【TOEIC890点】試験前1か月にしたことのすべて【留学なし】
こんにちは、独学で英語を学んでいる、今春から大学4年生の百瀬といいます。
昨年の夏にTOEICを受験し、目標をこえて890点を獲得することができたので、学習法をまとめてみます。
▼こんな人に読んでほしい
▼TOEICを受けたことがない、または現スコア0~600の方
▼主にリーディング対策をしたい方
▼TOEICの時間配分を知りたい方
はじめに
こちらはR&L、リーディング&リスニングのTOEIC対策記事になります。
私のTOEICスコア(本試験と公式の過去問題)の変遷はこのような感じ。
※備考の「3の1」などは「公式問題集3のPart1」を指します。この問題集では素点しかわからないため、同テキストの指標に基づいて『この素点なら最低でも本試験でこれだけ取れるだろう』という点数を算出しています。
大学1年生の冬、まったく対策をせずに受けてみたTOEICは575点。
その後、大学3年生の夏、TOEIC1か月前時点まで「リーディングは6~7割、リスニングは8割、約700点」の現状が続きました。
この間の1年半の期間は、サークルや大学の講義で週1~2回程度ゆるく英会話をし、アメリカのドラマを好んで観ていました。TOEIC用の勉強は特にしていなかったので、リスニング力だけが高い状況になった感じです。
本記事では主に、「TOEIC対策をしたいけど右も左も分からない」という方へ向けて私が実践したことを紹介します。上記の変遷を見ていただくと分かるとおり、私はもともとリスニング能力がそれなりにあるため、リーディング中心の対策となることを承知の上で読み進めていただければと思います。
①「全問解き切るための」リーディング対策
TOEICリーディングの大きな壁は、「問題を解き終わらない」こと。
受験済みの方は共感して頂けるかと思いますが、あの絶望感。頑張っても問題が無限にあって、最後の20問くらいは普通に終わらん。でも埋めといたほうが点数になるかも、とマークシートが塗り絵作業と化す。
この壁を突破するには、大きく3点。
時間配分を理解する、WPMを上げる、集中力を高める、です。
1.何よりも先に時間配分
「TOEIC、頑張ってみようかな!」と思ったら、単語帳を買うよりもテキストを買うよりも先に、絶対に時間配分を確認してください。
時間配分には2ステップあります。
①大問の数を数える
まずは敵を知れ。ということで、各パートの問題内容と個数を理解しましょう。
TOEICのリーディングはPART5からPART7までの計200問。PART5は文法問題、PART6は文脈の穴埋め、PART7は長文読解です。
鍵をにぎるのは、圧倒的にPART7の長文です。
この長文は大問カウントすると15問。この15問は、長文の個数によってさらに3セクションに分けることができます。①長文1つに対しての回答×10問、②長文2つ×2問、③長文3つ×3問の3セクションです。
私の体感では、後半にいくにつれて難易度が上がるわけではなく、純粋に文章量が増えるだけなので、身構えないでください。
長文は無限じゃない。「15問だけだ」と思うだけで集中力も変わります。
ですから、練習問題を解く際に大問1つにかけてもよい時間を見極めましょう。5分解いて解き切れないものは適当にマークして次へいき、余った時間でそこに立ち返ればよいのです。
②時間配分を決める
実際にはどのような時間配分が理想なのでしょうか。
私は、「鍵をにぎるのはPART7」といいました。
言い換えればつまり、「PART5・6に時間をかけるな」という話です。
参考までに私の時間配分をあげると、
PART5に10分(5分以内に15問解き切る意識×2)、
PART6に10分(代入問題は指示語itと前後の文に着目)
PART7は長文2つ問題(②)に10分⇒長文3つ問題(③)に15分⇒長文1つ問題(①)に25~30分 【合計50~55分】
余った時間で見直し、というイメージでした。
ポイントはPART7の解き順で、集中力の必要な長文2つ・3つセットの問題を先に解くようにしていました。苦手な野菜は先に食べるタイプなので。
・小手先Tipsシリーズ
ここで少しテクニック的な内容を挟みますね。
PART5は文法の穴埋めなので、「その穴に入るのが名詞なのか動詞なのか?」を考えるだけで解ける問題が大半です。文章の内容を理解する必要はありません。
