他称TERF流行語大賞2023上半期ノミネート集
【注意事項】
この記事は「TGismに関心がある他称TERF側のツイ廃」にしか意味が分からないような、とてもハイコンテキストな内容となっているので、文脈が理解できていない人にとっては意味不明かもしれないことを最初に断っておく。
そして、これらは女性や女児の生存権や安全を訴える他称TERF側に対して、トランス活動家側やアライたちから発せられた侮辱・嘲笑・レズビアン差別・性被害の矮小化・実経験に基づく恐怖や懸念の軽視などの女性蔑視的な要素を少なからず含み、特に性被害経験のある女性にとっては二次加害の恐れもあるため、読む際は注意していただきたい。
こうした内容を読むのが困難な方や、それによってトラウマが引き起こされると思う方は、そういう箇所を飛ばすか、もしくは読む準備ができたと思ってから読むようにしていただければと思う。
※最後の段落は【トリガー警告】が元ネタです。
この記事は全部で1.6万字あるので、詳細はいいから語録の内容だけ知りたいという人は、目次の最後にある「語録 最新版(2023上半期までver)」まで飛んでください。
(追記)確認したところ、Twitterのリンクを貼りすぎたせいか、アプリでみると重すぎて落ちちゃったり目次などが開かない場合があるので、その時はブラウザからみてください🙏🏻
(以下本文)
はじめに
「トランスジェンダー」「トランス女性(女性自認身体男性)」について女性の権利との衝突や女性スペースの防犯を真剣に発信する女性たちに向かって、その懸念を侮辱・嘲笑・矮小化するような発言がトランス活動家やアライの方たちからよく発せられる。
あまりにもトンチキなトンデモ発言が多いので一時期わたしはTwitterやトランスジェンダリズムDBをdigりまくってTRAの迷言や関連用語を収集し、あいうえお順に並べて語録を作っていた……!(暇人かよ)
これらの発言はすべて実際に他称TERF側に対するツイートとして発せられたものでどれも元ネタがあるし、たとえば「いいね罪」では、そのような現象も観察されている。
2023年になってもこういった発言をする人が後を絶たないので、2023年1月~6月の半年間で、特に印象的で心に残った発言や、弊タイムラインでざわつかれていた発言を見かけしだい記録することにした。
【前提】トランス女性の定義
まずはトランス女性の定義を共有していないと、読む人によって意味が大幅に違ってしまうので、まずここにわたしの認識しているトランス女性の定義を書いておく。
①トランス女性は「出生時にわりあてられた性別が男性で、女性の性自認をもつ人」のことで、GID(性同一性障害)だけでなく、身体違和がなくて性別適合手術を望まない性自認女性(の身体男性)や、性指向が女性である場合もある
※性自認:ジェンダー・アイデンティティ=自己の属する性別についての認識に関する同一性の有無または程度
②トランス女性はトランスジェンダーに含まれる
③国連の定義、アンブレラタームによると「トランスジェンダー」にオートガイネフィリアとトランスヴェスタイト(異性装)が含まれる
では本題に入ることにする。(※時系列順に掲載)
他称TERF流行語大賞2023上半期ノミネート集
ルサンチウーマン
語録の「る」がなかなか埋まらなかったので「ルサンチウーマン」が登場したとき、不謹慎にも「る」キターーーー!と思った。
プリミティブ
ターフ堕ち
ターフ(TERF)とは堕ちるものなのか……
トランスアライの方々は、プロの文筆家だったり語学力に優れていたり高学歴な方が多いので、そのスキルを活かせば「ターフ堕ち」を引き留められるのでは?
それこそ高等教育をうけた文章力の魅せどころなのでは?
不機嫌である
TERFの布教VHS
2023年にもなってYouTube(配信)やDVD(ディスク)ですらなくて「ビデオ」!?(そこじゃない)
布教ビデオはどちらかといえばよくTRA側が「見て学んでください」といって勧めている『トランスジェンダーとハリウッド』というNetflixドキュメンタリーのことかと思った。
ペニス嫌悪
※以下は「女根」の元ネタです
愚を知りなさい
超オシャレなフィットネスでチル
「トランス女性(女性自認身体男性)」は絶対に犯罪を犯さないとでも考えていそうですが、その根拠はどこから来るんでしょう。
まさかトランス女性が犯罪者になった途端に「トランス女性ではなくどシスストレート男性だった」なんていうのは、ミスジェンダリングになってしまうのでは?
