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#028 どんな結果であれ、辿り着いて初めてその先が見える

こんにちは、僕は普段プロダクトデザイナーとして製品の開発をしながら、個人でも『ものづくりで豊かな暮らしを』をテーマに活動しています。

ものづくりって実際どのように進められるものなのか、それをプロセスを公開しながら進めることで沢山の方々と共有できたらと思っています。

では、現在進行中のエスプレッカップの開発、どうなったか!?

« 読了時間 2.0分 »

前回、念願の鋳造(溶けた金属を流し込む)工程までたどり着き、初めて金属を流し込んでみました。

結果は、失敗。

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底面に穴が空いてしまった。。。では、どう成功させるのか!?

失敗要因は沢山思い当たるため、色々とチャレンジ!

・湯(溶けた金属)の温度
・湯の注ぐスピード
・湯口(注ぎ込む口)の高さ
・湯の流れる道筋
・ガス抜き穴の位置

これらを一つずつ変えながら改善点を比較したところ、、

初めての成功!!!

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企画・意匠検討・設計・型制作・成形と進めてきて、やっと辿り着きました!!

この喜びといったら、何とも表現が難しいのですが、、、一人しか居ない家で喜びを共有することもできず小さくガッツポーズするくらいに、とにかく嬉しい!!

しかし、興奮覚めやらぬ中、すぐに気づくわけです。

その難しさに。

その先の長さに。

よく見ると線が入っていたり、気泡が沢山入っていたりします。

やるからには最高を目指したい。

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ここで一度冷静に考えてみる。

果たしてシリコン型で良いのか。

シリコン型は一度型を取ってしまうと変えられないんです。

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一方で、最高に達していないこの状況は設計が悪い可能性も醸し出している。

ん?

選択、間違えた?

・・・

っということで、違うチャレンジをスタートしまーす!#切り替えが肝心

イイんです、イイんです。

ノウハウと経験値の蓄積こそが進歩です!

では、何をやるのかというと、砂型にチャレンジです!!

型に砂を使います!!

決まったら即行動!!

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主型に砂を敷き詰めて反転型を取ります。

砂場で砂と水を使って砂山作ってた幼少期を思い出しますね。

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そうこう言う間にできた砂型にはすぐに湯を注いでみます。

2つ並んでいる内の左側が砂型成形、右側がシリコン型成形。

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形になることは分かりましたが、まだまだ正確にメリット・デメリットを捉えたわけではありません。

それでも、砂型には工夫すれば同じ砂を使い回して色んな設計パターンを試せるというメリットがあることは確かです。

っというわけで、色んなパターンを試せる主型の設計を作り直します。

ここまで来て、なかなか厳しい決断ですが、、ここで諦めたら最高な結果は絶対に付いて来ませんからね。

やり直し!!

実際の開発現場ではこんなの日常茶飯事です。

では引き続き、頑張りましょー!!

さいごに、

進捗状況を細めにみたいよって方がいましたら、Instagramのストーリーは毎日更新してますので、そちらをチェックお願いします!

よろしくお願いします!

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