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【IB】個人的にわかりやすいと感じた教科書

今回は、IB中に私が使用した異なる教科書に対しての私の印象を書いていこうと思います。
あくまで私の主観であること、またシラバスが更新されれば教科書の内容も変わるかと思いますので、ご了承ください。
また、教科書に関しては、学校で指定されているものを用意するのが一番です。
学校で使っている物が分かりにくいからもう一冊欲しい、もっと問題が載っている物が欲しいなどの理由で二冊目を検討している際に参考にしてみてください。

私の学校はGroup 1(言語と文学・文学)、Group 2(言語習得)に関しては教科書を使用しておりませんでしたので、言語系以外の科目で私が履修したものを紹介します。

Group 3: Individuals and Society (個人と社会) - Business Management

Business Management (Last Examination November 2023)
!2022.8 からIB生になる方はシラバスが異なります!

私が受験したシラバスの試験ももう残すところ一回のみとなりましたので、参考にするのはあまり得策ではないと思いますが、ビジネスの教科書に関してはPaul Hoangという著者の方が書いたものを手に入れることをお勧めします。最終試験の模擬試験などを作り、毎年かなりの問題数を当ててらっしゃるプロフェッショナルです。(今年も2-3問そっくりそのまま出ました)

私は、学校指定のOxford社のビジネスの教科書を使いました。

注:これはPaul Hoangさんの著書ではありません

Oxfordの教科書あるあるなのか、かなり説明が長く、だらだら書いてある印象です。急いで勉強しているときは導入部が長くてイライラしました(笑)。ですが、ケースと照らし合わせながら理解したい場合やしっかり内容を抑えたいときには良いのではないかと思います。Subtopicごとに、Exam-Style Questionが載っているのも好ポイント。

Oxfordのだらだらした文章読みたくない!と思ったときに出会ったのが別の学校に通っていた友人におすすめされたPaul Hoangさんのものです。

覚えておかなければならないPros and Consが表にまとめられていてとても分かりやすくかなり気に入りました。また、Exam-Style Questionがより実践的なのも良いなと思います。みんな大好きCUEGIS Essayについても章末にセクションが設けられているのも高ポイント。

Group 4: Experimental Sciences (自然科学) - Biology

Biology (Last Examination November 2024)
!2023.8 からIB生になる方はシラバスが異なります!

学校指定の教科書は、Cambridge社の以下のものでした。

正直言って、悪くはない。だけど、詳細に欠けていたり、シラバスをカバーしきれていないように感じたりする部分は多く存在しました。後述するOxfordが上手く説明できてないトピックはこちらの方が上手く説明されていたり、図が分かりやすかったり、良いところもたくさんあるのが事実ですが、これ一冊で7を目指すのはどうなんだろう…?と思ってしまいます。そこまで厚くないので、持ち運びできるのは良いと思います。説明は簡潔で分かりやすく、表や聞かれるであろう定義を本文と別にしてあるのもありがたいポイント。CambridgeはSection Bの7-8 Marksの問題に出るような事象をOxfordと比べて分かりやすくまとめてくれています。(例:TranslationやKrebs Cycle)
問題はData Based以外は載っています。

Cambridge社のものだと物足りない気がして、Oxfordを追加購入しました。IBと共同で作られている唯一の教科書ということもあって、シラバスの内容を完璧に網羅しています。IBの監修が入っているという事実の安心感半端ないって。(逆に監修入ってない本もあるんだ…って思っちゃうよね)

ですが、先ほどビジネスでも言及したように、言い回しがだらだらしているような気がします。簡単で簡潔なトピックや7-8 Marksの問題に出るような事象に関してはCambridgeに分があるかもしれません。ですが、Cambridgeには書いてないことが書いてあったり(明確にシラバスに学ぶべき点として書かれているのにCambridgeに載ってない)、Data-Based Questionの練習問題が載っていたりするといううれしいポイントも。ものすごく分厚く重くて持ち運びには向いていませんが安心感のある相棒でした。また、Syllabus Outline別に項目が作られているのも復習の際にありがたいなと感じます。

そして、教科書ではありませんがものすごく分かりやすくありがたい存在だったのがこちらのStudy Guideです。

信じられないくらい分かりやすいんです、これ。
重要なことが簡潔にまとめてあって、7-8 Marksの問題に出るような長い事象も箇条書きに図と共に解説してあります。このようなLong-Responseに関してはこのStudy Guideが一番わかりやすいです。教科書ではなく、要点まとめノートというような存在なのでノートを取るときにこれだけ使うのはおすすめしませんが、本当にわかりやすくて、難しいトピックの導入として使ったり、ノー勉のテストの前に読み返したりと本当にお世話になりました。まとめの本なのに問題やIAのガイドまで載ってるといううれしいおまけつき。

Group 4: Experimental Sciences (自然科学) - Chemistry

Chemistry (Last Examination November 2024)
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学校指定の教科書は、Cambridge社の以下のものでした。
ですが、私の先生はOxfordを常に小脇に抱えていましたし、授業中の例題はPearsonの物が多かったです(笑)

先生が使っていないということもあり、あまり好きになれなくて、ノートを取るのに使うことはほぼありませんでした。ですが、例題の量が豊富なので苦手な問題に慣れたいときに使うようにしていました。チャート式のようなイメージです。章末問題が豊富なのもうれしい。また、章末に単元のまとめがMind Mapとして図示されているのもわかりやすくていいなと思います。

私がノートを取り内容を理解する段階で使っていたものがPearsonのものです。

私のクラスで7を取っていた人たちは半数以上これを使っていました。めちゃくちゃ厚くて重くて持ち運びには向いてないにもほどがある、というくらい重いんですが、とても分かりやすいです。問題の数も豊富。画像や図が多いため、実際の反応や状態のイメージが湧きやすく、視覚優位の方におすすめです。IBの化学では色について扱うことが多いので、写真がたくさん載っている教科書を見ることが役に立ちました。表や箇条書きで簡潔にまとめてあります。あと、謎の例えが多く載っているのですが、私はその状態のイメージを頭の中に残したり、日常と結び付けて覚えたりすることができるという点で気に入っていました。友人の中には鬱陶しいと感じていた人もいるようなので人それぞれです(笑)この教科書は本当に分かりやすいと感じました。大学にも持っていきます。

たまに使っていたのがOxfordのものです。
生物と同様にIBに監修されたものです。

必要最低限をカバーするなら十分だと思います。ですが、トピック間の関わり合いを学んだり、より深い理解をしたい場合にはPearsonの方が優れていると感じました。

Group 5: Mathematics (数学) Analysis and Approaches

first examination 2021.5- (現行シラバス)

学校指定の教科書はPearson社のものでした。

授業でも自習でもIBの教科書はこれ一冊で対策しました。学ばなければならない公式の証明や導出が載っています。授業でそれらの公式の導出方法を学んだことで、公式をどう使うかだけでなくどのような意味を持つのかまで学べたことは数学の楽しさを知るという観点でも有益でした。また、例題数や問題数も多く、シラバスを完全にカバーしています。文句なしの一冊だと思います。ただ、単元の分け方がシラバス上とは異なっているため、別の学校の友人と話している際に混乱が起きるのが唯一の難点でした。

今回は、私が使用したIBの教科書をレビューしました。あくまで私の経験談に基づいた主観ですが、教科書選びの際にお役に立てたらうれしいです。

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