基本的に私は公式問題集と単語帳で生きています(後述)が、文法が壊滅的に苦手なんだ!!という方は、PART5だけは別で参考書を買って勉強してください。全30問を5分で解き切れるまで練習すれば、自然と相応の文法力が身についているはずです。
2.WPMの上げ方のススメ
時間配分を決めたところで、「配分通りに、速く解く」話に移ります。
WPMとは、Words Per Minuit の略。つまり「1分間あたりに読める単語量」を指します。
ざっくりといえば、WPMを上げる=英文の速読をする、です。大変そう…と思うかもしれませんが、以下の2つの学習法を1か月続ければ簡単に上げられるのでご安心を。
①「レシピー(POLYGLOTS)」のタイマー機能を使いこなそう
おすすめなスマホアプリが、こちらのレシピー(POLYGLOTS)です。
(※レシピーApp store公式ページより)
無料会員で、十分にTOEICのためのWPMが身に着けられます。
なんとこのアプリ、リーディング学習のタブで、ペースメーカー付で英語記事が読めちゃうのです。ペースメーカーでWPMを設定すると、その速さで勝手に画面の英文がスクロールされていきます。
WPMは読みながら自由に変えることができますし、もちろんペースメーカーをオフにして自分のペースでゆっくり読むことも可能です。
私はGoogle先生に「TOEIC_理想_WPM」とお伺いし、この機能を駆使して少しずつ理想のスピードで読めるように練習しました。
内容も、深いストーリーから果物ネットの再利用法まで様々ですし、ひとつ長くて5分くらいで読めるものばかり。学習というより休憩気分で、手軽にできちゃいます。
②「金のフレーズ」×「ユメタン方式」語彙力アップ
読解を速めるには、単語力も重要です。意味まですぐに浮かばなくても、「見たことがある」というだけで英文はよりスラスラ読めるものです。
超有名ですが、おすすめ単語帳は「TOEIC L&R 単特急 金のフレーズ」。
TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)
かつ、この単語帳で「ユメタン方式」の学習をすること。
『ユメタン』とはアルクが出している単語帳シリーズなのですが。そこでは「1週間毎日同じ100語を学び、次の100語へ」の繰り返し学習を推奨されています。
私はもともと6~7割程度の英語力があったため、それをアレンジした学習をしていました。まず100語にざっと目を通し、写真のようにひたすら覚えていない単語にふせんを貼っていきます。次の日はそのふせんだけを覚える。その次の日は、覚えた単語のふせんを外していく。
…と、7日たっても覚えていられない単語はよほど苦手な単語なので、要チェックとしてセルフで単語テストをします。私の場合はそれらの単語をノートに書き集め、以下のように最低4回は繰り返していました。
①ふせんを貼った苦手単語を書き出す
②時間をおいてから、それらを日本語に変換するセルフテスト
③ ②を採点し、次は英語に戻す練習
④ ③を採点し、最後に日本語に戻す練習
周囲の友人とがんばるタイプの方なら、覚えられない単語を他人に出題してもらうのも効果的かと思います。
3.「集中力」のある者がTOEICを制す
・"集中力する練習"を侮ってはいけない
単語帳とアプリに触れたところで、本格的にテキストをご紹介します。
私のおすすめはただひとつ、「公式TOEIC Listening & Reading公式問題集」です。
PART5のくだりで話したような、よほど苦手な設問が無い限り、私はひたすらに公式問題集を推します。本番形式のテストが2つ入っていて、丁寧な解説付き。
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 8
本番形式のテストが2つ収録されていて、丁寧な解説付き。
私は大学の図書館にあったものを手あたり次第、5冊くらいやりました。
そして大切なのは、常に「本番だと思って臨むこと」。
私は高校生のときからこのスタイルでした。模試でも前日に眠れないくらい緊張し、休み時間は計画的にトイレや軽食、予習の時間にあてました。こうすることで、本番のセンター試験で空腹で集中できなかったり、逆に食べ過ぎて眠くなったりすることなく最大の力を出すことができました。
静かな整頓された空間で一人、腕時計で細かく時間配分を意識。毎回本番通りのシチュエーションや準備で問題集に取り組んでみてください。