では、なぜ現在のトイレもロッカールームもシャワーコーナーも更衣室も、男女で分かれていると思っているのだろう。
性加害者のほとんどが男性で、性被害者のほとんどが女性であるという統計的事実が無視されている。
TERFの文章力
「TERF(ターフ・たーふ) 文章力」でTwitterを検索すると、色んな人のTERF文章力論が読める。
No hateオムレツ
「No hateオムレツ」はこのツイートで引用したnote記事のカバー画像の右側に由来しているが、Noのoが♡で書かれているため、わたしは最初「I ♡ hate」って書いてあるのかと空目した。
ちなみに引用元のnoteを書いた、てらだはるかさんは2023年5月より杉並区議会議員(立憲民主党)として活躍している。
ブリリアントな議論
ではここで、森川さんによるブリリアントな対話を振り返ってみましょう。
とっけびさんと森川さんの電話での対話 書き起こし
ルサンチパーソン
ルサンチパーソンはルサンチウーマン(前述)のより包括的なバージョンなのだろうか。
「女性の安全」というパワーワード
じゃあ、夜道もなくさなきゃいけませんね
このkayokoさんのツイートに対するリプライとして
強制わいせつの9割以上が「路上」ではなく「男性」によるものなんだが……??
夜道は襲ってこないし強制わいせつしてこないんだが???
男性はそこまで男性の加害性がみえないものなんだろうか。
問題なのはジェンダーレスではなく「場所(の空気)」
幕張の個人書店と歌舞伎町トー横そばの治安を一緒にしないでほしい。
あと、いくらなんでも親密圏と公共圏くらいは区別ついてますよね?
>つまり問題なのはジェンダーレスではなく「場所(の空気)」です。
「空気」?雰囲気じゃなくて?
>性犯罪をしても大丈夫そうな空気が漂っている場所になっているとしたら、どんな形態のトイレだろうとどの性別相手だろうとそれは起きる可能性が高まります。
「空気」の問題や「どの性別相手だろうと」ではなく、性加害者のほとんどが男性であり性被害者のほとんどが女性であることを無視している。
>社会全体の空気がいまよりももっと「性犯罪NO」になれば、閉じた場所であろうと開かれた場所であろうとそれをしようとする人は減ります。
また「空気」……。「性犯罪NO」を歌舞伎町タワージェンダーレストイレでたむろしてた男性たちに直接言っていただきたい。
それとも「たむろしてるだけなら性犯罪ではない」とでも?
確実に「空気」(というか治安が)最悪なのに。
彼は男性の加害性を無視しているがために、「空気」の問題にしているのではないだろうか。
性器には自我はありませんから、アイデンティティも持ちません
トランスジェンダーの人の性自認を認めない社会は全ての人にとって野蛮
ドブにでも落ちてるようなヘイトツイートが目に入って心がささくれ立つ
生物学的日本人
発言者のプロフィールをみたら弁護士の先生だったので驚いた。
「女性として生活してる私たちも ある日、突然身体検査にかけられ テストステロン値が高いから 女性じゃないと認定されるかもしれない」は認識がズレている可能性があるので、まずは「トランスジェンダー」「トランス女性」の定義を確認していただきたい。
未開人テイスト
「プリミティブ」「野蛮」「ドブ」に引き続き「未開人」……。
去年のツイートなのでこちらにはあげなかったけど「私とは文明レベルが違うので洞穴とかに帰って欲しい」という発言もあったことだし、先進的なアライの方たちには、身体性を無視しない他称TERFのひとたちが「洞穴暮らしのプリミティブで野蛮な未開人」のように見えているかもしれない。
論考【トランスジェンダーと陰謀論①】
元は依田花蓮さんが「不安を感じている女性の皆さん♡ かなり長いのですが、ぜひ、こちらの論考をお読み頂けたらと思います」とすすめていた、シネマンドレイクさんによるブログ記事。
真面目に読んでみたところ、言いたいことが止まらなくなってしまったので、ツッコミ記事を書かせてもらった。
ラブホで朝食
この言葉がどういう文脈で発せられたのか分かりやすくするためにツイートの流れをそのまま載せる。
浴場は性指向ではなく、(暗黙の了解によって)身体の性で分けられているので、ゲイの方を例として挙げるのはふさわしくないのでは?
