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採用面接では面接官サイドも品定めされているものと知れ

以前、転職活動をしていた時の話。

都心のシェアオフィスに所在を構えたシャレオツなベンチャーを受けたことがあった。

こちらはシェアオフィスなど足を踏み入れたことのない田舎者。
「これが都心のオフィスか~」など間の抜けた感想を抱きながら中へ。

入ると明らかに作り笑いの背の低い男性がいて「もう一人来ますけど、先始めましょうか」と言う。
ここまではまだ、よかった。

自己紹介やら志望動機やら一通り話し終えた頃に入ってきたのが奴。
ブルゾンちえみ似のクソ女だ。
マジで似てた。
メイクやら見た目やら雰囲気やら。わざとか?
遅れてきたのにスマホいじりながらの登場だ。

そのまま半ケツでだらりと着座。
目線はスマホのまま「もっかい教えて」とか言いやがる。

第一印象は最悪。
その後の流れももちろん最悪だった。

自己紹介はもちろんのこと、略歴や実績など改めて説明するも反応は「ふーん」のみ。
半ケツで視線はスマホの姿勢を崩すことは無かった。

今流行りの圧力面接か?
なんてことも思ったが、どうも違う。
言動、行動に意図を感じない。
単純にマナーがなってない、私に興味が無いだけのように思えた。

私のやる気の低下も感じたようで、男性の方が「ありがとうございました。何か最後に伝えたいことはありますか?」と切り上げようとする。

互いにとって完全に無駄な時間。
「伝えたいこと」を聞かれたのでこちらも素直に伝えてやった。

「お二人の興味をひけなかったことに関しては申し訳なかったと思います。ただ、会話は双方向性です。話を聞く気が無い人には何を言っても無駄だと私は考えます。特にそちらの女性。まだ名前もおうかがしてませんが、まずはマナーから学び直すべきかと思いました。もしかするとお二人はできる人かもしれませんが、内定いただいてもここでは働きたくないというのが私の正直な感想です」

終始作り笑いの男性も最後は少しひきつった。
それでもにこやかに「結果は後日、メールにてお知らせしますので」といって面接は終了。
ブルゾンは最後まで半ケツで視線がスマホだった。

後日のメールは当然お祈り。
これほどガッカリしなかったお祈りは今後もないだろう。

その後、あの会社は誰か採用することができたのだろうか。
恐らくブルゾンが反省することはないだろう。
あんな面接する会社に寄り付く人がいるようには思えない。
もし私に興味がなかっただけにしても、あのような態度をとる人間が中枢にいて企業活動が持続するのは考え難い。

その点においてはブルゾンの態度に感謝だ。
面接では猫被って、働き出してから本性出してきたら大変だった。

面接には会社のスタンスが現れる。
品定めするという点に関しては面接官も採用希望者もイーブンだ。
面接官だけ強気に出れると思ったら、それは浅はかだし、間違いだ。
ブルゾンのスマホを叩き壊して、教えてやりたいものである。




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