リー猫

Project:;COLDをこよなく愛する一般人です。 ゲームブランド『第四境界』を追…

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Project:;COLDをこよなく愛する一般人です。 ゲームブランド『第四境界』を追いかけています。 ARGのまとめやレビュー記事がメイン。 謎解き、ミステリー好き。

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【ARG】かがみの特殊少年更生施設体験レポート

こんにちは、リー猫と申します。 先日、第四境界(※)の新作ARG『かがみの特殊少年更生施設』をクリアしました。 とある少年院を調査することにより、施設の闇を暴き、真実を明らかにしていくという”体験型モキュメンタリー”の形で制作されたこの作品。 Xアカウントと公式サイトだけで完結するシンプルさながら、そこで描かれる物語は実にリアルで奥深いものでした。 本記事は、筆者が本作を知ったきっかけから、実際にプレイしてクリアするまでを順に追ったプレイレポートの形になっています。 クリ

    • 【ARG】限りなく日常に近い非日常『人の財布』

      こんにちは、リー猫と申します。 突然ですが、もしあなたが見ず知らずの他人の財布を手に入れたらどうしますか? 道端に落ちていたのなら、交番に届けますよね。 電車やお店に忘れられていたのなら、駅員や店員に渡すと思います。 それが職場や学校なら、身分証を確認して誰の持ち物なのかくらいは調べるでしょう。 でも本当は、もっと調べたいと思いませんか? 持ち主の人物像や、何を考え、どんな生活をしているか。 財布の中身から、あれこれ想像することに興味がありませんか? もしも、好きなだけ

      • Project:;COLD 2.0 ALTÆR CARNIVAL 時系列まとめ<後編>

        こんにちは、リー猫と申します。 2024年2月17日に開幕したProject:;COLD 2.0 ALTÆR CARNIVAL。 事件編にあたるデスゲーム「アルター・カーニバル」が終了し、物語は1本の動画を境に最悪の事態へと展開していきます。 本記事では、デスゲーム終了以降のストーリーを時系列で追うとともに、登場人物やその背景、各種謎解きの詳細などをまとめていきます。 途中参加の方や、大事な場面を見逃した方でもすぐに追いつけるような記事にしていくつもりですので、読んでいた

        • Project:;COLD 2.0 ALTÆR CARNIVAL 謎解きクロスワード解説

          こんにちは、リー猫と申します。 みなさんは、クロスワードを解いたことがありますか? タテのカギとヨコのカギをヒントに、文字を交差させながら盤面を埋めていき、答えとなる言葉を導き出すという、100年以上前から親しまれている言葉のパズルです。 解いたことは無くても、新聞や雑誌で一度は目にした機会があるのではないでしょうか。 一見するとシンプルなこのパズルですが、いざ自分で作ってみようと思うと、文字をクロスさせる位置の調整や、出来るだけシンプルな言葉を選ぶ必要があるなど、なかな

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        【ARG】かがみの特殊少年更生施設体験レポート

          Project:;COLD 2.0 ALTÆR CARNIVAL 「HIGH conscious lab.」謎解きまとめ

          本記事は、2024年2月26日に出題されたProject:;COLD 2.0 ALTÆR CARNIVAL内の謎解きについての解説です。 ◆イオリ・ハートフィールドからの『依頼』 2月26日、みやまんチャンネルにて未来人探偵のイオリ・ハートフィールドが配信を行いました。 内容は、デスゲーム「アルター・カーニバル」の開催を抹消するため、視聴者(融解班)に力を貸してほしいというもの。 ◆Youtubeでの捜索 そのために、まずはデスゲームの主催者を突き止める必要があり、アルタ

          Project:;COLD 2.0 ALTÆR CARNIVAL 「HIGH conscious lab.」謎解きまとめ

          Project:;COLD 2.0 ALTÆR CARNIVAL 時系列まとめ<前編>

          こんにちは、リー猫と申します。 2024年2月17日、Project:;COLD 2.0 ALTÆR CARNIVALが開幕しました。 初日から一番人気の少女が脱落し、彼女を応援していたファン(守護者)が阿鼻叫喚に陥るという、波乱の幕開けとなりました。 --謎解きで「推し」を守れば、他の誰かの「推し」が死ぬ。 今までのシリーズとは全く異なる趣で、日常を侵食し始めた今作。 本記事では、本編の時系列まとめを中心に、ALTÆR CARNIVALの各ゲーム内容、順次開示されてい

          Project:;COLD 2.0 ALTÆR CARNIVAL 時系列まとめ<前編>

          Project:;COLD 2.0 ALTÆR CARNIVAL 前日譚まとめ

          こんにちは、リー猫と申します。 2024年2月17日(土)、Project:;COLDの最新作「ALTÆR CARNIVAL」がスタートします。 前作「Project:;COLD case.633」から2年、PARCOとのコラボグッズ発売やコミカライズ発表、ココフォリア版オンライン謎解きゲーム『case.613 血の人形・再来事件』リリースなど、Project:;COLDに関する様々な動きがあり、その注目度と期待値は高まるばかりです。 そんな中、1月より前日譚がスタートし

          Project:;COLD 2.0 ALTÆR CARNIVAL 前日譚まとめ

          Project:;COLD元旦画像の解法と答え

          こんにちは、リー猫と申します。 2024年1月1日の0:00、年明けの瞬間にProject:;COLD公式アカウントが一枚の画像を投稿しました。 こちらの画像には複数の暗号要素が含まれており、同プロジェクトで出題される謎の中でも比較的難易度の高い問題であると思います(個人の感想です)。 ところが、融解班(参加者の総称)はわずか12分で答えに辿り着いてしまいました。 あまりに早く解かれてしまったため、答えのみが拡散されている状態という事もあり、いい機会なので今回の画像から答

