魚がとれた

安眠妨害水族館の中の人。 ヴィジュアル系とゲームとミステリー。

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【アルバム解説】さよならまでのあまやどり⑦ ~枯花-カレバナ。-~

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【ミステリーレビュー】イデアの再臨/五条紀夫(2024)

イデアの再臨/五条紀夫 「クローズドサスペンスヘブン」の奇才・五条紀夫による"メタ"学園ミステリー。 内容紹介 解説/感想(ネタバレなし) 前作「クローズドサスペン…

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咲花-サカナ。-のフルアルバム「さよならまでのあまやどり」。 5曲目に収録されている「夏草の丘」の解説です。 咲花-サカナ。-における"丘"ソング。 ヴィジュアル系を…

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【ミステリーレビュー】黄土館の殺人/阿津川辰海(2024)

黄土館の殺人/阿津川辰海 館四重奏シリーズの第三弾となる阿津川辰海の長編ミステリー。 内容紹介 解説/感想(ネタバレなし) シリーズ名は、"館四重奏"となったようで…

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13日前
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【ライブレポ】カラビンカ ワンマン公演「狂い咲きオレンジロード」2024.5.10

ワンマンには必ず行こう、と決めているバンドがいくつかあって、そのうちひとつがカラビンカである。 もっとも、最後に開催されたワンマンが2014年の「きまぐれサンダーロ…

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2週間前
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【ミステリーレビュー】准教授・高槻彰良の推察8 呪いの向こう側/澤村御影(2022)

准教授・高槻彰良の推察8 呪いの向こう側/澤村御影 澤村御影による民俗学ミステリーシリーズ第八弾。 内容紹介 解説/感想(ネタバレなし) 童謡「かごめかごめ」にまつ…

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2週間前
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【ADVゲームレビュー】G-MODEアーカイブス+ 探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.1~3/Nintendo Switch(2021)

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【アルバム解説】さよならまでのあまやどり⑤ ~黒猫と花火~

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【ミステリーレビュー】六人の超音波科学者/森博嗣(2001)

六人の超音波科学者/森博嗣 瀬在丸紅子と阿漕荘の面々による森博嗣の"V"シリーズ第七弾。 内容紹介 解説/感想(ネタバレなし) 森博嗣にしては、捻りのない主題だなと…

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【アルバム解説】さよならまでのあまやどり③ ~カゼハレ(風が強く、良く晴れた日)~

フルアルバム「さよならまでのあまやどり」。 2曲目となる「カゼハレ(風が強く、良く晴れた日)」についても解説していきます。 時系列的には物語のはじまりとなる1曲 …

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【随時更新】Discography

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咲花-サカナ。-

2024

【1st ALBUM】
2024.4.1 ¥2,200-(Tax in)

さよならまでのあまやどり

さくらの花、咲くころ

カゼハレ(風が強く、良く晴れた日)

忘れ物

黒猫と花火

夏草の丘

枯花-カレバナ。-

野良犬に鎖

ゆめわずらい。

オナジソラノシタ

魔法が解ける、その日まで

うさぎ のち あめ

あめあがり

【OTHER】
2024.4

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【アルバム解説】さよならまでのあまやどり⑦ ~枯花-カレバナ。-~

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咲花-サカナ。-のフルアルバム「さよならまでのあまやどり」。
ようやく上半期が終了、折り返しとなる「枯花-カレバナ。-」です。

特典CDに収録していた逆セルフタイトルナンバー

「咲花-サカナ。-」と対を成す、「枯花-カレバナ。-」というタイトル。
それなりに重要そうなのに、どうして特典CDのカップリング曲にしたのか、というのは結構色々な人から言われまして。(もったいないという意味で)
その背景

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【ミステリーレビュー】イデアの再臨/五条紀夫(2024)

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イデアの再臨/五条紀夫

「クローズドサスペンスヘブン」の奇才・五条紀夫による"メタ"学園ミステリー。

内容紹介

解説/感想(ネタバレなし)

前作「クローズドサスペンスヘブン」を読んだ際に、コミカルなキャラクターを上手く料理する作家だな、という感想を持ったのだが、更に振り切ってきた印象。
ドタバタコメディタッチの学園ミステリーとなっている。