「犯罪としての建造物侵入罪」と「業務として女性スタッフが男風呂で清掃作業する」のを並べるのは違くないですか……?
急に「ラブホで朝食」や「ラブホの客室のようなプライバシーの塊」という例が出てきたので、弊タイムラインでは(ざわ……ざわ……)と皆さん大変困惑&動揺していた。
自宅なら「プライバシーの塊」っていうのはわかるけど、ラブホの客室はお金払えば大人なら誰でも入れるんだから「プライバシーの塊」ではなくない?
ハッ!まさか服を着ていないから「プライバシーの塊」ってこと?
もしこれが現代文の試験だったら
みたいな難問だと思う。わたしの読解力では難しすぎる。
どんな意図があってラブホの例を出したのか本当に分からない。
ラブホは別にずっと裸でいなきゃいけないわけじゃないし、むしろ客が裸で受け取る方が配膳(対面)する従業員に対して失礼なのでは……??
男性にも子宮(跡)あります
男性にも子宮(跡)があるとして前立腺小室を持ち出してくる人が現れたので驚いた。じゃあ前立腺小室で妊娠できるんですか?そこから子宮内膜が剥がれ落ちて生理がくるんですか?
ドマジョ
補足すると、こむぎさんが言及している「4つの性」とは、画像3枚目にある
・身体の性(身体的性別)
・心の性(性自認)
・好きになる性(性的指向)
・表現する性(性表現)
のことである。
そのなかで「心の性(性自認)」「表現する性(性表現)」について、
・心の性(性自認) 性自認は内心の自由だが客観的な基準が存在しない。「性自認」という概念がLGBT理解増進法に組み込まれることで、「性自認」通りに扱わないことが差別とされてしまい、それは「性他認」を強要することにもなりえるのではないか。
・表現する性(性表現) 表現と性別を結びつけることによってジェンダーバイアスや偏見の固定化につながる。
という理由で、再考する余地があると個人的には考えている。
こむぎさんの上記ツイートに対して、彼は一度こう引用していたが
「政治理論分野で20年以上フェミニスト現象学の文献に取り組み、ジェンダー専門誌査読者も引き受ける程度の専門です」という、男性が市井の女性に対してフェミニズムでマウントをとるかのような発言にツッコミが多数あったせいか、削除してこう引用しなおしていた。
「ドマジョ」ってなんですか……?
あっ、もしかして「ド(弩級の「弩」)・マジョリティ」の略ですかね…??
Twitterを検索したところ、他にも「ど真ん中のマジョリティ」「ド根性魔女」「土間にいる女性」「ど真ん中の女性」「ドマーニ(雑誌)を読む女性」など諸説あり、どう解釈すればいいのか、皆さん(ざわ……ざわ……)していた。
ちなみに彼は、渋谷PARCOで2023年3月3日~12日まで開催された「Guerrilla Girls(ゲリラ・ガールズ)」の個展で「FUCK TERF」というポストイットが貼られていることに対して、Instagramでこう発言している。
また、彼は2023年5月27日のデモクラシータイムスに出演しており
白井聡さんからLGBT法への問題提起があった場面を書き起こしてくださった方がいるので、書き起こしツイートのリンクを掲載する。
被リツイート罪
「ターフにRTされること自体、トランス排除への加担だ」とはなかなかユニークな考え方だ。
社虫太郎さんは「マトモなフェミニストのマトモな主張をRTすることが、ターフがフェミニズムを偽装する隠れ蓑やシンパを増やす撒き餌になっている」といっているが、他称ターフと呼ばれる人たちは偽装とか隠れ蓑などの目的で動いているのではなく、女性の権利や安全について多方面から考えていて関心があるがゆえに、フェミニズムに関して“マトモな主張”をRTするのではないか?
