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君はどこまでもアイドルだ

「僕は全然王道アイドルじゃない」と君は笑いながら言った。

King&Prince concert tour 2019が終了した。
キンプリちゃんを前にすると私は親戚のおばちゃんになるからお金をポチ袋に入れて渡したい欲求にかられる。(そんなんキャンセルされるわ)
怒濤の仕事量、忙しい中ツアーを成功させて、本当にすごい、本当に同じ人間か?と思ってしまう。

今回のツアーのオーラスのレポで平野紫耀くんは号泣していたらしい。あの紫耀くんが、だ。

ジャニーさんに初対面の先輩に紹介されるときに「紹介するね、スターだよ!!!」と紹介されていた紫耀くん。そりゃダンスもうまい、歌もうまい、ちゃんと人からウケる所もわかってるし、その上天然が入っていて喋るともれなく撮れ高で視聴率が取れる、決めなきゃならないところで必ずキメるメンタルの強さ、顔はもう一目見たらイチコロな正統派なイケメン。スターと紹介したくなる気持ちがあまりにもわかる。私がジャニーさんでもおんなじことをしている。

きっとアイドルではない事をしていてもその道で栄冠を手にすることができるような、そんな力があるように思わせてくれる、平野紫耀くん。

なのに、得意なことと聞かれて「空気を読むこと」とあげるのだ。小さな頃より芸能の道を歩み、大人の世界に人より早く踏み出した君はきっと周りから大人な対応を求められていたのだろう。見られているということに慣れている。きっと誰より人の空気を読み、その空気を柔和にするようつとめるのだろう。
好きなタイプで怒らない人、口が悪くない人とあげる紫耀くん、なんとなく察しがつく。頑張ってきたんだね。これは妄想でしかないんだけれども。

前述したが、平野紫耀はメンタルはきっと一般的に言えば強い。けれどとても繊細だと思う。

2019/10/19放送分のRIDE ON TIMEがそれを物語っていた。

2日で29社の雑誌のインタビューという激務、その上に密着取材。雑誌の仕事だけでも忙しいのに密着取材まで入っている。しかもその密着カメラにサービスまで忘れない。周囲の笑いをさそっている。君はどこまでも人のために頑張れるのか、と感心してしまう。「人を助けるのが好き」(=人を楽しませると解釈)(勝手に)とは言っていたがここまでとは。

紫耀くんの体にはアレルギーがでて、かきむしった跡があった。身体は正直でストレスが現れていた。でも、お医者さんはそういってましたね、と自分ではあまり認めていないような雰囲気だった。
舞台では、もどしたり、最後の三本締めに出席できぬまますぐに病院に行ったこともあると言っていた。

趣味は服が好きから最近になってあまり興味がなくなった、休日はずっと寝る、動きたくないからトイレにいろいろ常備している、夢遊病がすごい、今パッと思い付くのはそれだけど、心配性のおばちゃんは紫耀くんにとって幸せなのか気になってしまう。(余計なお世話)

そりゃそうだ。人気が出れば出るほど仕事は増え、そしてどんどん責任のある仕事も増えてくるだろう。地方民の私がテレビで見ない日はない時があるのだから、相当な量の仕事をしていないとそんなこと実現不可能だ。疲れがたまるだろう。生きているだけでストレスは溜まるというので、激務のアイドルという職業は相当なストレスを受けているんだろうな、と思う。


でもあまりその苦労を語ろうとしない。
むしろ向上心を感じさせる発言をよく耳にする。スゴすぎる。

君はなるべく自分と関わった人に死なないで欲しいと言っていた。たとえコンサートで目が合わなくとも、自分にちょっとでも関わった人は死なないで欲しいと。これは沢山の別れを経験してないと出てこない発言だと思った。その言葉を紫耀くんが紡いだ時、私には涙を見せないように、なるべくその現実を直視しすぎて泣かないように、頑張って話しているように見えた。実際、カメラを見て話していなかった(はず)。ここでも泣かなかったのだ。

そんな、紫耀くんがオーラスで泣いたのだ。泣いた理由はジャニーさんをなくしたことだった。夢でYou最悪だよ!と言うらしい(鬼か?)最高だよに変えてもらえるようにがんばると。
きっと、やっと見せられるようになのではないのか、と。キンプリちゃんというメンバーがいてくれたから。号泣したとき、神宮寺くんと岸くんはすぐにかけよって支えて、曲がかかる前に長年一緒にいた廉くんはポンとたたいたらしい。支えてくれるメンバーを手に入れた紫耀くんはさらに強くなった。(と私は思う)

どこかで見たのだが、アイドルは人間性(もちろん他にもあるのだが)を好きになって成り立つものと。

私はアイドルが好きだ。

なぜ好きなのだろうと考えてみると、アイドルは長い長い長編の物語なのだ。物語の中でキャラクターの人間性が好きでないと読む気持ちになれない。

そんな素敵な物語を今現在進行形で読ませてもらっている。
アイドルは人生をかけて物語を見させてくれる。そして、なんといってもキラキラしていて眩くて違う世界の素敵な素敵な物語を読ませてくれる。妄想でも思いつかないような、触れることが出来なかった物語。

物語(小説や漫画とか)ってすごい力を持っていて、私の人生の中で小学生や中学生で学校でいじめられていた時、孤独を感じた時にずっと側に寄り添ってくれてくれたものだった。そして、新しい知識や今までなかった考え方や共感、時には登場人物に感情移入してなりきったり、沢山、本当に沢山、数えきれない位のものを与えてくれたものだ。言い出したらきりがないのだけど、簡単に言えば幸せを与えてくれたものだ。きっとこれからもそうなのだろう。

King&Princeの平野紫耀くんの紡ぐ物語は今まで一度も読んだことのないストーリーで、一番魅力的な主人公。少年漫画でも少女漫画でもない。新たなるジャンル。きっとまあこれが「平野紫耀」というジャンルなのだろう。
(1人の人間なのにコンテンツとして消費してしまってごめんなさい)

どんどん人間性を好きになる。
「紫耀はS・H・O・Wでエンターテイメントのショーだね」と生前ジャニーさんは言ったと紫耀くんは言っていた。エンターテイメント、人々を楽しませる娯楽の意味。
人間性に魅力があり、人々を楽しませるというのは私は何より「王道アイドル」だよ。

君はどこまでもアイドルだ。

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