文化学園 国際ファッション産学推進機構

学校法人文化学園 国際ファッション産学推進機構が、毎月配信する『産学ニュース』から、イ…

文化学園 国際ファッション産学推進機構

学校法人文化学園 国際ファッション産学推進機構が、毎月配信する『産学ニュース』から、インタビュー記事を抜粋して掲載します。不定期で国際コンテストに挑戦した学生インタビューも。

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記事一覧

【DESIGNER INTERVIEW: AURALEE 岩井良太】人と服が相まって完成する、それぞれのスタイル

「日々雑誌作りの現場に居て、編集者がカメラマンやスタイリスト、ヘアメイク、モデルといった人達とやり取りしている姿を見ていたわけですが、そうしたら、ますます『自分…

【TOP INTERVIEW: 「アキラナカ」マネージング・ディレクター&mipick代表 堀田彰文】 ファッションを数字で読み取り、システム…

「アメリカに留学して最初にお世話になった会社で、 『ヴィンテージ・オークション(Vintage Auction)』っていう古着のオークションサイトの運営に携わる機会がありました。…

機構主催のオンラインセミナー第4弾「映画『フレンチ・ディスパッチ』のグラフィックデザインの世界」を公開しました!

国際ファッション産学推進機構が主催のオンラインセミナー第4弾は、ウェス・アンダーソン監督の10作目となる、映画『フレンチ・ディスパッチ』のグラフィックを手掛けたグ…

【DESIGNER INTERVIEW: KIDILL 末安弘明】東京ファッションを牽引するデザイナーは、パンクでジェントルマン

「TFAを受賞できて良かったのは『これから益々、いい服を作らないといけない』と思えたことです。」ー末安さんは『Tokyo新人デザイナーファッション大賞プロ部門』(以下、…

【TOP INTERVIEW: WWDJAPAN編集長 村上 要】ファッションの未来を拡張し、新たな世界を再構築する人

ある時、「本気でデジタルに取り組むんだったら、能動的未来志向にならないと辛いですよ」って言われたんです。 ー初めまして。村上さんが『WWDJAPAN』の編集長となられて…

デザイン創造から、ビジネス展開まで。世界で活躍するデザイナー達が贈る、オンラインセミナー3本を公開しました!

『英国ファッション&ジャパン In Conversation With Jonathan Anderson』 英国国際通商省主催のもと、世界的に活躍するファッションデザイナー、ジョナサン・アンダーソ…

【DESIGNER INTERVIEW: MEGMIURA WARDROBE 三浦メグ】”コート”のブランドにリブランディング!

「もうコンセプト作りから全部入れ替えて、新しくしなきゃダメだ、ならば全部捨てちゃえ!となって(笑)。それできっぱりと、”コート”1本に絞っちゃったんですよね。」 …

【TOP INTERVIEW: 「ユーロスペース」代表 堀越謙三】ミニシアターブームの立役者

「売れるか売れないか分からない若手の監督の作品を、自分の勘だけを頼りに買い付けてくるっていうのは、とてもマイナーな仕事です」 ー大学ではドイツ文学を専攻されたん…

【DESIGNER INTERVIEW: hatsutoki 村田裕樹】産地に入り、ファクトリーブランドを担う

「野球少年だったんで、洋服を自分でそんなに買ったことがないんですよ。その時「2万円の服を買うんだったら、生地に2万円をかけて自分で作ったらいいじゃないか!」って思…

【TOP INTERVIEW: DESPERADO 泉 英一】大切なのは自分の足で歩くこと、そして覚悟すること

「僕はデザインがないところにファッションは無いと、ずっと主張して来たんです。移り変わる美学っていうのを打ち出さないといけない。ファッションに生きる人間は、常にア…

【DESIGNER INTERVIEW: BASE MARK 金木志穂】待っていてくれる人がいる、それがすべての原動力

「英語はあくまでもひとつのツールであって、その先に何があるのかということと、自分が何をしたいのかっていうことを、改めて真剣に考えた時に、ファッションというキーワ…

【TOP INTERVIEW: 卑弥呼社長 新井康代】販売員から社長に!けれど、基本は何も変わらない

「なぜオリエンタルトラフィックでアルバイトを始めたかというと、もし自分で靴のデザインを考えるんだったら、まずは絶対に販売を経験するべきだと直感的に思ったからなん…