設定が特殊であるのも、前作同様。
小説の世界から

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【ADVゲームレビュー】G-MODEアーカイブス+ 探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.4、Vol.5/Nintendo Switch(2021)

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G-MODEアーカイブス+ 探偵・癸生川凌介事件譚Vol.4「白鷺に紅の羽」

G-MODEアーカイブス+ 探偵・癸生川凌介事件譚Vol.5「昏い匣の上」

「探偵・癸生川凌介事件譚」シリーズをNintendo Switchに再現したシリーズの第四弾、第五弾。

内容紹介

解説/感想(ネタバレなし)

フィーチャーフォンアプリゲームを忠実に復刻するプロジェクト、「G-MODEアーカイブス」。

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【アルバム解説】さよならまでのあまやどり⑥ ~夏草の丘~

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咲花-サカナ。-のフルアルバム「さよならまでのあまやどり」。
5曲目に収録されている「夏草の丘」の解説です。

咲花-サカナ。-における"丘"ソング。

ヴィジュアル系を志すからには、"丘"ソングは作っておきたいところ。
もともと、「8月20日、夏草の丘にて」というタイトルを予定していたのだけれど、シンプルに「夏草の丘」だけにしてしまいました。
"僕"と"君"の待ち合わせ。
手紙なり、メールなりで

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【ミステリーレビュー】黄土館の殺人/阿津川辰海(2024)

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黄土館の殺人/阿津川辰海

館四重奏シリーズの第三弾となる阿津川辰海の長編ミステリー。

内容紹介

解説/感想(ネタバレなし)

シリーズ名は、"館四重奏"となったようで、"地水火風"の4元素と"春夏秋冬"を組み合わせて、クローズドサークル環境下での館モノを描くとのこと。
夏の山火事をモチーフにした「紅蓮館の殺人」、秋の水害をモチーフにした「蒼海館の殺人」に続いて、冬の地震がテーマとなる「黄土館

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【ライブレポ】カラビンカ ワンマン公演「狂い咲きオレンジロード」2024.5.10

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ワンマンには必ず行こう、と決めているバンドがいくつかあって、そのうちひとつがカラビンカである。
もっとも、最後に開催されたワンマンが2014年の「きまぐれサンダーロード」。
実に10年ぶりの開催となった「狂い咲きオレンジロード」は、サポートにBa.松島 ティル、Dr.悠介を迎えた現体制での初ワンマンとなる。
フルアルバム「晩年」を引っ提げて、ようやくと言うべきか、満を持してと言うべきか、遂にその時

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【ミステリーレビュー】准教授・高槻彰良の推察8 呪いの向こう側/澤村御影(2022)

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准教授・高槻彰良の推察8 呪いの向こう側/澤村御影

澤村御影による民俗学ミステリーシリーズ第八弾。

内容紹介

解説/感想(ネタバレなし)

童謡「かごめかごめ」にまつわる都市伝説が転じて、実際に怪異の目撃者が複数発生した小学校。
その発端は「かごめかごめ」を歌うと"モンモン"が来るという、後に不登校になった生徒の発言だった。
正体不明の"モンモン"の謎を探る「押し入れに棲むモノ」、死んだ旧友

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【ADVゲームレビュー】G-MODEアーカイブス+ 探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.1~3/Nintendo Switch(2021)

【ADVゲームレビュー】G-MODEアーカイブス+ 探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.1~3/Nintendo Switch(2021)

G-MODEアーカイブス+ 探偵・癸生川凌介事件譚Vol.1「仮面幻想殺人事件」

G-MODEアーカイブス+ 探偵・癸生川凌介事件譚Vol.2「海楼館殺人事件」

G-MODEアーカイブス+ 探偵・癸生川凌介事件譚Vol.3「死者の楽園」

2004年にフィーチャーフォンアプリゲームとして配信されていた「探偵・癸生川凌介事件譚」シリーズをNintendo Switchに再現した第一弾~第三弾。

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【アルバム解説】さよならまでのあまやどり⑤ ~黒猫と花火~

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咲花-サカナ。-のフルアルバム「さよならまでのあまやどり」。
4曲目は、先行シングルとして配信されていた「黒猫と花火」です。

