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森達也監督「福田村事件」について

今回は先日9月1日金曜日に公開された
森達也監督「福田村事件」について書こうかな
エンタメ業界にいる人間としては
自分もしくは自社の俳優が関わった作品に関しては
noteに書かないつもりでいたが、今回は特別に書かせてくださいな
この作品ではキャスティングという立場で関わらせて頂きました
1996年のアミューズ入社から今のいままで一貫してマネージメントとしてエンタメ業界で仕事をしていたので、キャスティングという立場で作品に関わったのが
この作品が初でした。
配給会社太秦の代表である小林三四郎さんからこの企画の話しを聞いたのが
コロナ禍どまんなかの2020年の冬ぐらいだったと記憶している
あのドキュメンタリー映画の森達也が監督する初の劇場映画。
題材は関東大震災の時に起こった被差別部落の人への虐殺
そんなすごい題材を映画として企画するなんて絶対に面白いに違いない!!
そう感じですぐに三四郎さんに
「なんでもいいので手伝わせて下さい!!」と即答した記憶がある

1923年9月1日に起こった関東大震災
その時に流言飛語で朝鮮人が多数殺された事実は知っていたし
アナーキストであった大杉栄が妻や甥ともに憲兵に殺された
いわゆる「甘粕事件」も知っていたが
この日本人が朝鮮人と間違われて同じ日本人に殺された
「福田村事件」は知らなかった。しかも殺された人達は
香川から行商で来ていた被差別部落の人達だった
なんでこの事実が闇に葬りされていたのか
そして何故この事件をこの時代に映画化するのか
自分なりに色々と考えさせられた…

それからやく1年がたったある日、そんな企画があることもすっかり忘れていた
ある日、太秦の三四郎さんから連絡があった
「12月24日の16時から太秦で福田村事件の会議があるので参加お願いします。」
と詳しくきくと作品にキャスティングとして関わってほしいとのことだった
僕自身キャスティングは一度もしたことないし、しかも作品に関わる面々が…
なんだか強面の大御所ぞろいで正直不安でした。。
それでもやります!と返事をしてクリスマスイブの日に
太秦代表の小林さん。森達也監督。企画の荒井晴彦。脚本家の佐伯俊道。
プロデューサーの片嶋さんに井上さん。
みんな僕より10歳以上離れた(井上さんは違います)おじさん達と
映画「福田村事件」のはじめてのキャスティング会議が開かれました
2021年12月24日金曜日のクリスマスイブの日でした。。笑

そしてそれからやく2年の月日が流れた2023年9月1日金曜日に
森達也監督。映画「福田村事件」が公開された

僕としてはいろんな想いがこの作品にはあります
いろんなことがありました

だからということではなく
この作品は今の時代を生きる人達に見てほしいと心の底から思います
自分だったらどうするのか
そして今の世界を自分はどう生きるのか

そんなことを真剣に考える
そんな作品になっていると僕はおもいます



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