【TOKYO FASHION AWARD 受賞 SPECIAL INTERVIEW: malamute 小高真理】世界に届け!メイドインジャパンのニット

「ブランドを立上げて、1番最初に作ったアイテムは大切にしてください、それがきっとブランドの核になっていくからと審査員に言われました。その言葉はとても印象的でした…

【DESIGNER INTERVIEW: POSTELEGANT 中田優也】日本発のラグジュアリーブランドになる

「ビームスのオレンジ色のビニール製ショッピングバッグ。中学時代は、僕あれをカバンにしてたんで(笑)。部活とかプールバッグとかで使ってました。」ー中田さんの服がこ…

【TOP INTERVIEW: カナーレ 足立 聖】テキスタイルに夢を見た。尾州産地のマイスター

「昭和40年代の初め、機屋さんやってるとこは景気がいいわけですよ。その頃に小遣い稼げるんだったら何でもやったらいいと思って、近くの機屋さんで見様見真似で機械を動か…

【DESIGNER INTERVIEW: HATRA 長見佳祐】CLOと描く、ファッションデザインと人間の未来

「ファッションに興味を持ったのは、高校生のときの友人の影響です。コレクション雑誌を見て、気にいったルックを模写していました。」 ー長見さんは一見すると物静かで、…

【DESIGNER INTERVIEW: AURALEE 岩井良太】人と服が相まって完成する、それぞれのスタイル

【DESIGNER INTERVIEW: AURALEE 岩井良太】人と服が相まって完成する、それぞれのスタイル

「日々雑誌作りの現場に居て、編集者がカメラマンやスタイリスト、ヘアメイク、モデルといった人達とやり取りしている姿を見ていたわけですが、そうしたら、ますます『自分は服を作る側に行きたい!』と思ってしまったんです。」ー実は岩井さんが『装苑』でアルバイトをしていたときにお会いしていますね。それからもう16年が経ちました。懐かしい気持ちでいっぱいです。それはさておき、ブランドは2015年にスタートして、今

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【TOP INTERVIEW: 「アキラナカ」マネージング・ディレクター&mipick代表 堀田彰文】 ファッションを数字で読み取り、システム化する!

【TOP INTERVIEW: 「アキラナカ」マネージング・ディレクター&mipick代表 堀田彰文】 ファッションを数字で読み取り、システム化する!

「アメリカに留学して最初にお世話になった会社で、 『ヴィンテージ・オークション(Vintage Auction)』っていう古着のオークションサイトの運営に携わる機会がありました。」

ー実は2019年に「アキラナカ」のクリエイティブディレクターの中章さん(以下、ナカさん・ナカ)をお招きして、CREATORS TOKYOのデザイナー達に向けての講義をお願いしたんです。ナカさんのいままでの経験がすべて

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機構主催のオンラインセミナー第4弾「映画『フレンチ・ディスパッチ』のグラフィックデザインの世界」を公開しました!

機構主催のオンラインセミナー第4弾「映画『フレンチ・ディスパッチ』のグラフィックデザインの世界」を公開しました!

国際ファッション産学推進機構が主催のオンラインセミナー第4弾は、ウェス・アンダーソン監督の10作目となる、映画『フレンチ・ディスパッチ』のグラフィックを手掛けたグラフィックデザイナー、エリカ・ドーン(Erica Dorn)さんをゲストスピーカーにお迎えし、文化学園の学生7名が「映画とグラフィックデザインの濃密な関係」について、エリカさんにお話を伺いました。エリカさんはウェス監督の前作『犬ヶ島』のグ

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【DESIGNER INTERVIEW: KIDILL 末安弘明】東京ファッションを牽引するデザイナーは、パンクでジェントルマン

【DESIGNER INTERVIEW: KIDILL 末安弘明】東京ファッションを牽引するデザイナーは、パンクでジェントルマン

「TFAを受賞できて良かったのは『これから益々、いい服を作らないといけない』と思えたことです。」ー末安さんは『Tokyo新人デザイナーファッション大賞プロ部門』(以下、プロ部門)に2017年に入賞して、サポート期間中の3年6シーズンを上手に活用し、ブランド力を大幅にアップさせました。今日は昨年10月にTFAに選ばれたお気持ちと併せて、「デザイナーがサポートを受ける」ということについて、率直な感想と

