十六円で一品出来る
昨日は朝からどんよりとした空模様、いよいよ梅雨の真っ只中である。
季節柄仕方ないのかもしれないが食べ物が傷みやすくなる。
野菜も外に出しておくとあっという間にカビがくる。
食パンのような保存のあまり聞かないものは三日もすれば青い斑点で白いキャンバスがびっしりと埋まる。
そのような事を何度か繰り返して人は大人になっていく。
とにかくこの時期は食べ物の管理に気を遣う。
なので生鮮食品の保存は基本的に冷蔵庫のお世話になる。
しかし冷蔵庫も万能ではないので何でもかんでも突っ込んでおけばいいという物ではない。
食パンはカピカピに乾いて食味が大きく下がってしまって面白くない。
野菜にしても物によっては常温保存の方が良い場合もあるので要は適材適所なのだろう。
そんな事を考えながら今日も買い物をしてきた。
傷みやすい食材の定番であるモヤシとレタスが安かったので思わず手が伸びた。
それから挽き肉が二割引きだったのでこれは逃せないとゲットした。
あとはこまごまとしたのものを買ってセルフレジでお会計。
少しだけ控えめな買い物だったので思ったより安かった。
帰宅してから手洗いとうがいを念入りにしてから晩御飯づくりに取り掛かる。
まずはモヤシを良く洗ってレンジで二分ほど加熱。
よくモヤシは清潔な工場で作られているから洗わないでオッケーという人がいるが、何となく気になるので洗う事にしている。
モヤシの根を取ると食感が良くなるが面倒なので滅多にやらない。
過熱が終わったモヤシを鶏がらスープの素、醤油、砂糖、ごま油で味付けて仕上げに一味唐辛子をパラパラと振り入れたらモヤシのナムルの完成である。
これは冷やした方が美味しいので一番最初に作ってから冷蔵庫にインしておく。
次に作るのはメインの料理。
レタスを半分に切ってから、一枚ずつ剥がしていく。
それを水に浸しておく。
挽き肉を油をしいたフライパンで炒めていく。
全体がダマにならないように菜箸でほぐしながら火を通していく。
火が通ったら醤油、白ダシ、砂糖、酒、オイスターソースで味をつける。
お皿にレタスを広げてその横に挽き肉を並べたら挽き肉のレタス包みの出来上がり。
副菜がもう一品あると嬉しいのでササッとできるキムチ納豆を作っておかずは完成。
汁物はおかずが潤沢なので無し。
では早速頂こうということで居間にご飯を運ぶ。
いただきますをしてビールをプシッ。
ウグウグウグググと一気に飲む。
この一気飲みの時の解放感はなかなか他に得難いものがある。
体中にビールが染みわたるような気がして魂がフルエル。
つまみの作ったモヤシのナムルをパクリ。
ショリショリとした歯ごたえにごま油のコクが合わさってなかなかに美味い。
何よりモヤシは一袋十六円で買ってきた激安品なのでお財布にも優しい。
モシャモシャと食べているとあっという間に食べきってしまいそうだったので他の料理に手を伸ばす。
レタスを一枚手に取ってその上に炒めた挽き肉を乗せてクルリと丸めて口に運ぶ。
シャキッとしたレタスの新鮮な食感に後からジュワッとしみ出してくる挽き肉のこってりとした味が合わさってしつこくもなくそれでいて軽いわけではない素敵な一品に仕上がっている。
レタスに包んで食べるのは韓国風なので何を挟んでも大抵はイケル。
たとえばツナマヨだったり焼肉だったり何でもござれである。
挽き肉も包むことで格段に食べやすくなるのでおススメだ。
モリモリと食べて納豆キムチも間に挟んでお酒もビールをクイッと決める。
いやぁいいなぁ美味しいなぁと思いつつ黙々と食べて挽き肉が無くなったので晩御飯をフィニッシュした。
後片付けをしながら今日の晩御飯もいい塩梅だったと悦に入るのであった。
さあて、明日は何を食べようかな。
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