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黄泉比良坂墓地太郎事件簿「墓地太郎、死す」
(目次)
あらすじ
Z都S区大牟婁町にある黄泉比良坂探偵事務所。その所長である黄泉比良坂墓地太郎は泣く子も黙る霊能探偵である。低廉下劣の人格故に万人に嫌われ付いた仇名は「ひとりぼっちの墓地太郎」。墓地太郎が絡めばどんな安易な事件も迷宮入り。探偵助手の猫之助と共に霊能探偵墓地太郎は今日も難事件に挑むのだ。
黄泉比良坂墓地太郎事件簿シリーズ第5弾。
お馴染みのメンバーが登場する中、この度の事件は「
NEMURENU第60回のテーマ発表、互選結果
互選結果発表
前回第59回「テーマ:蜜蝋」の解題では久しぶりにメンバーによる互選が行われました。シンプルで良いですね、互選。
良い作品を3つ選ぶという事でしたが、良い作品が多く三つ絞るのが難しかったですね。
それでも厳かに投票が集まりまして、粛々と集計の完了です。果たして結果は、栄えある三賞に選ばれる作品は!
さあ……ッ、全国のNEMURENUファンの皆様、お待たせ致しました。いよいよ結果、発
御首了一先生がふじのくに芸術祭2023文芸コンクール入賞
沼津の文豪、御首了一先生がふじのくに芸術祭文学部門文芸コンクールに入賞しました。
作品は「素敵な日曜日」、奨励賞を頂きました。昨年の芸術祭賞に続き二年連続の入賞です。
御首先生から受賞の言葉が届いております。
御首「文芸コンクールに携わる事務局の皆様並びにご審査に当たられた先生の皆様、直接、間接に執筆を支えて下さった全ての皆様、ありがとうございます。皆様のご厚意に厚く御礼申し上げます。これか
短編小説「ヘルン先生と骨、1901年」
玉木光栄が手提げの提灯に火を入れると、小さな点火が煤を吹いて、それから仄火となってちりちりと揺れた。
地面に措かれた提灯が、細長の火影を作る。火影の周りに二、三人の子供らの華奢なアンヨが見える。かずおとぜんさくと、おさきの三人のアンヨだ。かずおは八歳になる。ぜんさくは同い年だ。おさきはそれより、少し大きい。もう地元の尋常小学校に通っている。玉木光栄は第一高等中学校の学生であるから、子供らに比べて