少なくともわたしからみれば、客観的な基準のない性自認を根拠に女性スペースに積極的に男性を受け入れようとし、それに懸念を示す女性たちのことをターフと呼んで排除する人たちが、自身の掲げるフェミニズムと矛盾しないのか不思議に思うのだが。
「お前のその不安に向き合えや」
2023年6月12日、国会前で行われた「LGBT差別増進法に抗議する緊急大集会」における、大椿ゆうこ社民党副党首による発言である。
集会の様子はYouTubeで公開されている。
「大椿ゆうこを推す会」にあるスピーチ要約では省略されている部分があったため、わたしは大椿ゆうこ議員のスピーチ全文を書き起こした。
LGBT差別増進法に抗議する緊急大集会@国会正門前 中継(6/12)#ポリタスTV - YouTube
問題の発言は44:00ごろから確認できる。
議員が市民に対して「お前」呼ばわりにも大変驚いたが、性加害者がまるっと無視されて、女性が感じる安全への不安は自己責任にされている。
その後、6月16日、「大椿ゆうこを推す会」から弁明のツイートがあった。
non-man
ジョンズ・ホプキンズ大学のHPにある「LGBTQ用語集」というページでレズビアンがこう定義されていた。
現在は既に削除・修正されているが、アーカイブが残っている。
LGBTQ Glossary | Gender & Sexuality Resources (archive.org)
そこにはこう書かれていた。
レズビアンを説明しているはずなのに「woman(女性)」という言葉が一切使われずに「non-man」と表現されている。
とうとう女性は男性の存在なしでは定義できない存在になってしまったようだ。なぜ「woman(女性)」という言葉を使わないのだろう。
シンWAN署名
正確にはこれは発言ではないのだが、日本フェミニズム史に残るであろう象徴的な出来事なので「語録」として掲載する。
2023年6月14日、「LGBTQ+への差別・憎悪に抗議するフェミニストからの緊急声明」がWAN(women's action network)にあげられた。
「シンWAN署名」というからにはもちろん「(元祖?旧?)WAN署名」も存在する。
旧WAN署名は2019年4月25日に集められた。
署名結果の内容 呼びかけ人および賛同者のリスト PDF
2019年のWAN署名声明文は以下のとおり。
今回はWAN署名に関しての記事ではないので、声明文を引用してその都度批判するといったことはしない。
(それだけでとても長くなってしまいそうだし)
しまうまさんが以下のツイートで指摘しているように、明らかに「アカデミックなクィア・フェミニズム」と「市井の女性たちによるジェンダー・クリティカルフェミニズム」が対立しており、それが激化していっているようにわたしには思える。
(女性スペース守るより、この日本全体を女性たちが生き良い社会にしてくれよ。政治も経済も社会も家庭も)だっ!
既にトランスヘイターになってしまった人
【類語】ターフ堕ち
#森奈津子の議員辞職を求めます
森奈津子「議員」???いつの間に議員に……??って、意味が分からなくて最初考え込んでしまった。
辞職以前に森奈津子さんはもともと議員ではない。
「女性スペースを守れが、貞操を守れという女性への義務づけになっている」
て、貞操っ!?
てか「貞操」って何?明治時代の話?