・後に楽しみを用意して、「この2時間だけ」集中する
これはちょっと優等生さんにはおすすめしないんですが、ぶっちゃけTOEICは2時間だけ集中できれば勝ちなんですよ。
私はTOEICが終わったら、推しのカプホイベントに行くぞ!の気持ちで2時間精神統一をしました。
試験が終わったら焼肉をおごってもらうとか、不純で全然いいので「この2時間を絶対に頑張る理由」を自分に与えてください。合格や不合格のない、点数評価のTOEICだからこそ、この勝負絶対勝つぞォ!の心意気を忘れないで。
②リスニング対策
リーディングに比べると内容が薄くなりますが、リスニングも触れておきます。
・テキストはやっぱり公式
公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 1
テキストについては、リーディングと同じく公式問題集を推します。なぜなら本番と同じスピーカーが読むから。私は他の本番形式の模試テキストも解いたことがありますが、リスニングの声が違うだけで非常に難しく感じ、点数も若干落ちました。
真のリスニング力と呼べるかは疑問ですが、「TOEICで点をとるため」であれば公式問題集を読んで聴きましょう。
・復習のススメ
本番形式で問題を解いた後、リスニングで間違えた問題は必ず原文を読みながら聴き直しましょう。
どの単語が聴こえなかったのか、その単語はどんな意味なのか。リスニングもどうせ単語勝負ですから、ひたすらに分からないモノを潰していきましょう。
・毎日英語を聞く
先に述べたように、私はもともとリスニング8割だったので特別な対策はしていません。
ただこの1か月で自分に課していたことは、自由な時間はすべて英語ドラマを観ること。
私はもともと趣味がドラマ鑑賞なので、特にお気に入りの「SUITS」というアメリカドラマを観ていました。ドラマでなくとも、映画でも洋楽でもYouTubeでもいいから、この期間だけはひたすらに英語の"推し"を探してください。
TOEICはアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアの4種類の英語が登場するため、上記のどれかならどれでもいいと思います。私はアメリカ・カナダの発音が好きで聴き取りやすいので好んで選びますが、逆に苦手な発音をドラマで楽しむのもありかも。
実は私も、勉強したくない日はSUITSだけ観て寝る日もありました。
ですから、「英語聴かなきゃ…」というプレッシャーではなくて、「ライアンレイノルズだーいすき!今日は1日中マーベル観ちゃお~!!!!」みたいな軽い気持ちでいいので、とりあえず英語を耳から取り込んでください。
・小手先Tipsシリーズ
特別な工夫ではないですが、ここでも小さなコツは紹介します。
リスニング、特に最初のPARTでは冒頭の5W1Hに全集中しましょう。
"Where is Room A?" "How do I get to Room A?"
目をかっぴらいて、質問の冒頭の1語を聞き取ります。それに1番当てはまる答えを選ぶのです。
ちなみに、一問一答では「どこですか?」「そこです!!」というスッキリした回答を求めていると負けます。語学試験ではめっちゃひねくれてる優しくない人がたびたび登場するのは理解しておきましょう。(例:「ジョンはどこですか?」「実はその案件はメアリーが担当します」など)
英語の意味はわかるけど結局それがなんなん??と不正解に憤るのも語学学習者あるあるだと思うので、そこまで来たらもう仲間なので。ウェルカム。
また、長文リスニングではひとつ回答を終えたら即座に次の問題と選択肢に目を通しましょう。ひとつ先をきちんと確認しておくだけで十分です。
…私のTOEIC対策は以上です!
いかがでしたでしょうか?
私の家族にも友達にも、「英語は絶対に無理」という人が存在します。
頑張ったけど無理だった、という人ほど英語への苦手意識が深いように思います。このnoteにある頑張り方が、だれかの点数アップにつながることを願いながら、私なりの勉強法をシェアしました。
皆さんのTOEICスコアが少しでも上がって、その結果が自信となって、英語嫌いが少しでも減りますように。
読んでいただいた皆様、ありがとうございました!
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