魚がとれた

安眠妨害水族館の中の人。 ヴィジュアル系とゲームとミステリー。

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咲花-サカナ。- 2024 【1st ALBUM】 2024.4.1 ¥2,200-(Tax in) さよならまでのあまやどり さくらの花、咲くころ カゼハレ(風が強く、良く晴れた日) 忘れ物 黒猫と花火 夏草の丘 枯花-カレバナ。- 野良犬に鎖 ゆめわずらい。 オナジソラノシタ 魔法が解ける、その日まで うさぎ のち あめ あめあがり 【OTHER】 2024.4.1 「さよならまでのあまやどり」OZ WORKS ONLINE SHOP 限定

    • 【ライブレポ】カラビンカ ワンマン公演「狂い咲きオレンジロード」2024.5.10

      ワンマンには必ず行こう、と決めているバンドがいくつかあって、そのうちひとつがカラビンカである。 もっとも、最後に開催されたワンマンが2014年の「きまぐれサンダーロード」。 実に10年ぶりの開催となった「狂い咲きオレンジロード」は、サポートにBa.松島 ティル、Dr.悠介を迎えた現体制での初ワンマンとなる。 フルアルバム「晩年」を引っ提げて、ようやくと言うべきか、満を持してと言うべきか、遂にその時が来てしまったのだ。 会場となる池袋手刀は、ほぼ満員と言って差し支えないだろう

      • 【ミステリーレビュー】准教授・高槻彰良の推察8 呪いの向こう側/澤村御影(2022)

        准教授・高槻彰良の推察8 呪いの向こう側/澤村御影 澤村御影による民俗学ミステリーシリーズ第八弾。 内容紹介 解説/感想(ネタバレなし) 童謡「かごめかごめ」にまつわる都市伝説が転じて、実際に怪異の目撃者が複数発生した小学校。 その発端は「かごめかごめ」を歌うと"モンモン"が来るという、後に不登校になった生徒の発言だった。 正体不明の"モンモン"の謎を探る「押し入れに棲むモノ」、死んだ旧友と仲が良かったグループのメンバーが次々に不幸に見舞われる「四人ミサキ」、"幸運の

        • 【ADVゲームレビュー】G-MODEアーカイブス+ 探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.1~3/Nintendo Switch(2021)

          G-MODEアーカイブス+ 探偵・癸生川凌介事件譚Vol.1「仮面幻想殺人事件」 G-MODEアーカイブス+ 探偵・癸生川凌介事件譚Vol.2「海楼館殺人事件」 G-MODEアーカイブス+ 探偵・癸生川凌介事件譚Vol.3「死者の楽園」 2004年にフィーチャーフォンアプリゲームとして配信されていた「探偵・癸生川凌介事件譚」シリーズをNintendo Switchに再現した第一弾~第三弾。 内容紹介 解説/感想(ネタバレなし) かつてのフィーチャーフォンアプリゲー

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          【アルバム解説】さよならまでのあまやどり⑤ ~黒猫と花火~

          咲花-サカナ。-のフルアルバム「さよならまでのあまやどり」。 4曲目は、先行シングルとして配信されていた「黒猫と花火」です。 小動物三部作の完結編として先行リリースしていた楽曲 デジタルリリースした3曲のうち、最初に登場するのは「黒猫と花火」。 視点になるのがそれぞれ野良犬、(雪)うさぎ、黒猫なので、さすがに"僕"と"君"の物語と完全にリンクさせるのは難しかったのですが、この曲については「忘れ物」の歌詞に出てくる"また同じ夢"の内容を示唆する役割となっています。 楽曲単体

          【アルバム解説】さよならまでのあまやどり⑤ ~黒猫と花火~

          【ミステリーレビュー】六人の超音波科学者/森博嗣(2001)

          六人の超音波科学者/森博嗣 瀬在丸紅子と阿漕荘の面々による森博嗣の"V"シリーズ第七弾。 内容紹介 解説/感想(ネタバレなし) 森博嗣にしては、捻りのない主題だなと思ったものの、英語タイトルは「Six Supersonic Scientists」。 しっかり"S"で揃えてきている。 橋が爆破され、クローズドサークルとなった館。 無響室に閉じ込められる紅子や錬無。 仮面の博士と、頭と手首がない死体。 本格ミステリー的な様式美が詰め込まれているうえ、天才科学者たちとの対