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【TOP INTERVIEW: WWDJAPAN編集長  
村上 要】ファッションの未来を拡張し、新たな世界を再構築する人

【TOP INTERVIEW: WWDJAPAN編集長 村上 要】ファッションの未来を拡張し、新たな世界を再構築する人

ある時、「本気でデジタルに取り組むんだったら、能動的未来志向にならないと辛いですよ」って言われたんです。

ー初めまして。村上さんが『WWDJAPAN』の編集長となられて約1年が過ぎていますが、その間にも、デジタルでファッションブランドのショーを、一般の人も見ることが可能となり、それが普通のこととなりました。バイヤーや編集者と同じタイミングで、誰もが一番新しいクリエイションを見ることが出来る時代に

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デザイン創造から、ビジネス展開まで。世界で活躍するデザイナー達が贈る、オンラインセミナー3本を公開しました!

デザイン創造から、ビジネス展開まで。世界で活躍するデザイナー達が贈る、オンラインセミナー3本を公開しました!

『英国ファッション&ジャパン In Conversation With Jonathan Anderson』

英国国際通商省主催のもと、世界的に活躍するファッションデザイナー、ジョナサン・アンダーソン氏を迎えたオンラインセミナー。『VOGUE JAPAN』のファッションディレクターである、増田さをり氏が司会進行を務め、文化服装学院の学生の質問に、ジョナサン氏が直接答えるという、贅沢な1時間となり

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【DESIGNER INTERVIEW: MEGMIURA WARDROBE 三浦メグ】”コート”のブランドにリブランディング!

【DESIGNER INTERVIEW: MEGMIURA WARDROBE 三浦メグ】”コート”のブランドにリブランディング!

「もうコンセプト作りから全部入れ替えて、新しくしなきゃダメだ、ならば全部捨てちゃえ!となって(笑)。それできっぱりと、”コート”1本に絞っちゃったんですよね。」
―サポートが終了して約3年が経ちますね。サポート期間中の三浦さんは、迷いながらも貪欲にトライしている姿が印象的でした。そして、今年8月に開催された「Rakuten Fashion Week TOKYO 2022 S/S」では、デジタルで新

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【TOP INTERVIEW: 「ユーロスペース」代表 堀越謙三】ミニシアターブームの立役者

【TOP INTERVIEW: 「ユーロスペース」代表 堀越謙三】ミニシアターブームの立役者

「売れるか売れないか分からない若手の監督の作品を、自分の勘だけを頼りに買い付けてくるっていうのは、とてもマイナーな仕事です」

ー大学ではドイツ文学を専攻されたんですよね?

高校の時に読んでいた文学がドイツ文学でした。僕はトーマス・マンとか読んでいたから、大学のドイツ文学科に行ったという。あの頃はみんなそんな感じで、簡単に色分けされちゃうんですよ。文学好きは国文へ行くか、仏文へ行くかですが、独文

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【DESIGNER INTERVIEW: hatsutoki 村田裕樹】産地に入り、ファクトリーブランドを担う

【DESIGNER INTERVIEW: hatsutoki 村田裕樹】産地に入り、ファクトリーブランドを担う

「野球少年だったんで、洋服を自分でそんなに買ったことがないんですよ。その時「2万円の服を買うんだったら、生地に2万円をかけて自分で作ったらいいじゃないか!」って思ったんです。」ー村田さんがファッションに興味を持ったのは、いつ頃からですか?

小学生から高校を卒業するまで、ずっと野球をやっていたんです。でも高校ぐらいで、野球のセンスは無いんだなと気付いたから、まずは大学に入ったわけです。そこでやっと

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【TOP INTERVIEW: DESPERADO 泉 英一】大切なのは自分の足で歩くこと、そして覚悟すること

【TOP INTERVIEW: DESPERADO 泉 英一】大切なのは自分の足で歩くこと、そして覚悟すること

「僕はデザインがないところにファッションは無いと、ずっと主張して来たんです。移り変わる美学っていうのを打ち出さないといけない。ファッションに生きる人間は、常にアンテナを張り巡らせているべきなんです。」―コロナ禍で沢山のことが変化しました。同時に、再開発で渋谷駅周辺の景色も大きく変化しています。

ファッション業界に入って今年で40年になります。良い時も悪い時もあったんですけど、こんなのは初めてです

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【DESIGNER INTERVIEW: BASE MARK 金木志穂】待っていてくれる人がいる、それがすべての原動力

【DESIGNER INTERVIEW: BASE MARK 金木志穂】待っていてくれる人がいる、それがすべての原動力

「英語はあくまでもひとつのツールであって、その先に何があるのかということと、自分が何をしたいのかっていうことを、改めて真剣に考えた時に、ファッションというキーワードが浮かんできたんです」ー高校を卒業されて、まずは語学学校に進むんですよね?