誰のための「貞操」かを考えるとめちゃ家父長制ワードじゃないですか。
男女でスペースを区切ることがなぜ「貞操を守れという女性への義務づけ」になるのか、理解ができない。
そもそも誰も貞操の話をしてない。女性たちが性暴力被害に遭いたくないという気持ちがご理解いただけないのだろうか。
(女性と男性のための)令和版フェミニズム
ある日突然、「フェミだんまり」という手垢のついたアンチフェミ界隈頻出ワードで既存フェミニストをdisりつつ、「女性と男性のための令和版フェミニズム」を提唱するアカウントが登場した。
note記事を拝見したところ、
"令和版フェミニズム"を提唱します|ぽこにゃ(秋本枝央) (note.com)
彼女の「性別は男女の『2種類』」という主張には同意する。
しかし以下のように、根本的な考えがわたしとは違うようだ。
男性たちはセックスワーカーや無償ケアワーカーたちのことも「尊敬してる」だの「愛があればできる」だのいって堂々と搾取してきてるのに、いまさら何言ってんだろう…?と同意できないし、
性的搾取警察上等👮
わたしは例え男性たちの性欲に冷や水を浴びせて逆上されたとしても、男の性欲に都合の悪いことを指摘し続けるぞ💢
誰しもが年を取ってオバサンになるのに、「オバニスト」で笑える女性の心理を不思議に思う。年齢を揶揄するような男性とつるんで何が楽しいんだろう……?
「面倒くさそうなリプが来たら、男性賛同者に投げたいと思います笑」
まぁこれも余計なお世話だけど、発信力を増やしたいなら「囲い」に丸投げせずに自分の言葉で直接レスバしたほうが良いのでは?
彼女の「性別は男女の『2種類』」「女性スペースを守ろう」という主張には同意するが、その他のスタンス( “ピー国”という直球のレイシズム含めて)には同意しないし許容しない。
そして、6月末というまさに2023年上半期の最後になって、ラストスパートかのように同一人物から迷言が続々とうまれていて、どれを語録にいれるべきか迷ったのでわたしはアンケートをとった。
引用やリプライでいただいたコメントと共にそれぞれ紹介したい。
アンケート①女性的とされる身体を欠いた存在者は女性でなくなってしまいます
アンケート②「身体女性」という概念がいまいちわからない
「身体女性」の概念が理解できない人が理学療法学科と看護学科で教鞭とって大丈夫なのか……?
アンケート③人間は動物ではない
「性については動物と同じってことになる」……???
人間は有性生殖をする動物界脊椎動物門哺乳網霊長目ヒト科ヒト属のホモサピエンスなのでは???
アンケート④女性とは「身体的性、社会的性、性表現、性自認、すべてのパラメータの比率が男性よりにならない人間存在」
【類語】non-man
その他には
という意見もあり、「それもそうだね😊」というわけで、全て語録に載せることにしました!
(アンケートに答えて下さった皆さんありがとうございました)
魂についた汚れは死ぬまで(そしてたぶん死後も永遠に)取れない
【類語】命のコア
壺野郎
出出出~~~フェミニスト鑑定士!!
宗教二世問題もあるのに「壺野郎」というこの雑極まりない罵倒は何なんだ?
痴れ者が
このように、トランス女性(=女性を自認する男性)やモラルのないMtFの女性スペース利用について議論しようとすると「じゃあレズビアンはどうなんだ」と、レズビアンを例に挙げる男性が非常に多い。
トイレや更衣室や浴場などの女性スペースは「女性が男性から加害されないためのシェルター」として、性的指向に関係なく身体で区別されている。
レズビアンは女性スペースを使って当然の立場なのに、男性と並べてこういった議論の俎上に載せること自体が、レズビアン差別であり大変な侮辱だ。
おわりに
「他称TERF流行語大賞」というタイトルをつけたものの、わたし個人が大賞や順位を決める権限などもちろんないので、時系列順のリストアップという形式で実際にTwitterで観測して印象的だった発言や言葉を紹介した。
そして、どのパワーワードが大賞にふさわしいのか、Googleフォームでアンケートを作成してこの記事に貼って投票してもらい、集計したうえで発表するかも一瞬考えたが、さすがに悪ノリが過ぎる(&手間が大変)と思ったので自重した。
この記事は主に発言の記録を目的として書いたものだ。
他称TERFたちが皮肉や意趣返しとして用いる「ターフ堕ち」「チル」「N♡ hateオムレツ」「TERFの布教VHS」「ブリリアントな議論」「ドブの底から」「お前の○○に向き合えや」などのハイコンテキストな元ネタを確認するための助けになればいいと思う。
女性たちに対するこれらのような侮辱・嘲笑・性被害の矮小化・実経験に基づく恐怖や懸念の軽視を含む過去の発言は、先日発売された『TERFと呼ばれる私達』にも一部収録されており、「発言から読み解くミゾジニーとしてのトランス主義運動」の章で詳細に考察されている。
また、このような発言を有志がスクリーンショットで記録してアップロードしているサイトもある。
(自称)パワーワード収集家としては、今後このような記事を書く必要がなくなることを切に願っている。
語録 最新版(2023上半期までver)
では最後に、この記事の冒頭に貼ったスクリーンショットは2022年の8月末までだったので、この記事で取り上げた言葉に加えて、2022年の9月~12月に特に印象的だった言葉や関連用語も含め、今まで収集した言葉をあいうえお順に並べる。
太字は2023年。
他称TERF歴がそこそこ長い人にとっては、もはや懐かしく思える言葉もあるだろう。
あ あぁん?!