小動物三部作の完結編として先行リリースしていた楽曲

デジタルリリースした3曲のうち、最初に登場するのは「黒猫と花火」。
視点になるのがそれぞれ野良犬、(雪)うさぎ、黒猫なので、さすがに"僕"と"君"の物語と完全にリンクさせるのは難しかったのですが、この曲については「忘れ

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【ミステリーレビュー】六人の超音波科学者/森博嗣(2001)

【ミステリーレビュー】六人の超音波科学者/森博嗣(2001)

六人の超音波科学者/森博嗣

瀬在丸紅子と阿漕荘の面々による森博嗣の"V"シリーズ第七弾。

内容紹介

解説/感想(ネタバレなし)

森博嗣にしては、捻りのない主題だなと思ったものの、英語タイトルは「Six Supersonic Scientists」。
しっかり"S"で揃えてきている。

橋が爆破され、クローズドサークルとなった館。
無響室に閉じ込められる紅子や錬無。
仮面の博士と、頭と手首が

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【ADVゲームレビュー】帰ってきた 名探偵ピカチュウ/Nintendo Switch(2023)

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帰ってきた 名探偵ピカチュウ/Nintendo Switch

2019年にニンテンドー3DSソフトとしてリリースされた「名探偵ピカチュウ」の続きを描いた完結編。

内容紹介

解説/感想(ネタバレなし)

前作「名探偵ピカチュウ」は未プレイだが、映画版は視聴済。
ポケモンが日常生活に溶け込んでいる世界観や、謎解きモノだという前評判への興味から、続編からではあるが手を出してみた。
結論としては、前

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【アルバム解説】さよならまでのあまやどり④ ~忘れ物~

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咲花-サカナ。-のフルアルバム「さよならまでのあまやどり」。
3曲目となる「忘れ物」について、思いつくままに解説していきます。

「忘れ物」と書いて「アンブレラ」と読む

歌詞カードを見ていただくと、ルビで小さく"アンブレラ"と書いています。
完成ギリギリまで、普通に"わすれもの"と読ませるつもりで、楽曲データも"wasuremono"になっているのですが、歌詞カードのデザインを入稿する際に思い付

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【ミステリーレビュー】名探偵のままでいて/小西マサテル(2023)

【ミステリーレビュー】名探偵のままでいて/小西マサテル(2023)

名探偵のままでいて/小西マサテル

放送作家として知られる小西マサテルの小説家としてのデビュー作。

内容紹介

解説/感想(ネタバレなし)

深夜ラジオのファンからすれば、"作家の小西さん"として長年親しまれてきた著者・小西マサテル氏。
この本を知ったのも、「ナインティナインのオールナイトニッポン」だった。
まさか、"(ミステリー)作家の小西さん"になってしまうとは。

もっとも、言葉だけで人の

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【アルバム解説】さよならまでのあまやどり③ ~カゼハレ(風が強く、良く晴れた日)~

【アルバム解説】さよならまでのあまやどり③ ~カゼハレ(風が強く、良く晴れた日)~

フルアルバム「さよならまでのあまやどり」。
2曲目となる「カゼハレ(風が強く、良く晴れた日)」についても解説していきます。

時系列的には物語のはじまりとなる1曲

「さよならまでのあまやどり」は曲順と時系列が異なるのですが、時系列順に並べたときに、最初の1曲になるのが「カゼハレ(風が強く、良く晴れた日)」です。
ラストシーンで離れ離れになることを暗示してしまったからには、ふたりのはじまりのシーン

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【ミステリーレビュー】リピート/乾くるみ(2004)

【ミステリーレビュー】リピート/乾くるみ(2004)

リピート/乾くるみ

タイムリープ+ミステリーの代表作とも言える、乾くるみによる青春ミステリー。

内容紹介

解説/感想(ネタバレなし)

大学生・毛利圭介は、風間と名乗る男から予言の電話を受ける。
彼は、未来からタイムリープしてきたと言い、実際に地震の発生を言い当ててしまった。
そして、毛利にも10ヵ月前の世界に"リピート"する権利を与えようと提案してくるのだ。

明らかに胡散臭いが、魅力的で

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