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私と場面緘黙症〜小学校高学年〜

 4年生になりました。

 ここから、担任の先生が大好きになっていました。そして私の人生を変える出来事が起こります。

 国語の文章を要約する時間がありました。それまで、文章を書くのは得意ではなかったけど、私なりに頑張って要約しました。

 それを先生に褒めてもらって、みんなの前で読んでもらえました。それがきっかけで、文章を書くことが好きになって、そのあとの「自分が考える未来のロボット」の文章も班の中で選ばれて、またみんなに読んでもらえました。

 多分、この先生と出会っていなかったら、私は今、筆談なんかできていないと思うし、中学生のときも、先生に出す日記で気持ちを表現できていなかったと思います。

 そしてこれまでの人生で1番楽しかったのが5年生のときです。

 初めて男の先生になって、クラスのみんなが友達で、男女関係なく、朝から集まってドッジボールをしたり、自然学校に行ったり、いろいろと、全てが楽しかったです。

 クラスのみんなと関わっていく中で、この年に、初めて気づいたことがあります。それは、「みんなが自分のことをどう思っているか」です。

 アンケートにそれを書きました。先生からの返事は、覚えていませんが、そのときは曖昧に終わったと思います。そこから、「周囲の目」を気にし始めました。それも、今考えると、いいことだと思うので、全部ひっくるめて、1年が楽しかったです。

 6年生は、担任の先生は変わりませんでした。先生に反抗する子が増えてきたのに、私はまだ先生のことが大好きでした。中学生になっても、それは変わりません。

 1年生の面倒を毎朝見に行ったり、配達をしたりで1年が過ぎようとしていました。

 しかし、2月の中頃、教室に入ることができなくなりました。原因はたくさんあったと思います。中学への不安、仕事をしない子への苛立ち、友達がクラスに全然いないこと。それより何より、そんなことに気づいてほしくて、教室に入らないという行動に出ました。

 学校でもたくさん泣いて、やっと卒業を迎えました。

 卒業式は、名前を呼ばれたとき、返事をしないといけないし、全員が一言思い出や、在校生に何かを言う決まりでした。

 まあ私はそんなことできないので、同じクラスで仲が良かった2人に、代わりに声を出してもらうようにお願いしました。

 いろいろあったけど、なんとか終わった小学校生活。長かったけど、短かったです。

 中学生は、3年一気にいけないほど波乱なので1年1年書きます。

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