マガジンのカバー画像

毎日note

799
400字以上の毎日note(内容は雑多)をまとめています。2021年12月からはじめました。2023年5月8日から、土日祝日を除く週日更新です。
運営しているクリエイター

#映画感想文

600本のnoteを書きながら、ずっと頭に浮かんでいた「何のために書いているんだっけ?」が解消された話

毎日更新しているnoteが、600本になった。つまり毎日書くようになって、600日経った。 現在は土日祝日はお休みの週日更新だけど、それでも書き続けている自分をどこか誇らしく感じている。 一方で、苦しいときもある。いや、ほとんどそうで、自分の文章に目をつむりたくなったり、顔から火が出そうになったり、時に開き直りながら、書いている。 魂が抜けたような、死んだ目をしながら、なんとかポチポチとキーボードを打ったり、スマートフォンをスワイプしながら文章を書くことがしょっちゅう。

忙殺されているあなたへ――映画『MONDAYS』を観て

日々の仕事に忙殺されるなか、後輩や先輩たちの意見を聞いているようで、全く耳を貸していない時がある。 誰に助けを求められないと思い込み、「自分がしっかりしなければ」と自分で自分を追い込んで苦しんでしまう時がある。 そして「結果を残さなければ」と、焦りでクラクラする時がある。 映画『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』を観ていたら、笑いながらも、そんな情けない、けど必死な(今もたまに現れる)あの頃の自分を思い出す。 この映画では、とある小さな

ウルトラマンは、うつくしい。

映画『シン・ウルトラマン』を観た。 わたしは、この作品が、はじめてまともに『ウルトラマン』を観た機会になった。「ウルトラマンってうつくしいんだなあ」と生まれてはじめて思った。 外星人と人間の狭間に位置するウルトラマン。小さな命を守ろうとした人間に興味を持ったウルトラマン。自身を利用しようとする自分勝手な人類を「まだまだ幼く、未熟な小さな命」と捉え、守ることを決めたウルトラマン。終始その姿勢が一貫していて、全くぶれなかった(ように見えた)ウルトラマン。 映画を観終わった後

モノトーン映像で伝わるものって何だろう――『パリ13区』を観て。

その映画を観ていて一番インパクトが大きかったのは、(ほんの数分を除いて)全編モノトーンの映像だったこと。真っ暗な映画館の中でみる白黒の映像は、なんだか現実のスクリーンと館内の境目が曖昧で、夢を見ているような気分になった。 こんにちは、のんです。 映画『パリ13区』を観ました。 ふいに、この作品っていつの時代? と混乱しそうになる。けれど、スマートフォンやマッチングアプリの登場で、ああ、今の自分が生きている時代と同じ、現代なんだなと気づく。逆に、それがないと時代がいつかわ

大人でいてくれた女の子の話――『コーダ あいのうた』を観て。

映画『コーダ あいのうた』を観たあと、中学時代の先輩のことを思い出した。 こんにちは、のんです。 その先輩(以下、A先輩)と私は同じ部活に所属していた。当時、私の周りにいる人の中で一番インターネットの海に詳しい人だった。新しい情報をいち早くキャッチし、使いこなし、楽しんでいた。 私は、Twitterをはじめて13年ほど経つ(アカウントはコロコロ変えてしまっているけれど)のだが、そのきっかけは、先輩の「Twitterって知ってる?」の一言だった。 最初のアカウントを登録

魔法のトランク交換作戦で気になったことーー『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』を観て。

昨日今日と一気に3本の映画を、映画館で観てきました。今日のnoteはそのうちの1作品についての感想を書きます。 こんにちは、のんです。 やや映画内容のネタバレも含みます。ご了承ください。 ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密『ファンタスティック・ビースト(以下、ファンタビ)』シリーズ3作目。 正直にいうと、私はまともに「ハリーポッター」シリーズを観た事がなく……(金曜ロードショーで賢者の石を観たぐらいです)。 1作目『ファンタスティック・ビーストと魔法使

自分以外を100%理解するなんて絶対にできないーー『ドライブ・マイ・カー』を観て

今からおよそ12時間くらい前に『ドライブ・マイ・カー』を観た。 約3時間とやや長めの作品だけど、時間は気にならなかった。個人的にフィクションでも怒鳴り声が苦手なので、そういったシーンがほぼ無かったのが観やすかった。記憶の鮮度が保たれているうちに、感想を書こうと思う。 (以後、若干のネタバレが含まれるのでご注意ください) 映画を観た後、すぐに原作小説を本屋で購入した。村上春樹著の短編小説集『女のいない男たち』の中に収録されている。ちなみに私は、チケット予約の際に映画館のサイ