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コムサdeマンボ! 備忘録。

博品館劇場でコムサdeマンボ(8/14の昼公演)を観劇してきたのでその感想を思いのまま書きます。
※今回は本当に個人的な独り言感が強めとなっております、ご了承くださいませ。

まず今回見に行こうと思った理由は2つあって、1つめはこの前の「っぱち!」で龍太くんの演技がすごく素敵だと思ったから。(その話もまた今度書きます、、)2点目は、私の大好きなバラエティ番組の制作サイドを題材にした作品とのことだったからです。
テレビの裏側を舞台で描くというところに興味を惹かれたのでチケットを取りました🎫

(以下、思ったことを羅列しているのですが全て語尾に「※個人の感想です」がついていると思って読んでください。笑)

まず今回初めて見たけどいいなと思ったのが最初と最後のマラカスで参加する演出。ピューロオタ的にはKawaii KABUKIの最後の謎のハートライト演出を思い出しました。(突然の細かすぎて伝わらない選手権)

私だけかもしれないけど観劇する時って開演のブザーと消灯で「はじまる、、!」ってちょっと緊張感が一段階入る感覚があって、そこが好きな部分でもあるんだけど、ちょっと構えてしまうからコメディーとかだと最初ってどうしても空気が冷え気味になる印象で。でもあの形でラフにこちらも手拍子とかライトで参加できるとちょっとリラックスムードになるし、笑いやすい雰囲気になるかな〜、と思いました。あと何より楽しいしね!なんかよくわかんないけどワクワク感が高まる感じ、いいなー!と思いました。

最初のシーンで明かり入って真っ先に思ったのが、「金田哲、年取らなすぎでは、、?!?!」でした。
いやマジでジャニーズに挟まれても引けを取らない華とスタイルの良さ何????めちゃくちゃ白いし、なんなら一番顔小さくね??????金田さんの圧倒的「「「美」」」な御容貌は存じ上げていたのですが、久しぶりに生で見て改めて衝撃を受けました、、、。
見た目だけでなくてもちろん動きのキレも健在(それどころか磨きかかってる)だし、なによりランフォーの時のちゅうえいさんにも思ったけど
芸人さんは場の空気を作る力が本当にすごいな、と感じました。
一言で会場の空気を支配してしまうパワーがあって、最高でした。
あと間の使い方がやっぱり上手い。
「…最近情緒がおかしくてさ、、。👀」を重ねていくところとか本当に流石でした。目バッキバキ。笑
某深夜バラエティで小馬鹿にされてようが、私はモアイ族のネタエンタでやってた頃から変わらず大好きだし、ああそうだこの人はいるだけで面白い人なんだった、、、と再認識しました。あとで久しぶりに昔のネタ見よう。


座長龍太くんは、前回に引き続き見てて安心感がある役者さんだなと思いました。
今回はかなりコメディー色強めでノリツッコミとかアドリブ合戦とか多かったけど、そこもこちらがヒヤヒヤすることなく見ていられる安心感。
さすが関西。まいジャニやららじらーで鍛えられてるからでしょうか。笑
スベるとしても思いっきり振り切ってくれるので見てて怖くならないです。(これは古謝くんも割とそうだった、関西Jrつよい。)

あとは本人の人柄とかもあるだろうけど、龍太くんの演じる役はいつもすごく可愛げと人間味をもって生き生きして見えるのがいいなー、と思います。役の中に本人がいて、うまく混ざり合って素敵に見える感じがする。(まあ私が見た役がどちらも関西弁を話す役だからっていうのもあるかもしれないけど)
もっともっと色んなタイプの役を演じているところを見てみたくなりました。
標準語喋る内気な人の役とか、マジで想像つかないけど見てみたいな。。。次の舞台いつだろう、こっしーとの朗読劇まだチケットあるなら行きたいな、、サイト見に行ってきます。(→ 一般発売まだだったわ。。。月末忘れずに取らなきゃ、、、。)

次、古謝くんは今江くんとよく並列で語られているので名前と基本情報は知ってるくらいの感じで、本当にほぼ初見でしたがめちゃくちゃ好きになりそう。笑
まず声が聞きやすくていいなって思ったし、ダンスも超魅力的でした。
あと衣装がダサくてかわいかった🐻いや何あの服、、、社長の息子なのにね、、、。
それはそうとコメディー似合うと思った!ボケも振り切ってやれるし顔が派手なので映える。ラップも頑張ってた。笑 
Z世代の小生意気なAD役なんだけど、嫌なやつになりすぎず憎めない良いキャラになっていてよかったです。
お芝居もよかった!騎士くんのカップ麺のエピソードの語りは物語の展開の一段めの鍵だと思うんだけど、あそこの一人喋りはちゃんと空気を切り替えていて素晴らしかった。それと途中の金田さんの無茶振りとか最初のノリツッコミのくだりのアドリブも健闘していて流石照史くんの弟子(って前言ってたよね?🤔)&もしも塾経験者だなぁと。度胸大事!!笑
カーテンコールまでちゃんと役と共存してて良かったです😊(龍太くんに「最後に一言」と振られての)「またな!!✋」、かわいかった。

あと個人的に彼のセリフが私によく投げかけられる問いに重なる(テレビなんて「オワコン」、若者はもう見てない、とかね)ので、そこもふくめリアルだな、と思いました。
きっと彼は大人から見た「私たち世代のテレビへの視線」を投影されたような役なんだろうな。でもね、少数だとしても私みたいにテレビが大好きな若者もいるし、騎士くんみたいな「今の若い子」にも、ちゃんと面白いコンテンツならきっと届くはずだから。最後の台詞はある意味作り手側のそういう「希望を込めた」ことばなのかなあと思ったりしました。
古謝くんもまた舞台出演決まったら軽率に行ってしまうかもなぁ。期待して待ってます。笑

