大学生はアルバイトをするべきか
先日、こんな動画を見つけた。
「大学生のアルバイトは無意味」
このような意見はTwitterやブロガーの界隈ではよく聞く。
そしていつも賛否両論を引き起こす。
そもそも、なぜ大学生はバイトをするのだろうか?
文化というか固定観念みたいなものも正直ありそうだ。
まあそのおかげで、飲食店員や販売員の人数が賄え、
社会が回っている側面もあるかもしれない。
では、果たして大学生はアルバイトをすべきなのだろうか?
僕はこう思う。
①バイト以外の選択肢も知った上でバイトを選ぶならOK
皆さんは、何のためにバイトをしている(していた)だろうか?
ほとんどの人は、「金のため」と答えるだろう。
ある意味、この答えは全うだ。
バイトをしないと家賃が払えない、遊びや嗜好への出費を賄えない。
そのような人がほとんどだろう。
ただ、金のためにバイトをするのは視点を変えるとコスパが悪い。
なぜなら、多くのアルバイトは、時給1000円前後だが、
世の中には時給1000円以上にお金を稼げる手段がたくさんあるからだ。
Youtuberなどの広告収入などもそうだし、
ライブ配信での投げ銭、有料noteの販売、
デザインや動画編集、プログラミング、ライターなど
スキルを利用した案件をこなすのもありだ。
僕の友達にイラストを描くのが大好きで絵が上手い人がいるのだが、
イラストを描くことでお金を貰おうとは思いつきすらしていないだろう。
実際その人は飲食店でバイトをしている。
また、そのような経験で身につけたスキルの方が
将来的にも収入を得られる手段として残りやすい。
例えば居酒屋バイトで100万円稼いだ経験があっても、
すぐに飲食店の店長に抜擢されたりはしないだろう。
ただし、バイトにも長所はある。
一つ目に、即効性があることだ。
広告収入やスキルで稼ぐのは長期戦だ。
一朝一夕で稼げるようになどならない。
しかもたくさんの努力と試行錯誤が必要だ。
例えばYoutuberで生計を立てられるようになるには
2年くらいはかかる(友人の経験でいうと)。
しかも一生懸命続けうまくいけばの話だ。
だがバイトは今日はじめても翌月の給料日には
必ず約1000円/時が振り込まれる。
だから何も始めていない場合に即座な収入確保には有効と言える。
二つ目の長所は、強制力があることだ。
毎日動画更新すると言うと、続けるのは大変だ。
だがバイトで出勤するのを続けられないという人は少ないだろう。
行きたくなくても、シフトが入っていれば行くだろう。
なぜなら、他人に迷惑をかけてしまうし、責任も生じるからだ。
個の力で何かを続けようとする場合、サボって損をするのは自分だけ。
強制力が働かないので、なかなか続けられないという経験はないだろうか?
社会人の方なら、例えば毎日朝早く起きて会社に行くことはできるが、
毎日のダイエットのための筋トレは続かないなどだ。
アルバイトは、継続的努力をせずに安定して収入を得られる
モチベーションの高くない人にとっては
なかなか魅力的な選択肢とも捉えられる。
問題なのは、バイト以外の選択肢を知らずにバイトをすることだ。
バイト以外の選択肢を知った上で、バイトを選ぼう。
②目的なく、手段を楽しむわけでもなくバイトするのは危険
皆さんは、どんなアルバイトをしている(していた)だろうか?
飲食店員、販売員、塾講師、カフェ店員などが多いだろうか?
もう1つ質問する。
なぜ、その職業を選んだのだろうか?
時給などどのバイトでも大差ないはずなのに、なぜ?
「なんとなく」
そう答えたあなたは危険だ。
なぜなら、そこにお金以外の目的が存在していないからだ。
「大学生ってそういうものでしょ?」
そう思ったら思考停止の証拠だ。
はっきり言って、お金は社会人になってからの方が稼げる。
最初の動画のように、大学時代は親などに借金をして
出世払いでしっかり返済した方がコスパがいいというのは理屈上正しい。
それでも大学時代にバイトをするなら、他に目的を持つべきである。
例えば、接客経験を通じ、対人コミュニケーション力を養いたいなどだ。
バイトのオペレーションを研究するためにバイトするという人もいる。
僕は、「自分の適性を見極める実験台にする」という目的をオススメする。
また、そこで働くこと自体を目的にするのもありだ。
スタバの店員として働きたい、着ぐるみの中に入りたい、
そのような憧れを持って、コト消費としてバイトするのは合理的だ。
また、バイトが楽しすぎてたくさん出勤したいというのも良い。
③時給思考に陥ると危険
皆さんの中に、もしくは周りに、
やることがないからスケジュールをバイトで埋める
そんな人はいないだろうか?
高価な何かが欲しいだったり、
旅行や遊びの大量出費がある人はいい。
だが、なんとなくぼーっと過ごすのは嫌だからとか、
やることがないからとりあえずバイトしておく、
時間があったらできるだけバイトして稼ぎたい、
そんな考えを持っているなら危険だ。
そういう人は、人生を時給換算している。
人間の幸福度は自由に過ごせる時間で決まる。
そして自由に過ごすにはお金が必要だ。
じかんがさき お金はあと みつを
大学生はお金はないが時間はある
社会人はお金はあるが時間はない
という言葉もある。
確かに、バイトをしてるとその分社会貢献している、
充実した時間を送っていると感じてしまいがちだ。
だがその分自由な時間を失ってしまう。
ぐうたら寝て過ごすならバイトした方がマシかもしれないが、
一旦自由な時間を確保し、いろんな経験、挑戦をしてみよう。
やれることは無限にある。
上に書いたようなスキルを磨くのもオススメだ!
大学生のまとまった時間が取れるタイミングを生かそう。
④どんな動機でやろうとも経験にはなるし学ぶこともある
色々これまで偉そうに書いてきたが、
はっきり言って僕は
バイト以外の稼ぐ手段を知らずにバイトを始めたし、
社販がお得そうだからという理由でなんとなく選んだ。
欲しいものが特になくてもコンスタントにシフトを埋めた。
正しかったとは思っていない。
だが、結果的に様々な貴重な経験をすることができた。
エリート思考だった僕に足りてなかった、上司から叱られる経験や、
丁寧なマニュアルで洗練された接客スキル、様々な癖ある客との関わり方、
人一倍要領が悪かったことから、「できない人の気持ち」も理解できた。
動機がどうであれ、
行動をした人にはそれに見合うリターンがあるのは明らかだ。
もっとも、バイトに限ったわけではないが。
だから僕は、大学生のバイトが無意味だとは思わない。
するかどうかは、思考停止せずに各々よく考えて決めてみてほしい。
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