見た映画の感想のやつ(16) ハッピーで埋め尽くして
まえがき ── 電鋸
ハロー、ずっちゃんだよ。
いきなりですが!(楽天カードマン)
チェンソーマンのアニメ、見てますか?
俺は見てます。何か叩かれてるけど普通にめっちゃ楽しく見てます。
で、そのオープニングの映像にどうやら沢山の映画のオマージュが含まれてるそうじゃないですか。
そりゃもう色々見てみるしかないよね。っていう回です。あとどうでもいいけど今回からタイトルを変えました。よろしくおねがいします。
悪魔のいけにえ
5人の若者がドライブ旅行中に激ヤバヒッチハイカーを乗せた所から始まる恐怖
ホラー好きを宣いながら見たこと無かったよの奴。
まあその、パイオニア的存在としての面白さは存分に楽しめたかなって思います。ストーリーが良いとかじゃないしねこういうのは。
序盤は純粋に怖かったんだけど、やたら足の速いヒロインとか、レザーフェイスの覚束なさ(かわいい)とか、そんなこんなで何かよくわかんない感じにグダグダしてる終盤とか、後半についてはもうおもしろの範疇だったな。
でもここはあれでオマージュしてたな、とかの楽しみ方も出来たしやっぱ凄い映画だとは思いました。
あと悲鳴うるせ〜ずっと。喉つよ。
パルプ・フィクション
ギャングに関わる人々による3つのクライムストーリーが交差する
初めて見たんですけど、とりあえずこんな有名で印象的なポスターにデカデカと載ってるこの女性がそんなに出番ある訳じゃないのびっくりした〜〜。そんなことある?いや重要な役回りではあるんだけど。そしてこういうテーマとかメッセージとかじゃなく純粋にお洒落でイケてて雰囲気が良い映画、あまり見ないけどこれはこれで良さがありますね。映画が好きな人が好きな映画って感じがします。これを生涯のベスト映画に選ぶ人、多分仲良くなれない。ブランデーの瓶とかが家に沢山ありそうだ。いやでもちゃんとめちゃくちゃ名作なのは分かりました。オムニバスかと思ったら交差するみたいなの好きだし、凄く面白かったです。じゃあ変にマイナスなこと書かない方がいいよ。
貞子VS伽椰子
呪いのビデオ見ちゃった女子大生と呪いの家入っちゃった女子高生
嘘みてえな設定の嘘みてえな映画。
序盤はいかにもかったるい感じのメジャー邦画ホラーの導入でありながら妙にえげつない描写を交えつつだんだんバカB級ホラーになっていく流れが見事だと思います。
完全にぶっ飛び切れてもいないので物足りない感はあるんだけど、一方でメジャーな雰囲気と混ざり合っている奇妙さに独特の魅力も感じる気もする、不思議な映画でした。2つの怪異が交わるこの設定ともマッチしているようなそうでもないような。
面白いかつまんないかで言ったらつまんなかったけど、面白いか面白くないかで言ったら面白かったです。分かりますかねこの感じ。
アタック・オブ・ザ・キラートマト
人間を襲う突然変異トマト現る
これはちょっともう間違いなくめちゃくちゃつまらなかったし面白くなかったです。
「恐竜神父」とか見てZ級だの言ってた俺が間違ってました。本当のクソ映画ってこういうのなんですね。
滑ってるのか何なのかよくわからんナンセンスボケをずっと見せられ、B級以下のホラーにありがちなグロシーンすらなく、何かダラダラした会話がやたらと挟まる、かなりの苦痛な90分。
これを楽しめるほどに俺はまだ映画に狂ってませんでした。出直してきます。
あ、狭い会議室のとこだけ面白かったです。
ノー・カントリー
麻薬取引が拗れた殺人事件の現場に遭遇したけど大金あったから持ってきちゃった
序盤が荒野にテンガロンハットで馬に乗った保安官、みたいな絵面なのでもっとハードボイルドな感じかと思ったら意外にダークで淡々としていて、とても好きでした。
説明も最低限なのでかなり難解なお話ではあったんだけど、とにかく画が綺麗だし人がいっぱい死ぬし、全部を理解できなくてもずっと楽しめる映画だと思います。
オリジナリティある凶器を使って人を沢山殺すキャラは最高ですよね。
あ、今書いてて思ったけど、空気感とか含め漫画「バイオレンスアクション」に似たものを感じるな。あれも好きです。
ファイト・クラブ
不眠症ワイ、出張から帰ってきたら家が爆発してたので飛行機で知り合ったニキの家に泊めてもらう
タイトルは勿論知ってたけどこんな話だったとは。何かベストキッドとかみたいなあれだと思ってました。
中盤のどんでん返しに向けてちゃんと伏線が分かりやすく張られていて、ただびっくりさせる目的で終わらせないのが偉いですね。
物質主義、消費主義、資本主義へのアンチテーゼ的なテーマでありつつ、それに対する革命の賛美もしないという作り方が面白い。「現状は確実に不自由で最低だが、かといってどうすることも出来ない」という絶望や諦観が根底にあるように感じました。俺は。考察難しいね。
サブリミナルの演出もユニークで素敵。あと主人公に名前が無いのが洋画では珍しい気がしました。そんなこともないかもしれないけど。
色々興味深くて面白かったです。
誰がオマージュする作品選んだのか分からんけど、どれも映画好きな人が好きな映画だな〜という感じでした。先述の通り。
あんまり楽しめなかったりめちゃくちゃ楽しめたりで。自分ではあまり選ばないのを見る機会としてはとても良かったです。
そろそろアニメも終わりそうですが、2期あるんかな。気が早いけど。
ちなみにコベニちゃんが好きです。
読んでくれてありがとうございました。
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