          Project:;COLD元旦画像の解法と答え

          Project:;COLDに隠されたメッセージ

          こんにちは、リー猫と申します。 私の一推しARG『Project:;COLD』。 その魅力について、これまでに幾つかの記事で紹介してきました。 今回は題名の通り、この壮大な企画に隠されたメッセージについての考察記事を書いてみたいと思います。 Project:;COLDの魅力は、斬新な仕掛けや高難度な謎解きだけではなく、何と言っても異常なまでの没入感をもたらす上質なストーリーにあります。 これまでに公開された三つの事件では、その背景となる様々な物語が描かれました。 一見

          Project:;COLDに隠されたメッセージ

          城塚翡翠シリーズ 個人的まとめ

           こんにちは。リー猫と申します。  皆さんは書店で本を買うとき、何を基準に選びますか?  好きなジャンルや作家、話題の本、有名な賞の受賞作など、人それぞれだと思います。  私はミステリー小説が好きで、新しい本を買うときはネットで評判を見たり、話の構成などを調べて買うことが多いです。  ところが、ある時書店に並んでいた一冊の本を見かけた私は、その表紙から目が離せなくなりました。  そして、吸い込まれるように手に取り、会計を済ませました。  そう、いわゆる"ジャケ買い"です。

          城塚翡翠シリーズ 個人的まとめ

          Project:;COLDの聖地・平塚を巡礼してきた話

           こんにちは。リー猫と申します。  突然ですが、皆さんは『聖地巡礼』をした事がありますか?  メッカに行った事がありますか? という意味ではありません。  アニメや漫画の舞台となった土地(聖地)を訪れ、登場人物に思いを馳せる、いわゆる"推し活"としての巡礼の事です。  私は未だかつて、この聖地巡礼というものをした事がありませんでした。  なぜかというと、 ・好きになった作品に『聖地』が存在しなかった ・巡礼したくなるほど熱中する作品に出会わなかった ・田舎住みなので聖地ま

          Project:;COLDの聖地・平塚を巡礼してきた話

          Project:;COLDを10倍楽しむ方法

           こんにちは、リー猫と申します。  2020年11月にスタートし、SNSをフル活用したリアルタイムの謎解き作品として話題となったProject:;COLD。  多くの謎を残したまま終了したこの企画ですが、今年の3月1日よりその続編にあたる『1.8』が始動し、ファンの間では既に熱い考察が交わされています。  今回、「面白そうだけど何すればいいか分からない」「謎解き苦手だから参加しづらい」というような方へ向けて、私が自分なりに考えたProject:;COLDの楽しみ方を記事にまと

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          【ショートショート】レンズ越しの恋

           僕には気になる人がいる。  ずっと前から知っているはずなのに、彼女のことを考えると、頭がぼーっとして体が熱くなる。  僕の趣味は、自慢のレンズで近所の住宅街を観察すること。  飽きもせず、もう10年近く続けている。  あの子を見つけたのは、彼女がまだ小学生の頃。  玄関で母親に手を振って、元気よく駆け出していく姿がとても可愛らしかった。  音は聞こえないが、きっと大きな声で「いってきます」と言っているはずだ。  それからというもの、朝学校へ出掛けて、夕方帰ってくるあの

          【ショートショート】レンズ越しの恋

          【ショートショート】タイムマシン狂詩曲

          近い未来の研究所。 物理工学を専門とする小さなラボで、今まさに常識を覆す装置が完成した。 「ついに……ついに完成したぞ! これで人類の科学は飛躍的に発展するはずだ!」 「とうとうやりましたね、博士!」 喜びに震える博士の肩に、助手が手を置いた。 彼らが完成させたのは、物質転移装置。 リンゴほどの大きさの物質を、研究所内の机から机へと転移させることができる。 「この装置の画期的な所は、物質のテレポーテーションではない。転移の際に場所だけではなく、時間まで跳躍している点に

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          【小説】猫と珈琲と死神❼

          <事件発生から6日後と7日後の間> 小説『猫と珈琲と死神』をお読みいただき、ありがとうございます。 事件の捜査は一向に進展せず、玉城ゆきな宅への家宅捜索が迫る中、刑事の志摩は焦りを覚えます。 このまま有力な手掛かりもなく、望まぬ方向へ捜査が進んでいくのでしょうか? 突然ですが、本作には探偵役が存在しません。 そもそも、この物語に探偵は必要ありません。 なぜなら、これを読んだ読者に犯人を推理してもらいたいからです。 問題:猫矢ノアを殺害した犯人は誰でしょう? 考えてい

          【小説】猫と珈琲と死神❼

          【小説】猫と珈琲と死神⑥

          <事件発生から6日後> 捜査本部のある警察署のベンチで、志摩は座ったまま仮眠をとっていた。 ふと、誰かの気配に気づき目を開けると、隣に座り手帳に目を落とす富澤の姿があった。 「あっ、富澤さん。すみません、ちょっと仮眠をとっていました」 「お疲れさん、起きなくてもいいぞ。この事件の捜査も長くなってきたからな」 「そうですね……今回の事件、現場検証中のマンションで集合する前日は、朝から夜中まで一緒に窃盗事件の張り込みしてましたよね」 「ああ、お前もあの捜査以来ゆっくり休

          【小説】猫と珈琲と死神⑥