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場面緘黙症について

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私の場面緘黙症者としての経験をまとめていきます。
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2021年9月の記事一覧

私と場面緘黙症〜小学校低学年〜

私と場面緘黙症〜小学校低学年〜

 入学前検診のときは、ずっと泣いていました。

 入学前に、1回だけ小学校に行きました。同じ幼稚園から同じ小学校に通う子の名前を挙げて、「◯◯ちゃんは行かないの?」と何度も聞いていた覚えがあります。小さい私にとっては、自分が人と違うことと、違うから1人で学校に行かないといけないことが理解できませんでした。なのでみんな一緒に行くものだと思って、友達は行かないのか何度も聞いていました。

 ようやく小

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私と場面緘黙症〜小学校高学年〜

私と場面緘黙症〜小学校高学年〜

 4年生になりました。

 ここから、担任の先生が大好きになっていました。そして私の人生を変える出来事が起こります。

 国語の文章を要約する時間がありました。それまで、文章を書くのは得意ではなかったけど、私なりに頑張って要約しました。

 それを先生に褒めてもらって、みんなの前で読んでもらえました。それがきっかけで、文章を書くことが好きになって、そのあとの「自分が考える未来のロボット」の文章も班

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私と場面緘黙症〜中1編〜

私と場面緘黙症〜中1編〜

 私が通っていたのは義務教育学校だったので、中学に入っても、受験した子以外はほぼ同じメンバーで、進級という形でした。環境が変わらないのはまあ嬉しかったです。

 ちなみに、義務教育学校では中1のことを7年生といいます。中2も中3も、8年、9年といいます。

 先生に出す日記を振り返ってみると、「去年と同じで、取り残されている感じがする」とか、はじめから重たいことばかり書いています(それだけ、先生を

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私と場面緘黙症〜中2編〜

私と場面緘黙症〜中2編〜

 これまでの人生で、1番しんどかったのがこの年かもしれません。

 1学期は、まだ良かったです。担任の先生とも信頼しあっていた…と思います。3日連続で休むことがあったこと以外は大丈夫でした。

 夏休み、私の入っていた卓球部で、それまではすごく楽しかったのに、私が行けなくなるという事態が起こります。顧問の先生も、部活の友達も、みんな信じられなくなって、嫌いになって、家に閉じこもっていました。

 

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私と場面緘黙症〜中3編〜

私と場面緘黙症〜中3編〜

 4月、学校は始まりませんでした。始業式とその次の日に行っただけで、また休校になりました。

 2度目の休校は、寂しかったです。なぜかというと、

・担任の先生が変わって、気が合いそうな先生になったから。

・家にいたときも、先生たちからのメッセージや英語の歌のCDが届いていて(学年主任の先生は英語の先生でした)、学年の先生と久しぶりに話したいなと思っていたから。

です。メッセージには、手紙で返

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