い いいね罪/犬笛/命のコア
う ウンコ漏れろ
え SRSで外見が変わるわけなかろう……
お オープンレター/「おみくじだとなにか困ることがありますか?」(出生時の性別判定において)/『おちてよ、ケンさん』/「お前のその不安に向き合えや」
か 「カネがなくて風呂付の家が借りれんの?w」/カナダの奇乳高校教師
き キャンセルカルチャー/気にするな!/虐殺がお好きなんですね/生娘でもあるまいし
く 「クマノミの生物学的性別が変えられて人間は変えられない理由はなんですか?」/グヘヘ/「腐ったトマトで作ったスープが腐っているように、トランス差別主義者が書いた本はトランス差別的で、精読しなくとも目次を見ればわかる」/クィア理論冒涜罪/愚を知りなさい
け 消し炭にしてやる/「結論が出るまでは一旦販売停止いたします」(『むずかしい女性が変えてきた』に対して)
こ ゴールドフィンガー事件/「怖がること自体が大変に失礼」/「更衣室のことなんていちいち気にする人がいるなんて思わなかった」
さ 「差別者は全て特定し悪質な者は石打の刑」
し しばく/叱りつける/シス特権/子宮オーナー/しばきは他の方にお願いしたい/「真の女性」の権利だけが優先されるべきとするような言説(アジア女性資料センター)/シェイム オン ユー/「『身体性別』などというものはない、ということを早く理解してください」/「『身体男性』『身体女性』という人を傷つけるための言葉を使う人とは議論できないのでミュートします」/GCはゴミの集まり/ジュンク堂凸(『美とミソジニー』に対して)/小便パフォーマンス/GCチェッカー/女性限定公募/守護アニマル/「女性の安全」というパワーワード/シンWAN署名/女性スペースを守れが、貞操を守れという女性への義務づけになっている/女性的とされる身体を欠いた存在者は女性でなくなってしまいます/「身体女性」という概念がいまいちわからない/(女性とは)身体的性、社会的性、性表現、性自認、すべてのパラメータの比率が男性よりにならない人間存在じゃないですか?/痴れ者が
す 素股でも妊娠しないってば/既にトランスヘイターになってしまった人
せ 生理がある人/「性暴力による妊娠可能性に恐怖するのはシス特権」/「性別とか問わず、全員自分の家の外ではトイレ全部我慢したらいいんじゃない?」/性器には自我はありませんから、アイデンティティも持ちません/生物学的日本人
そ 総括
た 男根レイシスト/ターフ堕ち/TERFの布教VHS/TERFの文章力/男性にも子宮(跡)あります/(女性スペース守るより、この日本全体を女性たちが生き良い社会にしてくれよ。政治も経済も社会も家庭も)だっ!/魂についた汚れは死ぬまで(そしてたぶん死後も永遠に)取れない
ち ちんこ股にはさんでちーっす/膣オーナー/(読んでない本に関して)「稚拙な議論だろうことは複数の書評から推察できた」/超オシャレなフィットネスでチル
つ つまり、男性は女子トイレに入るべきではなく、女性は男子トイレに入るべきではない。そうおっしゃりたいのですね?/つくたべ批判いいね罪/(恥を知れ!!)壺野郎
て 「定義」をそう規定するなら、「女性」の定義は「わたしたち」です。/電極に繋いだカエルの足めが一昨日来い
と トラメガでどやしつける/トランスジェンダリズム宣言/「トランス女性は女性だよ。トランス女性が男性ならお前はクロマグロだよ。お前はクロマグロじゃないだろ?ということはトランス女性は女性なんだよ」/「トランスカルト」と呼ばれる私たち(「正当な怒り」の火)/tofu-eating wokerati/トランスウィドウ/トランスジェンダーの人の性自認を認めない社会は全ての人にとって野蛮/ドブにでも落ちてるようなヘイトツイートが目に入って心がささくれ立つ/ドマジョ
