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宇宙を開発してる場合じゃない

はじめまして、1男3女の「とっと」と申します。

私は人工衛星をテーマに、とある会社の従業員をしています。

かれこれ3〜4機種くらいの人工衛星開発に参画してきました。

人工衛星1つつくるのに3~4年かかりますので、新卒で入社してから15年が経過したことになります。


四十にして惑わずと言いますが、ものごとの道理は見えてきたいっぽうで、その道理をとおす先、自分の情熱を向けるべき方向性について悩みだしたのです。


人生残り半分とちょっと、これからどうしていきたいのか整理するためにも、思うところをアウトプットしようと思い立ち、noteを始めました。



私の宇宙への興味

私は大学の工学部を出て、何かものづくりがしたい、それもなにか面白そうなものをつくりたい!と思い、宇宙開発という未知の分野に興味がわいていました。

元々宇宙開発の勉強をしていたわけではないので、どんな仕事があるのか、それがものづくりとなるといったいどんなものを作るのか、まるっきり知りませんでした。


今の会社に勤めて分かったことですが、宇宙開発は非常~~にざっくり、

探査利用

に分かれます。


探査は、宇宙の起源や遠い星のこと、地球の成り立ちなど、まだ分かっていないことを知ろうとする学問的な調査がミッションです。

一方で利用は、気象予報のための地球観測や、通信用のネットワーク構築、自動車のカーナビに使われるGPS技術など、普段の生活の役に立つインフラの提供が主なミッションとなります。


おそらく、一般的に宇宙開発と聞いてよくイメージされるのは、探査の方ではないでしょうか。


私は小さいころから天体観測をしたりするほどの熱狂的な宇宙ファン、というわけではありませんでした。

でも小学生の頃に買ってもらった宇宙の図鑑光年という概念を知り、途方もなくて不思議だなぁとか、

木星にある目玉みたいな模様が地球より大きいと知って、信じられないスケールの大きさだなぁとか、

そんなに宇宙が広いなら、人間せいぜい100年しか生きられないんだから、遠くの星には行けないんだなぁとか、

そういった漠然とした興味はありました。


仕事としての宇宙開発

勤め始めてからずっと、利用のための人工衛星の開発に携わっています。

プロジェクトの規模が大きいため、エンドユーザの顔が見えづらく、入社5年目あたりから仕事のやりがいについて考えるようになっていきました。


私の思うやりがいは、取り組んでいる仕事内容よりも、目標にむかって仲間と生き生きと自主的に仕事をこなしていく過程にあると感じています。

もちろん、仕事の内容がやりたいことでなければ、そもそも取り組む気になれないというのはあると思いますが、ある時から私は、

”この人の助けになれれば”
”この上司を楽にさせてあげたい”

といったことが、私の働く動機として大きく占めてきたように思います。


私にとってのエンドユーザは、直接仕事を振ってくる上司だったのです。


けれど10年以上同じ職場にいて少しずつ全体が見えるようになってくると、上司というのは役割が異なるだけの仲間であり、改めて本当のエンドユーザの顔が見えづらい、という点について違和感をおぼえるようになっていきました。

大規模な宇宙開発プロジェクトの場合、国からの発注だったりすると、もはやエンドユーザがだれなのかは概念的にしか理解できません。



そろそろ自分を開発していきたい

これまで直接的なやりがい上司や仲間に見出していましたが、最近一緒に仕事をしてくれている後輩には、また違った育てる喜びみたいなものを感じます。

けれど、わたし自身のやりがいについてはどうしても自分の中で正当化できず、もやもやし続けています。


自分自身と家族のために、直接的なやりがいを感じる仕事がしたい、と思うようになりました。

そういう意味では、対価は得られませんが家事をすることエンドユーザが家族という、最も直接的で価値のある仕事のように思います。


自分なりに納得できるやりがいを求め、

そろそろ本気で自分のために働かなきゃ

と思い始めています。



一歩踏み出してみた

そんな中、コロナがきました。

休みの日に色々とWEBサイトを見るようになり、たまたま知ったイケハヤさんという方の、

「まずは自分の商品をつくる」

っていう至極あたりまえの考えに、何故かすごく納得しました。


自分の時間ではなく、自分の商品を売ることに情熱の矛先を向けたい、そのためには、とにかくなんでもいいからまず自分(の商品)を開発しなければならないと思ったわけです。


その後、noteの存在を知りました。

いまのわたしには、みなさんが興味を引くようなネタや特技があるわけではありませんから、まずはやればできることとして、noteで自分の経験や日々思ったことを、目に見える形にして発信してみようと思い立ちました。


これまで、ツイッターやfacebook、ブログなどに興味なかったのですが、こういう風に思ったことを書き出してみると面白く、特にnoteは皆さん思い思いに綴られていて、読んでいてもおもしろいと感じます。


これからもよろしくおねがいします

家族のこと、仕事のこと、今のもやもやに対して取り組んでみたことなどなど、発信を続けてみようと思いますので、気が向いたら覗いていただけるとうれしいです。


どこに着地するかわかりませんが、これからもよろしくおねがいします。



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