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茨城百景 水郷牛堀

茨城百景については→茨城百景Wikipedia

茨城・・・それは魅力度ランキング全国最下位、田んぼしかない、特産品はヤンキー・・・というイメージが一般的ですが(失礼) 湖として全国2位の面積を誇る霞ヶ浦がありモータリゼーション前には霞ヶ浦沿岸や利根川流域は『水郷』の名で観光地として栄えました。

今回の百景は↑の動画の11:10あたりから写る水郷牛堀です。
まず資料を見ると

包含風景は無し!今回はボーナスステージ。しかし見に行くだけではつまらないのでちゃんと牛堀について調べていきましょう。
まず石碑の位置ですが今回はGoogleマップに載っているパターンです。が映画で出てくる場所と恐らく違う・・・

動画の11:37あたりに出てくる石碑
現在の石碑の場所

映画内のナレーションでは北利根橋と言っているので本来はそこにあったのかな。今回は石碑が移動してるパターンだ~。
しかも調べていくうちに分かったのが現在の北利根橋は新しいモノで映画に映っている旧北利根橋は今の橋の右側にあったらしい。

1960年頃

つまりこうやんな
ちなみに現在石碑が置かれている権現山は昔から人々が訪れる名所だったらしくあの葛飾北斎も常州牛堀という絵を残しています。石碑を移動するなら正に最適な場所。右に筑波山左に富士を同時に見れるのが見どころらしい。

かつての権現山からの景色

そして過去の航空写真を見ると牛堀という場所がモータリゼーション前までの水運が活発だった時代には交通の要衝だったのだろうなと思わされます。

映画『水郷』でも言及されてますがモータリゼーション前は鉄道で土浦駅まで行きそこからバスや土浦港で船に乗り換え水郷エリアの各地行楽地に行くというのが一般的。
行楽目的でなくても車の普及や道路の整備が進むまでは実用目的の水運もかなりあった。牛堀は土浦方面から常陸利根川への入口かつ利根川から常陸利根川への水路の出口でもあったので三叉路水路のような場所で当然栄えたわけですね。

現地フィールドワーク編
三熊野神社の鳥居の前に水郷北斎公園の駐車場(トイレと自販機付き)が整備されているのでそこに駐車します。水郷北斎公園、結構色々と整備されてるし雰囲気よかったですヨ。特に川沿いの通りは景観を気にして整備され雰囲気ある旅館やオシャレなカフェなどもありました。

気になったのはかつての船着き場から参道が真っすぐ続き鳥居があって神社があるという景色が神栖の息栖神社に似てるなーと思いました(小学生並みの感想)

そして向かったのは旧北利根橋の跡地。先ほどの映画「水郷」でおねーさんがバスから降りた所です。

1950年代
現在

地図を見るとここであってる筈なんだけど原型がない・・・!

向かって北側
対岸に旧道が見える

結構悲惨な事に・・・

お次はメインの権現山ですが一応麓の三熊野神社から権現山公園に上る階段があります。しかしかなり道がわかりづらいので車で直接権現山公園の駐車場に行くのが吉。

公園に行くと展望台の後ろにありますあります。百景の石碑のレパートリーは色々ありますが今まで見た中では一番新しいピカピカモノ。

昭和60年=1985年

肝心の眺望は

オースッゲ。展望台がしっかりと整備されています。今までの百景の見晴台系は廃墟化しているのばっかだったのでウレシヨ

かつての権現山からの景色
現在のほぼ同じ構図

これでも当然素晴らしい眺望なのですが6月だったので少し霞んでる・・・真冬に再訪していつかは名物の筑波山と富士山のコラボも見たいな~と思いました。

茨城百景 水郷牛堀 ~完~


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