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あれこれ作って知って、世界を広げてきました

タイルは陶芸

「スペインタイル作家」と名乗っている私ですが、
スペインタイルを知らない方も多いと思いますので、今回はそのことについてお伝えできたらなぁと思います。

簡単に言ってしまえば、スペインタイルは、スペインの陶芸のことでもあります。

日本でタイルと聞けば、お風呂や玄関の床に使われるような、どちらかといえば工業製品のものを思い浮かべると思います。
なんだか、興味関心事とは縁遠いような感じです。

逆に、陶芸と聞けば、ハンドメイドの食器などが思い浮かぶと思います。
食器と聞くと、身近に感じてきますね。

実はタイルも食器も、同じく土から陶芸の技術で作る陶器や磁器で、形が違うだけなのです。


じゃあ、日本の陶芸と何が違うの?

微妙な答えになりますが、同じといえば同じ、ただ材料が違うだけなのです。

日本の各地にも窯元や焼き物の産地があり、多種多様な焼き物が作られています。
「伊万里焼」「益子焼」「備前焼」などは耳にしたことのある方も多いと思います。
この「○○焼」の○○は、その地の土を使って作ったものや、その地で特有に発展した技術などが取り入れられたもの、ということなのです。
なので、スペイン陶芸と言うと、スペインの材料で作っているものになります。

なぁんだ、それだけ?

いやいや、それが違うと全部違うというのも陶芸なのですよ。
土を成形するにも、土の種類によって粘度が違い、ロクロで引きやすい、大きなものを作るのに適しているなど、その個性があります。
そして焼き上げ温度も微妙に違う、そうなると釉薬の発色にも影響が出てくるということがあります。
陶芸をしたことがあるからといって、自分の経験がそのまま使えるものでもないのです。
実験・研究のような作業を経て、完成形がようやくできてくるのです。

そんな奥深い陶芸の周辺を、ああでもないこうでもない、と彷徨いながらやってきました。


スペインの表現と私と

「作家」と名乗るには違和感を感じる、そんな発展途上の自分ですが、
どのようなものを作ってきたのかをお見せしたいと思います。
これは、写真を撮るに耐えうるものの、ほんの一部です。

日本の陶芸にはない魅力が伝わるといいな。


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