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【読書記録】「営業の科学 セールスにはびこるムダな努力・根拠なき指導を一掃する」

高橋浩一著
かんき出版2024年4月11日初版

こんにちは!
本日は、PIVOTでも紹介されていた
「営業の科学 セールスにはびこるムダな努力・根拠なき指導を一掃する」をアウトプットしていきます!


1.ゴール

本書で学んだことを商談で実践し、新規受注率を30%までに上げる。

2.概要

著者が4万人以上の営業を支援してきた中で、気づいたことは
「努力の方向性を間違ってしまうと、どれだけ頑張っても成果が出ない」
ということ。

そこでより多くの営業職・営業組織が
正しい方向で努力が出来るよう、
営業1万人+お客様1万人にわたる調査を踏まえ、
営業における「急所」を科学的に解き明かした。

ハイパフォーマーとローパフォーマーの違い、
お客様の言葉に隠された本音や対処法を解説している。

3.学び

*お客様が「本音」を営業に伝えない理由は?

ヒアリング時に、お客様が営業からの質問をはぐらかす
最大の理由は、「売り込まれたくない」という防衛本能から
きている。
具体的には、「質問に答えることによって購入まで誘導されてしまう」
「質問に答えることによって焦って購入してしまう」という
リスクを自然と感じている。
(お客様と営業の関係性の深さはそんなに重要な理由ではない)

そのため、「質問に答えることでリスクが生じてしまう」から
「質問に答えることでお客様側にメリットがある」と
感じてもらうヒアリング手法が重要になる。

そこで、お客様から本音で目標や課題を話してもらえるよう、
「BANTCH情報を話してもらえやすい特定質問」や
「課題解決型質問」が本書では解説されている。

*お客様にとって魅力的な提案とは?

お客様が商品導入で検討する重要な要素として、
下記3点がある。
1位「営業側が的確にこちらからの質問に答えられるか」
2位「商品が自社の課題をどう解決するか、
  具体的に分かりやすく説明してくれるか」
3位「他社導入事例を自社に合わせて説明してくれるか」

そのため、提案する際は
「一方的な提案ではなくお客様の質問に対する
 回答も含めたキャッチボールを行う」
「トレンド情報だけでなく提案を
 お客様の文脈に合わせて伝えられるかどうか」
が重要になる。

そして伝え方のコツとしては、
下記のような3つのサブメッセージから
提案を組み立てるとMECEでかつ
お客様の文脈に合わせて情報を伝えやすくなる。

メインメッセージ:「この商品はお客様の課題を解決します」

サブメッセージ:
①具体的にはこのように解決します
こんなステップで~
こんな変化が~
なぜかというと~

②御社と共通点のあるお客さまではこんな事例があります
A社様では~
B社様では~
C社様では~

③似たような商品とはここが違います
共通点は~
異なる点は~
御社へのインパクトは~

4.感想

今まで、お客様から本音を話せてもらえない最大要因は、
お客様との関係構築にあると思っていた。
そのため、商談時ではいつも関係を深められるよう
「自己開示」や「ラポール」に力をかけていた。

ただ、本書の調査データを通して、
関係構築というよりも
お客様はただ「本音を話すことで損するかもしれない」
という防衛本能として
本音を話せないだけだと知ることができた。

そのため、今後は「本音を話すことのメリット」を商談時に伝えていき、
お客様の真の目標・課題を聞けるようにしたい。

また、MECEで提案することに躓いていたので、
本書で学んだ3つのサブメッセージから主張を
組み立てるようにしていきたい。


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