          【ミステリーレビュー】六人の超音波科学者/森博嗣(2001)

          【ADVゲームレビュー】帰ってきた 名探偵ピカチュウ/Nintendo Switch(2023)

          帰ってきた 名探偵ピカチュウ/Nintendo Switch 2019年にニンテンドー3DSソフトとしてリリースされた「名探偵ピカチュウ」の続きを描いた完結編。 内容紹介 解説/感想(ネタバレなし) 前作「名探偵ピカチュウ」は未プレイだが、映画版は視聴済。 ポケモンが日常生活に溶け込んでいる世界観や、謎解きモノだという前評判への興味から、続編からではあるが手を出してみた。 結論としては、前作に出てきた設定については説明不足も多く、ある程度流れは掴んでおいたほうが良さそ

          【ADVゲームレビュー】帰ってきた 名探偵ピカチュウ/Nintendo Switch(2023)

          【アルバム解説】さよならまでのあまやどり④ ~忘れ物~

          咲花-サカナ。-のフルアルバム「さよならまでのあまやどり」。 3曲目となる「忘れ物」について、思いつくままに解説していきます。 「忘れ物」と書いて「アンブレラ」と読む 歌詞カードを見ていただくと、ルビで小さく"アンブレラ"と書いています。 完成ギリギリまで、普通に"わすれもの"と読ませるつもりで、楽曲データも"wasuremono"になっているのですが、歌詞カードのデザインを入稿する際に思い付きで読み方を振ってみました。 雨が降るのを知っていたのに、傘を忘れた。 もとも

          【アルバム解説】さよならまでのあまやどり④ ~忘れ物~

          【ミステリーレビュー】名探偵のままでいて/小西マサテル(2023)

          名探偵のままでいて/小西マサテル 放送作家として知られる小西マサテルの小説家としてのデビュー作。 内容紹介 解説/感想(ネタバレなし) 深夜ラジオのファンからすれば、"作家の小西さん"として長年親しまれてきた著者・小西マサテル氏。 この本を知ったのも、「ナインティナインのオールナイトニッポン」だった。 まさか、"(ミステリー)作家の小西さん"になってしまうとは。 もっとも、言葉だけで人の心に寄りそうという点では、ラジオも小説も近いところにあるのだろう。 語りかけるよ

          【ミステリーレビュー】名探偵のままでいて/小西マサテル(2023)

          【アルバム解説】さよならまでのあまやどり③ ~カゼハレ(風が強く、良く晴れた日)~

          フルアルバム「さよならまでのあまやどり」。 2曲目となる「カゼハレ(風が強く、良く晴れた日)」についても解説していきます。 時系列的には物語のはじまりとなる1曲 「さよならまでのあまやどり」は曲順と時系列が異なるのですが、時系列順に並べたときに、最初の1曲になるのが「カゼハレ(風が強く、良く晴れた日)」です。 ラストシーンで離れ離れになることを暗示してしまったからには、ふたりのはじまりのシーンも必要だよね、ということで作詞しました。 5月なので日差しはそこまで強くないけれ

          【アルバム解説】さよならまでのあまやどり③ ~カゼハレ(風が強く、良く晴れた日)~

          【ミステリーレビュー】リピート/乾くるみ(2004)

          リピート/乾くるみ タイムリープ+ミステリーの代表作とも言える、乾くるみによる青春ミステリー。 内容紹介 解説/感想(ネタバレなし) 大学生・毛利圭介は、風間と名乗る男から予言の電話を受ける。 彼は、未来からタイムリープしてきたと言い、実際に地震の発生を言い当ててしまった。 そして、毛利にも10ヵ月前の世界に"リピート"する権利を与えようと提案してくるのだ。 明らかに胡散臭いが、魅力的でもある誘い。 前半は、同じように集められた9人とともに、"リピート"の真偽につい

