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下肢障害に対する評価とアプローチ


C-I Baseballの評価・アプローチの発信を担当する須藤慶士です。
臨床では評価を大切にしております。評価が確かなものでないと原因に対するアプローチをすることができません。
局所評価だけでなく全体の評価を行うことも大切です。
臨床での経験を元にした評価とアプローチを発信していきたいと思います。


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https://twitter.com/KeijiSudo

【マガジン紹介】
C-I Baseballトレーナーマニュアルでは、臨床・現場での野球におけるケガの対応力を高めるためのマニュアルを配信しています。
・これから野球現場に出たい方
・野球のケガの対応力を高めたい方
・臨床での野球のケガの評価・トレーニング・復帰について悩む方
にオススメの内容です!
ぜひ、ご活用ください!!


■下肢障害に対する病態・動作


小林弘幸さんのnoteを参照してください。
病態に対する細かいことが記載されております!


■下肢障害評価

|はじめに

シンスプリント、オスグッド・シュラッター病、シーバー病は成長期に多い下肢疾患です。臨床で感じるのは、リトルリーガーズショルダーや野球肘と比較すると圧倒的に放置されやすいことです。

野球は投げることを重要視されがちですが、投げる・打つ・守る・走るためには下肢が重要です。投手が投球数をカウントするならば、成長期の捕手のボールを受けた数もカウントするべきです。

なぜならば、捕球するということはその数だけしゃがみ込みの動作と立ち上がる動作を行なっているからです。

しゃがみ込みを行う際の膝関節にかかる力は体重の約6・7倍とも言われています。1試合に捕手が受ける数が約80球だとすると、その分だけスクワットを行なっていることになります。

ですから、野球現場では指導者の方々、保護者には下肢疾患の重要性を理解してもらうようにすべきだと考えます。

|姿勢

オスグッド・シンスプリントになりやすい選手は、

●アライメント不良
●立位での重心位置の偏り
●屈筋・伸筋の筋力低下、偏り
●股関節周囲筋のタイトネス

などが考えられます。

立位アライメント不良姿勢の特徴は

●腹筋が使えない
●骨盤後傾しやすい  
●殿部・ハムストリングスが使えない
●前脛骨筋・大腿四頭筋・殿筋群の過剰な収縮
●足趾が使えない

などが考えられます。

さらに上記の姿勢になるということは、トレーニングやプレー中のパワーポジションで骨盤後傾位になりやすいので、普段からの姿勢改善やトレーニング中の姿勢調整が必要です。


臨床での評価ですが、他の障害や疾患でも同じことが言えるのですが、

その疼痛はなぜ起きたのか?
原因は何か?
『なぜ?・なんで?』をたくさん考えていくことが臨床では大切です。


過去のトレーナーズマニュアルにトレーニング内容が満載ですのでそちらもご参照ください。


■シンスプリント

|動的評価

疼痛部位(前方型・内側型)
フォワードランジ
ジャンプ
歩行評価
足部評価


|フォワードランジ

前足部で支えられない、足趾で踏ん張りにくい場合は下腿の前傾が大きくなりシンスプリントになりやすいです。
これは歩行時も同じように下腿の傾きが大きく見られます。

フォワードランジでToe-in、Toe-outで足部の回内・回外を変化させることで疼痛の有無を確認することができます。

足部の向きはそのままで、Knee-in、Knee-outでは下腿を動かすことでも疼痛の有無を確認することができます。

|フォワードランジ動画

Toe-in Toe-out

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