見出し画像

弱い武器をもちたがる人間の逆張りと破滅【スプラトゥーン3】



人は損をとりかえそうと無謀なことをやる

プロスペクト理論

プロスペクト理論といわれるものがある。

簡単に言ってしまうと、人は損失に対して過敏であり、
その損失を取り戻すために必要以上のことをしてしまうことをいう。

たとえば、株式で考えてみよう。

あなたは前日、株で100万損した。
それまで堅実な投資をしていた人間であったが、その100万はたいへんな痛手で、これを取り返すために今までの貯金全てを全額投資してしまう。

冷静に考えれば株式から手を引くか、あるいは今まで通りの投資をして取り返した方が上手くいきやすいことはいうまでもない。

ここで失敗が起こるのは「以前とは異なるやり方に手を出した」からといえる。

本来であれば平坦な山道をとおって頂きを目指すべきだったのに、天候が悪くなると予想されていたのでー本来ならそもそも登るべきではないがー近道ではあるが舗装されてない足場の悪い獣道を通り抜けるような行程と同様なやり方である。

逆張りをやりだす自分が成長できると思っている人

私はたまに考えることがある。

どうしてこの人は、逆張り(逆張りな動き、逆張りな武器)をはじめてしまったのだろう、と。

常々スプラトゥーンをやっていて思うことは、上手い人は逆張りをしない。

これは上位勢が動画投稿においては「ネタ武器・ネタギア・ネタな動き」をしながらも、大会やXPをあげるガチマッチになると洗練されてはいるが逆張りとは無関係の順当な動きをすることからいえる。

彼らの動きをみて、「自分と同じようで何かがちがう」と感じられることが多いと思うが、それは彼らの動きはあなたの延長線上にあるからだ。
ただし、我々の前には高い遮蔽物がおいてあり、線のその先にはいけない。

で、その遮蔽物の横を一休さんよろしくぬけようとするのが逆張り勢の特徴である。

明らかに逆張りな動きであった場合、みればすぐにわかる。

スプラでガチマッチをやっているような人は自己鍛錬が好きだろう。
仮に好きでなくとも自己鍛錬の先に自身のXPをあげる何かがあると
信じているだろう。

アイデンティティ・スプラトゥーン

しかしこの自己鍛錬の中にはなぜか「弱い武器をもつ自分を変える」という科目が存在してない。

彼にとってそれはアイデンティティになっているらしい。

アイデンティティ・ポリティクスという言葉が聞かれるようになって久しい。

国民ではなく、民族や性別などを本にして政治をおこなうことをいう。

これに似た行為を
差し詰め「アイデンティティ・スプラトゥーン」とでも名付けておこう。

これはその人の動画やTwitter運用の仕方にも関わってくる。

昨日の動画において、私はいつまでもイカ研にぐだぐだ言っている人を軽く揶揄した。

イカ研批判はTwitter運用でしかないからである。

つまり、本当は「スプラがマシになってほしい」とおもっているのではなく、単にTwitter上での自身の立場や集客を考えての行動なのではないか。

なぜ他のゲームをしないのか、一向に理解できない。
これもまたコンコルド効果なのかもしれない。

これは何度もいっているのだが、ゲームをやっておいて、繰り出されるツィートが毎回、イカ研批判になるというのは異常である。

ここで毎回思うのが、自己鍛錬を好ましく思っている人間(そういう人間だという仮定だが)がどうしてイカ研批判をはじめるのか。それもちょっとではなく、毎回ともなると、さすがにその人には別の意図があるとしかおもえない。

※私はスプラにおいても「保守主義者」や「リベラリスト」などが居ると思っていて、これがその人の政治思想と関係しているとまではいわないがーそもそもスプラをやっている大多数はノンポリだとおもっているー政治思想的なラベルを相手にはっつけてみることは可能だろうとはおもっている。

弱い武器は持つな!というのは至当な意見である

近頃、「弱い武器をもってはなぜいけないのか」と言ったツィートがまわってきた。

「好きなら、もちたいなら、いいではないか」という話である。

なるほど、自由かもしれない。遊びかもしれない。個性かもしれない。アイデンティティかもしれない。

それが自分一人で済んでいるのであれば。

ここから先は

1,654字

¥ 300

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?