高校を卒業した後、英語の専門学校に行きました。1年授業を受けて、2年目で留学の準備をしたという感じですね。

ーファッションに興味を持ちながら、ファッションス

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【TOP INTERVIEW: 卑弥呼社長 新井康代】販売員から社長に!けれど、基本は何も変わらない

【TOP INTERVIEW: 卑弥呼社長 新井康代】販売員から社長に!けれど、基本は何も変わらない

「なぜオリエンタルトラフィックでアルバイトを始めたかというと、もし自分で靴のデザインを考えるんだったら、まずは絶対に販売を経験するべきだと直感的に思ったからなんです」
ー靴の世界へ進もうと思ったのは、どういうことがきっかけだったんですか?

もともと靴が好きだったんですが、高校生の時にミハラヤスヒロ(MIHARA YASUHIRO)の靴と出会って、靴とファッションの関係性を考えるようになりました。

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【TOKYO FASHION AWARD 受賞 SPECIAL INTERVIEW: malamute 小高真理】世界に届け!メイドインジャパンのニット

【TOKYO FASHION AWARD 受賞 SPECIAL INTERVIEW: malamute 小高真理】世界に届け!メイドインジャパンのニット

「ブランドを立上げて、1番最初に作ったアイテムは大切にしてください、それがきっとブランドの核になっていくからと審査員に言われました。その言葉はとても印象的でしたし、とても納得のいく言葉でした。」
―まずは『TOKYO FASHION AWARD 2022』受賞おめでとうございます! このアワードに応募しようと思ったきっかけから教えてください。

これまで、このアワードに選ばれたデザイナーは、パリの

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【DESIGNER INTERVIEW: POSTELEGANT 中田優也】日本発のラグジュアリーブランドになる

【DESIGNER INTERVIEW: POSTELEGANT 中田優也】日本発のラグジュアリーブランドになる

「ビームスのオレンジ色のビニール製ショッピングバッグ。中学時代は、僕あれをカバンにしてたんで(笑)。部活とかプールバッグとかで使ってました。」ー中田さんの服がこの何シーズンかで、ぐっと洗練されて、ブランドが目指す方向性が服にしっかりと表れていると感じています。大人であることを肯定的に受け止められる服が増えることはいいなあと。まずはファッションに興味を持ったきっかけから教えてください。

3歳上の姉

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【TOP INTERVIEW: カナーレ 足立 聖】テキスタイルに夢を見た。尾州産地のマイスター

【TOP INTERVIEW: カナーレ 足立 聖】テキスタイルに夢を見た。尾州産地のマイスター

「昭和40年代の初め、機屋さんやってるとこは景気がいいわけですよ。その頃に小遣い稼げるんだったら何でもやったらいいと思って、近くの機屋さんで見様見真似で機械を動かしてたのが始まり。」ー今回、足立さんにインタビューしようと思った一番の決め手は、「産地コラボ」サポートの一番人気が、カナーレだったということなんです。ウールの季節に限らず、多くのブランドが申し合わせたようにカナーレを指名してきて。足立さん

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【DESIGNER INTERVIEW: HATRA 長見佳祐】CLOと描く、ファッションデザインと人間の未来

【DESIGNER INTERVIEW: HATRA 長見佳祐】CLOと描く、ファッションデザインと人間の未来

「ファッションに興味を持ったのは、高校生のときの友人の影響です。コレクション雑誌を見て、気にいったルックを模写していました。」
ー長見さんは一見すると物静かで、言葉少なめな印象ですが、お話しをするととても熱いと感じていて。いつかしっかりとお話しを伺いたいと思っていました。今日はブランドのことだけでなく、個人的なこともお聞かせくださると嬉しいですが、今まで、そういった内容でインタビューを受けたことは

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