他の俳優さんもみなさんすごく魅力的でした。マサねえのツナ缶のくだりの語りとかもう本当に痺れた。帰ってTwitterで素顔見てマジでびっくりしたんだけど石垣佑磨さんめちゃくちゃ男前な男性…!!ほんとに俳優さんの化け方ってすごいな、と思いました。
伴明先生も職人気質で操縦が大変だけど可愛らしくてめちゃくちゃいいキャラだったし(上で陶芸したりバイオリン弾くところとかめっちゃ面白かった)、越野Pも憎めなさと共感する部分とどちらもある魅力的なキャラクターだった。あとお二人とも声が良すぎる、迫力が違う。まさに物語における緊張と緩和の緩急を自由自在に操っているという感じで凄いなと思いました。
それと個人的には高田先生の「この商売はねぇ、引き際が大事なんですよ。」というセリフがとても印象的でした。高田雄三は大御所放送作家という役だけど、これはどの業界でも”立場のある人”ってそうなんじゃないかな、と思いました。
このセリフで私はここ最近の各界の”偉い人”たちの大小様々な炎上騒動を思い出しました。(某天才司会者さんとか、某大阪の全芸人の憧れの漫才師さんとか、某大手広告代理店の偉い人の問題発言&パワハラ疑惑とか、、、。)

もちろん彼らの発言を庇ったり肯定したりする意図は全くありませんが、きっとどんな優秀で天才的なクリエイターも、いつかは時代のスタンダードからずれてしまう時が来るんだろうな、と私は思います。
でも大御所には「ズレてますよ」と止めてくれる人はどんどん少なくなるし、だから自分でそうなる可能性を自覚してどこかで引き際をうまく決めないと、いつかそのズレが顕在化した時、それまでの輝かしい功績が嘘のようにボコボコにされて、もはや追い出されるような形で幕切れを迎えることになってしまう。
そうなると、過去にその人や彼の作品を好きでいた人たちにとっての素敵な思い出も、第三者によって土足で踏み荒らされ、否定されてしまうようなことも。(実際私はそれに近い経験をしたことがありますし。)
そう思うと、高田先生のように自ら幕を下ろすのが最も「綺麗な」引き際なのかなあ。

※個人的には、もし仮にある人が何か問題を起こしたとしても(もちろんやったことの重さにはよるものの)、その人の過去の功績や作品、人格の全てが否定されるべきではないと思うのですが…。
今のインスタントな「炎上」時代にはなかなか難しいのかなあ。


あ〜〜〜〜描けば描くほど「前作も観てみたかったな〜〜〜!」という思いが募ります。。。映画やドラマと違って後追いできないのが無念、、、まあそこが舞台の魅力でもあるけどね…。一期一会…。



(ここからは本当に個人的な話です。)
今回のストーリーはテーマがテーマだけに、個人的にどの登場人物にも共感する部分があってそれ故にすごく刺さりました。

わたしはコムサと同じように、テレビに救われて、テレビが大好きで、その世界を志した。だからまだテレビは「オワコン」なんかじゃないって信じてるしそれを証明したい。
でも私自身はあまり"クリエイティブ"ではなくて。
そこがコンプレックスでもあるんだけど、まさしく越野Pと同じく「0から1をうみだすことはできない」からこそそういう人を尊敬していて、代わりに私が頭を下げて続けてでも作品を多くの人に届ける支えになりたいと思う気持ちはより強く持っている気がする。
でも私は下っ端だし性格的にももりまりちゃんのように最終的にどうにかするために調整役として色んな方向からの圧に挟まれてどうにか丸く収める方法を考えなきゃいけない立場の方が多いからそのしんどさもすごく共感したし。(クリエイティブタイプの人って基本細かい調整とかできない人ばっかりなので…。)
ラテ欄の変更待ち連絡漏れてたことに気づいたシーンとか本当に、、、。期限の時間が迫っているのに誰とも連絡がつかず、私の担当じゃないのに何故か上司に怒られて泣きながら画像編集ソフトいじってた数ヶ月前のある昼下がりのこととか思い出したよ。。。あゝ人生。🥲笑


私自身、大好きなエンターテイメント的な業界の端っこに片足を突っ込みながら、正直その忙しさとタスク量とストレスに吹き飛ばされそうになっていました。

楽しいものを作る裏には積み上げなければならない細かい地味な作業や計算がたくさんある。自己中なクリエイティブ人間たちに囲まれて、最終どうにか現実ラインで調整するのはしんどいこともある。というか、なんなら普通にしんどいことの方が多い。
でも、もしもそれで世に出したものが、誰かの心を少しでも動かすことができるなら。どんなしんどい裏話も全部笑い飛ばして、全てひっくるめて「おもろい」と思えるような気がする。

電車でギリギリまで仕事して、資料の締め切りに追い込まれながら向かった博品館劇場で、そんな自分の心の奥底にあった気持ちを改めて思い出させてもらったように思います。


P.S.
今回も観劇終わりのテンションで元気に散財をしました。笑
大好きなジェリーのマスコットと、前から欲しいと思っていたZEESEAのアイシャドウ。

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実はこのアイシャドウ、色名が私の大好きな曲と同じ「エデン」なんです。
(参照:https://www.uta-net.com/song/46767/)
大好きな関西の風を感じる名前なので、ずっと欲しかったんですが「今日がその日かな…!」と思って買いました。
リキッドでラメがめちゃくちゃキラキラして可愛いので、これを使うたびに今日の楽しさを思い出せそうだな、と。


「小さなガラクタに生命が宿る」ように、ちょっとした買い物に自分だけの意味を込めて。
なんてね。

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