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月がとっても青いから。

 昨日は十五夜。

 幸い薄曇りだったので雲の切れ間から満月を見ることが出来た。

 スマートフォンで写真を撮ろうと意気込んだが、私の持っているエントリークラスの端末はカメラ機能が泣けるほど貧弱で夜空を写すには性能がまるで足りなかった。
 
 そこで十年前に買ったデジカメを引っ張り出してきて再チャレンジしてみたがこれも最大ズームで撮ってもドロンとした目玉焼きのような写真しか撮れなかった。

 ううん、やはり一眼レフのようなカメラオブカメラじゃないといまいちなのだなぁと餅は餅屋という感想を持った。

 仕方がないので肉眼に焼きつけようと庭にレジャーシートを敷いて寝ころんだ。
  
 ちょうど頭の上に月が来ているタイミングだったので思う存分満月の光を浴びた。

 もう蚊も少ないのか噛まれることもなかった。

 ゴロンとしながら一杯やりたくなったので缶ビールを持ってきてピシル。

 コプコプと飲みながら空を見上げる。

 そよそよと風も吹いていて虫の鳴き声もリーンリンと聞こえてくる。

 日中はまだ少し暑い時もあるが夜はもうすっかり秋本番だなぁと思いつつコピリ。

 つまみが欲しかったので冷蔵庫を漁ると魚肉ソーセージがあったのでそれを齧りながらう~んと背伸びした。

 あまりに心地いいので妻を呼んで二人で改めて乾杯。

 ここの所体調がイマイチだった妻もようやく回復してきたのか昨日は機嫌が良かった。

 お月見は一年ぶりだねと言われて、ああそうだねぇと言って空を見上げた。

 雲はだいぶ少なくなっており月も西にじんわりと傾いていた。

 一時間位二人で外でまったりしていたらうっすら寒くなってきたので家に戻った。

 ああ、楽しかったと私が言うと来年も見ようねと妻が答える。 

 小さな幸せってこんなところにもあるんだなと思って大満足な中秋の名月だった。

 そんなほのぼのした空気の日の晩御飯はこんな感じである。

 トンテキ用の豚肉を脂身の筋切りをする。

 軽く塩コショウをして油を敷いたフライパンで焼いていく。

 片面がこんがりしたら強火にしてフランベ。

 火が消えたらお肉をひっくり返して弱火で蒸し焼き。

 仕上げにカレースパイスを振りかけたらトンテキカレー風味の出来上がり。

 副菜は簡単にサバの缶詰の水けをきってオニオンスライスを乗せるサバたま。

 もう一品欲しかったので卵を三個溶いて白だしを加えて水を足してよく混ぜてからレンジでチン。

 アツアツのうちに取り出してラップで成型したらレンジでだし巻き卵の出来上がり。

 これで三品、メインにボリュームがあるからこんなものだろう。

 二人でいただきますをする。

 昨日のお酒はハイボール。

 氷は気持ち少な目でウイスキーを濃いめに作る。

 カラリとステアして乾杯。

 キュイーッと飲むとウイスキーがガツンと来る。

 クヒィ、これこれこれですよと言いながらもう一口。

 ではつまみを食べていこう。

 まずはだし巻き卵から。

 つまむとふんわりプルプルで口に運ぶとジュワリと出汁があふれてくる。

 だし巻き卵をフライパンで作ると焦げてしまったり巻き損ねてしまったりと失敗も多いがレンジで作るのはラクチンである。

 これは簡単でいいなと思いつつモグモグ。

 つぎにサバたまを。
 
 ポン酢とマヨネーズをかけていただく。

 これはよく作る料理なので定番の味。

 サバの癖のある味を玉ねぎとマヨネーズが整えてくれるので食べやすい。

 なによりこれは妻の好物なのでいっぱい食べてもらいたいと思って作った。

 昨日もパクリパクと夢中で食べていた。

 二杯目お酒を飲みつつメインを頂こう。

 トンテキなので食べ応えがある。

 ガブリと嚙みつくと脂身の美味さが口に広がる。

 カレー風味なので食欲をそそられる。

 結構大きなお肉だったがあっという間に食べてしまった。

 他のおかずもつまみつつお腹いっぱいでご馳走様。

 お酒は安定の三杯で打ち止め。

 少し早めの晩御飯だったので食べ終わるのも早かった。

 簡単に片づけをしてから話は冒頭のお月見に戻る。

 妻と庭でゴロゴロしている時に月で思い浮かぶ曲は?とクイズを出してせーので答えてみた。

 私はエレファントカシマシ「今宵の月の様に」

 妻はセーラームーン「ムーンライト伝説」

 でした。

 どちらも微妙に昔っぽい…。

 皆さんの月と言えばこの曲、教えてくださいませ。

 最近の曲はわからんのですが。

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