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安心するとはらがへる。

 週末から続いた台風の影響もやっと過ぎ去った。

 朝起きて外に出てみると空気がヒンヤリしており秋が一歩進んだのを感じた。

 念のため家の外回りからどこかに異常が無いか確かめてみた。

 屋根は登らないと分からないので素人の私では手を付けられないが他の部分は無事なようだった。

 今回の台風は日曜日が風と雨のピークでゴウゴウと吹き荒れる荒天でとてもじゃないが外に出られる天気ではなかった。

 三連休は家に土曜日に買い物に行った以外は家でジッとしていた。

 停電対策や断水対策をしていたのだが幸いな事にどちらのお世話にもなる事が無かった。

 まだ今日も全国的には雨の影響がありそうだが温帯低気圧に変わったというニュースを確認したので一安心である。

 今週のお天気はイマイチで雨が多いらしいので気が抜けない。

 特に台風の卵が日本列島の近くでジワジワとうごめいているのが気にかかる。

 晩夏から初秋にかけては毎年台風が来るが今年は少し多いような気がする。

 お天気のチェックはマメにして非常事態に備えたいと思う。

 緊急時の非常食などの備えも必須である。

 今回は我が家定番のカレーを作ったが二日で食べきってしまったので昨日は何か作らないといけなかった。

 買い込んだ食品はそれなりにあったので簡単な物を拵えることにした。

 インスタント系だとラーメンと焼きそばがあったが何となく栄養が偏る気がしたので手を付けなかった。

 冷蔵庫を覗いてみると賞味期限ギリギリのササミがあったのでそれを使うことにした。

 野菜室を覗くと半分使った玉ねぎとキャベツが出てきたので献立を頭で考える。

 手を洗いながら頭を捻る事数秒、今ある材料で一番簡単な物を作ると考えたらスムーズに何を作るかが決まった。

 まずはササミの筋を取る。

 鍋に水を張ってお湯を沸かしていく。

 その間にササミに片栗粉をまぶしておく。

 お湯が沸いたらササミを投入して一分間茹でる。

 一分茹でたら火を止めて余熱で二分火を通す。

 そうしたらササミを流水にとって粗熱を取る。

 しっかり冷ましたら削ぎ切りにして冷蔵庫で冷やす。

 食べる時の味付けはわさび醤油で決まり。
 
 これだけだとお酒のつまみしかないのでもう少し料理をする。

 キャベツを一口大のざく切りにして塩昆布と和えてごま油をタラーッと回しかけたらキャベツの塩昆布和えの出来上がり。

 私はしょっぱい味が好みなので塩コンブは多めに入れる。

 十分くらい放置しておくと全体がしんなりして食べごろになる。

 ふむ、鳥わさとキャベツか…すこしあっさりしすぎだな。

 そう思ったので玉ねぎを使ってもう一品拵えることにした。

 玉ねぎをみじん切りにして塩コショウ、マヨネーズと混ぜておく。

 冷蔵庫から発掘したベーコンを取り出して四等分に切り分ける。

 そうしたら食パンの上に玉ねぎフィリングとベーコンを乗せて予熱したトースターでじっくり焼いていく。

 その間に小ぶりなフライパンに薄く油をしいて卵をコンコンと割り入れて焼いていく。

 卵の味付けは塩コショウと隠し味にカレーパウダーをフリフリ。

 トーストが焼けたら目玉焼きを崩さないように上に乗っけて某アニメに出てきそうなベーコントーストの出来上がりである。

 うん、まあこんなものかなと思ってご飯にする事にした。

 一応台風の影響の事も考えてお酒は控えておいた。

 麦茶で乾杯して粛々と頂く。

 まずはキャベツから、ショリショリとした歯ごたえと塩昆布のうま味が合わさってなかなかのお味。

 ごま油の風味も相まって風味も良い。

 私は塩昆布が好きなので似たような料理をいっぱい作っているが味に飽きることが無い。

 お次は鳥わさを食べることにする。

 わさび醤油をチョンとつけてパクリとほお張るとひんやりした鳥肉が口の中で心地いい。

 鳥わさは蕎麦屋の定番だが半生で食べると食中毒になる可能性がある事を知ってからは家ではしっかり熱を通したものを食べることにしている。

 家で作る鳥わさは片栗粉をまぶしているのでツルンとした食感が味わえるのでそれはそれで楽しい。

 そんな事を考えながらメインのベーコントーストを口をあんぐりして頬張る。

 ザクッという歯ごたえの後にベーコンの油がジュワッと口の中で広がる。

 玉ねぎフィリングもショリショリと食感が楽しくそこにマヨネーズの風味が広がってゴージャスな味わいである。

 モシャモシャと食べていって卵の黄身を崩してそこにトーストをディップして口に運ぶとううん、美味いと声が漏れる。

 ベーコントーストは朝ごはんにもおススメの元気メニューである。

 モリモリとおかずを食べ進めてあっという間に完食した。

 片づけをしながらお酒抜きの晩御飯は終わるのが早いなぁと思った。

 毎日のご飯が美味しく食べられることに感謝である。

 さぁて今日は何を食べようかな。
 
 

 

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