な 「なんでこんなことするの」(『TERFと呼ばれる私達』出版のためのクラウドファンディング企画に対して)
に 女根/妊娠する人/二級女性(「『トランス女性は女性ではない』あるいは『せいぜいが二級女性である』と言いたいがためにトイレや風呂を持ち出す」という発言から)/人間は動物ではない(身体だけによって人間が分類されるという考え方は本当に怖いんだよ。性については動物と同じってことになる)
ぬ ぬちゃぬちゃしたタニシ
ね 「ネットにメアド放っておいたら不正アクセスくらいいくらでも来るんだけど、なんで脅迫行為で確定してんの? 」
の No hateオムレツ/non-man
は ハイコンテキスト(原文ママ)/反省文/バトラーを読め/パス度/「反売買春フェミを踏みしだいてこれからも我々は生きていくのである」(東京トランスマーチ2022より)
ひ 貧困層女性も富裕層女性も女性だからトランス女性も女性/被リツイート罪
ふ フォロー罪/フェミニズムってなんですか?/フーコー/ふかふかのソファー/ブルドーザーでガガガ/Fxxx the TERF/プリミティブ/不機嫌である/ブリリアントな議論
へ ペドフィリアはセクシュアリティの一つ/ヒト科のメスとして叫んでいるのね。じゃあ、動物の鳴き声だ/ペニス嫌悪
ほ 「本を出せるレベルの知的水準という関門が瓦解していて今は出したい人が出せる」(著書を出していないライターの発言)/ポモ(ポストモダン)/「本棚にある本をすべて見せてください」
ま 埋没した棘/ま○こラバーズ/ま○こを女性というジェンダーと結びつけて「女性器」とすることは、シスセクシズムです
み 未開人テイスト
む
め 「め」さんによる(「いわゆるノンパスでも、ホルモンや手術していなくとも、ありのままを受け入れられる社会に」という言葉に添えられた、温泉で老若男女が裸になっていて男性器が黒塗りされている)イラスト
も 「藻 は 3 つ の 性 別 を 持 つ」/問題なのはジェンダーレスではなく「場所(の空気)」/#森奈津子議員の辞職を求めます
や
ゆ 融和と共存のメッセージ
よ (私はちんこ取ってからも)酔っぱらったら立ちションしちゃうなぁ/嫁以外の女性の裸を合法的に見てみたいじゃないですか!w/(じゃあ)夜道もなくさなきゃいけませんね
ら ラブホで朝食
り リツイート罪/りゅうちぇる批判いいね罪
る ルンペンブルジョワジー/ルサンチウーマン/ルサンチパーソン
れ (あたしがトランスしたんは身体違和とかじゃなくて)レズになるためやのに、レズから全然もてん。こんなんやったらノンケの男でよくね?あたし。でも、レズがいいのよね…/令和版フェミニズム
ろ 「(誰もあなたを目指してクライミングしてません。あなたはクライミングしてる人たちを馬鹿にしてる) 炉 端 の ダ ン ゴ ム シ 」(原文ママ)/論考【トランスジェンダーと陰謀論①】
わ WAN署名/「私に誹謗中傷しているのはフェミニズムを騙った差別主義者で、フェミニストではありません」/私の性別を国が決めるなんてありえない/「私はノンバイナリーだから私の身体もノンバイナリーだよ」
を WOKE
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