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ミステリー小説を中心としたノベルレビュー
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記事一覧

【ミステリーレビュー】イデアの再臨/五条紀夫(2024)

イデアの再臨/五条紀夫 「クローズドサスペンスヘブン」の奇才・五条紀夫による"メタ"学園ミ…

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【ミステリーレビュー】黄土館の殺人/阿津川辰海(2024)

黄土館の殺人/阿津川辰海 館四重奏シリーズの第三弾となる阿津川辰海の長編ミステリー。 内…

魚がとれた
13日前
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【ミステリーレビュー】准教授・高槻彰良の推察8 呪いの向こう側/澤村御影(2022)

准教授・高槻彰良の推察8 呪いの向こう側/澤村御影 澤村御影による民俗学ミステリーシリーズ…

魚がとれた
2週間前
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【ミステリーレビュー】六人の超音波科学者/森博嗣(2001)

六人の超音波科学者/森博嗣 瀬在丸紅子と阿漕荘の面々による森博嗣の"V"シリーズ第七弾。 内…

魚がとれた
3週間前
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【ミステリーレビュー】名探偵のままでいて/小西マサテル(2023)

名探偵のままでいて/小西マサテル 放送作家として知られる小西マサテルの小説家としてのデビ…

魚がとれた
1か月前
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【ミステリーレビュー】リピート/乾くるみ(2004)

リピート/乾くるみ タイムリープ+ミステリーの代表作とも言える、乾くるみによる青春ミステ…

魚がとれた
1か月前
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【ミステリーレビュー】神のロジック―次は誰の番ですか?/西沢保彦(2021)

神のロジック―次は誰の番ですか?/西沢保彦 2003年に発表された「神のロジック 人間のマジック」の改題版。 内容紹介 解説/感想(ネタバレなし) 西沢保彦らしい、特殊設定ミステリー。 視点人物のマモルは、国籍も年齢もバラバラな子ども達とともに〈学校〉での生活を送っている。 ただし、どういう経緯で〈学校〉に連れてこられたのかは記憶が曖昧。 そんな事実上の軟禁状態で、殺人事件が発生するというあらすじだ。 登場人物にそれぞれ渾名がつけられているところも含めて、ADVゲーム

【ミステリーレビュー】法月綸太郎の消息/法月綸太郎(2019)

法月綸太郎の消息/法月綸太郎 シリーズ第一作目から30周年、"法月綸太郎"シリーズとしては現…

魚がとれた
2か月前
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【ミステリーレビュー】十角館の殺人(アフタヌーンKC)/綾辻行人、清原紘(2019)

十角館の殺人(アフタヌーンKC)/綾辻行人、清原紘 1987年に発表された綾辻行人の代表作「十…

魚がとれた
2か月前
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【ミステリーレビュー】恋恋蓮歩の演習/森博嗣(2001)

恋恋蓮歩の演習/森博嗣 "V"シリーズ第六弾となる森博嗣の長編ミステリィ。 内容紹介 解説/…

魚がとれた
2か月前
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【ミステリーレビュー】変な家/雨穴(2021)

変な家/雨穴 映画版の公開も決定している、ウェブライター雨穴による不動産ミステリー。 内…

魚がとれた
3か月前
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【ミステリーレビュー】ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人/東野圭吾(2020年)

ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人/東野圭吾 2024年に「ブラック・ショーマンと覚醒す…

魚がとれた
3か月前
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【ミステリーレビュー】向日葵の咲かない夏/道尾秀介(2005)

向日葵の咲かない夏/道尾秀介 第6回本格ミステリ大賞候補となった道尾秀介の衝撃作。 内容紹…

魚がとれた
4か月前
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【ミステリーレビュー】推理大戦/似鳥鶏(2021)

推理大戦/似鳥鶏 世界中の名探偵が「聖遺物」を賭けた推理バトルを展開する、似鳥鶏のミステリー長編。 内容紹介 解説/感想(ネタバレなし) 大きくふたつに分かれた構成。 前半の4章は、推理ゲームに参加する各国の名探偵が、どのような能力を持っていて、どのような立場の人間なのかを示す紹介パート。 ともすれば、ここにページを割きすぎではないか、と思いきや、ひとつひとつが、名探偵がその能力を駆使して事件を解決するライトな短編になっており、ここでしか登場しない相棒役も、なかなかい