のドジョウを豆腐に逃げ込ませてその中で一緒に茹であがったものを食べるのは趣があって良い、と先輩が言っていた。私からすればこれは真逆で、これは単に生物の残虐なショーにしか映らない。まぁドジョウ豆腐は伝説上の料理なわけで実際には存在しないものらしいのだが、私は食にエンターテインメント的な要素は要らないと思う。千鳥も文句を言ってたろ。

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 そうやって1週間、盛り上がりもなく終わってゆく。手元の電子端末で誰でも手軽に詩を書くことが出来るようになって、エンターテインメントなんてものは飽食の対象になった。それに嫌気が差して私は、旅に出る。

 


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