見出し画像

リリが糖尿病になりました!

リリが糖尿病になったのは12歳目前の時でした。
それまで7~8kgもあるお太りネコで、座った姿は、前足が揃わず15㎝くらい開いていて、
その間にお腹がでぷっとはまっている...蛙みたいでした。
ゲコゲコっと鳴きそうでした。

初めの症状はやたらと沢山お水を飲むようになった事です。
いつ見てもお水の器が空っぽになっていました。
そして、あげればあげるだけ飲むような状態でした。
それと同時に、おしっこもいっぱいする様になっていました。
じぶんも含め糖尿病の家族が居なかったし、この病気について積極的に調べたことも無かったので、初期症状がどんなものか知りませんでした。

暑いからかな...様子を見ていれば戻るかな…
なんて能天気に考えていました。(ごめんね、リリ)
そして「ん...少し瘦せたかな...」と思った頃に、
これは何か変だとなり、夫がネットで調べたら出てきたのが
「糖尿病」でした。

糖尿病...だったら、これからずっと病院に通うようになるのかな...
長生きできないのかな...と思ったのを憶えています。

次の仕事の休みには病院に連れて行かなくちゃ、と思っていたところ、
その当日の朝、いつもソファーに寝ていたのに、きっと上ることができないくらい体が辛かったのか、床に転がって寝そべっていて、
「えっ!!そんなに元気が無いの?!」
と事の重大さに気付きました。
(動物を飼う人として恥ずかしい話です)

そして病院に行き、尿検査や血液検査、レントゲン検査等が有り、
当然の結果の糖尿病と先生に言われました。
と、同時に話されたのが
「イヌは治らないのですが、ネコは治る場合がありますよ」
でした。びっくりしました。
糖尿病について浅い知識しか無かったので、一度なったら
生涯薬に頼らなくてはいけない病気と思っていました。
それなら治ることを目指して頑張ろうと、明るい気持ちになりました。

その後の経緯を、ものすごく省略して書きます。
  
初めての診察の時に
これから1日2回毎食直前に、後ろ足もも辺りにインスリン注射を打つ。
食事は低糖質の療養食にする。
インスリンの量は月1回の診察で様子を見ながら決める。
と、説明を受ける。
     ↓
動物病院で購入した低糖質食にしてみる...
あまり食べずドラッグストアで売っている良さそうなの選んだり...
また低糖質食にしてみたり...を行ったり来たり。
     ↓
思うように治療進まず痩せてくる。
     ↓
インスリン増やす。
「低糖質食にしてます?」と指摘される。
     ↓
だったら鶏ムネ肉あげてみようかな...
これがすごくよく食べる!
4~5日鶏ムネ肉だけ続けたら便秘になる。
     ↓
食物繊維も必要なのね、と自己流でキャベツやおから等混ぜてみる。
     ↓
便秘も治り、1ヶ月後の検診でなんと!!
「あれ、血糖値低すぎです。大丈夫でしたか?
 インスリン減らしましょう」
     ↓
次の検診で
「治ってますね。インスリン必要ないです」

となりました!
この間、約1年でした。

そして、あまりにも自己流だったので(玉ねぎ、チョコレートはダメくらいは知っていましたが)、もうちょっとちゃんと調べてみようと思い、
ネコの栄養に関する本を1冊購入し、
後はネット検索で少し勉強したら...青ざめました!

「今のご飯のままじゃ、糖尿病は治っても、
数ヶ月後には尿路結石になるじゃん!!」

まず、カルシウム:マグネシウム:リンのバランスが✖
それに、その頃のご飯にはβカロテン大事~と思って人参入れていましたがそれも✖
ネコはβカロテンをレチノールに変換できないので(人間はできます)
レチノールを直接取らないといけないのです。
などなど...難しいことが沢山ありました。

と言うことで、その頃丁度フルタイムの仕事を辞めていたので、
ネコの手作りご飯に本格的に向き合い、今4年半経ちました。

その間、食材や作り方を何度も変えながら、
リリに食べてもらいながら、
あまり改良が進まない時期もあったりしながら...
現在リリは、インスリンのお世話にならずに、元気に17歳になりました。

体重は太りすぎないよう気を付けて、今は5kgキープできています。
お座り姿も前足は上品にキュッと揃っていて、蛙ではなく猫です。
背中もまん丸だったのが、きれいなカーブの猫背です。


次は糖尿病と糖新生についてお伝えします。
よろしくお願いします。





この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?