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好きなことだけで生きていくことは可能か

キラキラしたSNSが苦手だ。
例えば、「好きなことしかやらない!」「ワガママに生きる」「出会いに感謝」「誕生日メッセージありがとうございます、全て返信していきます」「毎日○○でフォロワー●●人達成!」
多かれ少なかれ、自己演出と承認欲求であふれている。

春先からの自粛要請やリモートワークの要請で、まず身を守るための行動が求められたことは間違いない。しかし、その期間はどうしても外に出て働かねばならない人によって救われていたことも事実だ。
「好きなことだけで生きる」が実現できる裏には、やりたくないことをやってくれている人がいることは忘れてはならない。その対価は直接または間接に支払われるべきだ。

クライアントでも、出社する人/出社せざるをえない人に分かれた会社は多くあった。経営陣は、従業員を漏れなく守りたい一方で、出社せざるをえないメンバーへの労いも忘れてはいなかった。誰より出社し、植物の水やり、オフィスの掃除や郵便物の受け取りを行っている社長もいた。
フルリモート体制にできるのが何より理想ではあるが、業種によっては難しいであろう。誰より先に身を潜め、あとはよろしくという経営陣がいる話も聞いたことがあった。リスクを負うべきは誰なのか、よく考えさせられる期間であった。

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