          【ミステリーレビュー】リピート/乾くるみ(2004)

          【アルバム解説】さよならまでのあまやどり② ~さくらの花、咲くころ~

          4月1日にリリースとなったフルアルバム「さよならまでのあまやどり」。 1曲目であり、リードトラックである「さくらの花、咲くころ」について、セルフライナーノーツを書いていきます。 1度しか切れないカード "セルフタイトル" 同じくアルバムに収録される「枯花-カレバナ。-」は、アーティスト名である咲花-サカナ。-との対比ですが、この「さくらの花、咲くころ」も、漢字を取り出すと咲花-サカナ。-になるセルフタイトル曲。 楽曲としても、ストーリー上の対比の位置づけにあったりします。

          【アルバム解説】さよならまでのあまやどり② ~さくらの花、咲くころ~

          【ミステリーレビュー】神のロジック―次は誰の番ですか?/西沢保彦(2021)

          神のロジック―次は誰の番ですか?/西沢保彦 2003年に発表された「神のロジック 人間のマジック」の改題版。 内容紹介 解説/感想(ネタバレなし) 西沢保彦らしい、特殊設定ミステリー。 視点人物のマモルは、国籍も年齢もバラバラな子ども達とともに〈学校〉での生活を送っている。 ただし、どういう経緯で〈学校〉に連れてこられたのかは記憶が曖昧。 そんな事実上の軟禁状態で、殺人事件が発生するというあらすじだ。 登場人物にそれぞれ渾名がつけられているところも含めて、ADVゲーム

          【ミステリーレビュー】神のロジック―次は誰の番ですか?/西沢保彦(2021)

          【アルバム解説】さよならまでのあまやどり① ~作品全体~

          4月1日に発売となる、咲花-サカナ。-の1stフルアルバム、「さよならまでのあまやどり」。 何回かにわけて楽曲の解説をしていこうかと思うのですが、発売前ということもあるので、まずはネタバレをしない範囲で作品全体について触れていきます。 アルバムを作るならプレスCDで 音楽活動をするのであれば、いつかプレスCDで単独音源を作りたい、フルアルバムを作りたい、というのは、CD世代にとってはある種の目標じゃないですか。 やはり、形に残るものを、というのがそもそもの動機ではあります

          【アルバム解説】さよならまでのあまやどり① ~作品全体~

          【ADVゲームレビュー】雨穴作・謎解きゲーム〜失踪事件のあった地区の回覧板〜/持ち帰り謎 (2023)

          雨穴作・謎解きゲーム〜失踪事件のあった地区の回覧板〜/持ち帰り謎 オモコロチャンネルの通販にて販売されている持ち帰り型の謎解きゲーム。 内容紹介 解説/感想(ネタバレなし) 「変な家」等のヒットで、一躍、時の人となったWEBライター・雨穴による謎解きゲーム。 初回生産分の1,000部は、即日完売。 謎解きのジャンルでもヒット作家となり、追加生産となっている。 内容は、ストレートに回覧板。 いくつかプリントが挟まっているだけで、謎解き特有の切ったり貼ったり、というギミ

          【ADVゲームレビュー】雨穴作・謎解きゲーム〜失踪事件のあった地区の回覧板〜/持ち帰り謎 (2023)

          【ミステリーレビュー】法月綸太郎の消息/法月綸太郎(2019)

          法月綸太郎の消息/法月綸太郎 シリーズ第一作目から30周年、"法月綸太郎"シリーズとしては現時点での最新作となる中短編集。 内容紹介 解説/感想(ネタバレなし) 枠組みとしては、大きくふたつ。 ひとつは、"法月綸太郎"シリーズという枠の中で、古典の深掘りをしていく2編。 コナン・ドイルによるホームズ作品の中でも異質な立ち位置にある作品の背景を考察していく「白面のたてがみ」、同じくアガサ・クリスティのポワロ作品における、とある仮説に基づいてディスカッションしていく「カー

          【ミステリーレビュー】法月綸太郎の消息/法月綸太郎(2019)