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高専に遊びに行ってきました③

 昨日の朝10時から昼の1時半まで、高専でいろんな先生の研究室を回っていました。最高記録で、8人と会いました。1年ぶりとか、8か月ぶりとかの先生もいて、入学してからもうすぐ2年、転校してから1年になるのに、会ってくれるのはありがたいことだなと思います。

 前日、何人かに連絡していて、実験の先生はお休みだと分かっていたので、悲しかったけど、知らなかったら永遠に待つところだったので、連絡していてよかったです。帰ってくるときに思ったけど、実験の先生に会ってないと何かが足りない気がしました。

 元担任の先生に会って、近況報告をしたらすぐに30分経ってしまって、前に「自分の用事で誰かに会うときは、30分で要件を済ませるのがいい」と教えてもらったから、今回も30分で切り上げました。あと、多分初めて研究室に入るときに(正確には何分かかかったけど)こんにちはと言いました。嬉しかったです。これはいつも通り、私が基本的に話せるように、聞いてくれていて、心地よく話せました。特別支援教育コースは特別支援を受けられるコースじゃないからな、って念押しされました。

 ここで昨日寝てしまっていました。不覚。

 歴史の先生も、特に変わりなく、お子さんがたまごっちを買ってもらった話をしてくれました。私が、幼稚園のときに友達の家にたまごっちを忘れて、まめっちが死んじゃったっていう話をしたら、「まめっちが一番有名だもんね、それは悲しい」って言っていました。今のたまごっちには、ネットショッピングとかがあると言っていて、さすが現代っ子だなと思いました。「前お菓子くれたから」と、板チョコを冷蔵庫から出してきて渡してくれました(まあ今回も持って行きましたが)。もう次からはいらないよって言われました。

 学科が違う先生は、スクーリングの話をたくさん聞いてくれて、前日まで沖縄にいたそうで、お土産ももらいました。時間の関係で、少ししかいられなかったけど、たくさん話ができました。

 技術職員さん2人に、1年ぶりに会いに行くと、喜んでくれて、でも1年前と同じように、たくさん話すこともなく、「学校どう?」「近くなったんやんな?」と聞かれて、私も自分の話ができました。お菓子だけ交換して、温かく送り出してくれました。

 化学の先生も、夏休みに会ったきりで久しぶりでした。学校のこととか、昔担任した学生で、通信制に行った子がいたらしいので、思った以上に心配してくれていて、「今、考えていることとか悩んでいることはありますか?」と聞いてくれて「大学に行けるかとかです」と答えました。先生は、お母さんに大学を反対されていたから、私が「両親は、行きたいところならどこでもいいよと言ってます」と言うと、「それなら安心だ」と言ってくれて、最後に「頑張って!」と言ってくれて、嬉しかったです。

 数Ⅱの先生は、1年ぶりでした。いるかな、と心配でしたが、ノックしたら久しぶりに、でも変わらない返事が聞こえて、嬉しくなりました。まだルービックキューブしてる?と渡してきて、別に変わってないと思うのに、「速くなった?」と褒めてくれました。お菓子を、「これもやるよ」と3つもらいました。「(私)は高専に受かったんだから、大学もちょっと頑張ったら行けるよ」と、励ましているのか分からない言葉をかけてくれました。まあ嬉しかったです。担任1年間は死んだわー、って言ってて、そんなに忙しかったなら会えないのも当たり前だな、と思ったけど、昨日は会えてよかったです。

 前日に地理の先生から、「忙しくて1時から20分しか空いていない」と聞いていて、もともと行こうと思っていたらしい数Ⅱの先生と一緒に行きました。「ボードゲーム増えてない?」とか、「ペットズは元気か?」とか、私のことを細部まで知ってくれていて、高専生のときにそれはもうたくさん話したな、と記憶が蘇ってきました。思い出したら悲しくなるけど、ときどき思い出したくなる、大切な思い出です。

 それから帰ろうとしたけど、まだいたいなという気持ちが強くて、後ろ髪を引かれる思いに抵抗して、ゆっくり歩いて帰りました。3時間半でいろんな先生と笑って、いろんな言葉で嬉しくて泣きそうになって、近くに住んでいたらなあ、もっと来れたのになあ、と思いながら最寄り駅まで歩きました。そんな先生たちにも、忘れていることもあって、先生には他の学生もいて、私だけの先生ではないんだな、と当たり前のことを思いました。年度末で忙しいのに、私が顔を見せたら、少しびっくりした顔で、でも笑顔で迎えてくれて、先生もときどき愚痴を言いながら、最後はどの先生も「元気そうでよかった」と言ってくれて、私の先生たちは私の先生たちのままなんだ、と心がいっぱいになった昨日でした。

 忘れていて、誰にも言えなかったけど、高専の先生たちに贈りたい曲があります。こういう場合、自分の好きな歌手の曲を贈るのが普通だと私は思っているので、また米津さんですが、「花に嵐」という曲です。CDでは、次の曲が「海と山椒魚」という曲で、この2つは甲と乙というか、関係しているのかなと思っています。一番好きな部分を書きます。

苦しいとか悲しいとか 恥ずかしくて言えなくて
曖昧に笑うのをやめられなくなって
じっと ただじっと 蹲ったままで
嵐の中あなたを待ってる

「花に嵐」

今なお浮かぶ その思い出は
何処にも落とせはしないだろう

「海と山椒魚」

 高専の先生の中には、私の深いところの話をしたり、重い悩みを打ち明けて泣いたりした先生もいれば、悩みは言うけど、表面だけとかで、あとは世間話をする先生もいて、でも、どの先生も私には絶対に必要で、大切で、恩師だから、今は、ありがとうございます、としか言葉にできないけど、このメロディーと歌詞が、私の思いを乗せて、運んでくれるんじゃないかな、と思っています。あとは、私がもっとずっと元気になって、いろんな活動をして、言葉にするのは下手だから、そういう姿で恩を返していきたいな、とも思うし、まだ笑い声は出ないけど、遊びに行くときは自分の中で一番の笑顔でいよう、とも思います。言葉に執着しなくなったのは、喋れるようになったからなのか、執着しなくなったから喋れるようになったのかは分からないけど、どっちにしろ、筆談しても喋っても、ありのままの私を受け入れてくれた、高専の先生のおかげで今の私があるんだよ、I am who I am thanks to my teachers.って、伝わってるかな、伝わってるといいな、と思っています。

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